借金があるわけでもなく、夜遊びするわけでもなく、結婚や同棲費用を稼ぐために風俗で働く女のコが増えている。彼女たちはどうしてそんなに軽々しく身体を売れるのか?
彼氏にデート代を奢るために風俗へ?!
かつての風俗嬢と言えば、借金持ちやホスト遊びにハマっている女が大半だった。とあるデリヘルの店長に話を聞いた。
「昔とは全然違いますね。今は普通の素人が多い。借金があるわけではないのに、化粧品やメイク代を稼ぐために働いているコもいるし、結婚費用を貯めるために入店したコもいました。明確な目的があるコは目標額が決まったらスッパリと退店しますね」
風俗への敷居が低くなっていると前々からよく言われているが、婚約者がいる女性が「結婚資金を貯めるため」という理由で、風俗入りするとは、にわかには信じ難い。
「今の若いコは風俗を短期バイトにしか見ていないんです。それに水商売が不景気な今、女性が年齢と容姿をウリに手っ取り早く稼ぐには風俗しかありませんしね」
半年前まで風俗で1年間働いていたというユカさん(仮名・27歳)も結婚資金を風俗で貯めたクチだ。
「彼氏の給料がすっごい少なくて、貯金もゼロ。両親に彼氏が貯金ゼロなんて報告したら、結婚を反対されちゃうし…。だから彼には貯金してるよって言って、風俗で働いて200万円貯めた。そのお金を両親には彼氏の貯金って事にして結婚したの」
ちなみに彼女は旦那と出会うまで水商売の経験もなく、旦那は風俗の金と知らずに結婚したそうだ。現在も稼ぎが少ない旦那だが、結婚生活に不満はないという。お小遣いを稼ぐために、また風俗でアルバイトしたくなったりしないのだろうか?
「全然なりません。幸せだし、なんとか家計もやりくりしているし、旦那とも夜の方もいい感じですしね。後ろめたさは全然ないですよ。だって本番してるわけじゃないし、男性が風俗で遊ぶのも浮気じゃないでしょ?」
彼女が高校の頃には、クラスのほとんどはセックスを体験済み。童貞や処女などは、「カラダに欠陥があるんじゃないの?」と噂になるぐらいセックスへの敷居は低かったという。性に対して若者はルーズなのだ。
また、若い男は金がない。決して働かないニートが増えたという事ではなく、大卒でキッチリと働いても初任給は10万円そこそこという低年収時代。デートで相手にオゴることもできず、ワリカンデートが増えてしまうのは仕方がないとも言える。
「彼氏がいっつも、金がない金がないって、ボヤいてばかり。だからデート代もホテル代も全部、私が払ってるの」と話すのは、都内のデリヘルで週に2回働いている大学生のヒトミさん(仮名・20歳)だ。
彼氏はサラリーマンで給料は安い。彼氏に貢ぐようになったのは、温泉旅行の費用を全部払ったのがキッカケだった。