先日、突然の引退発表をした、かさいあみちゃん。
引退を決意した理由や、いままでの女優人生をあらためて振り返っていただきました。
あみちゃんの10年におよぶAV女優人生と、まさにオンリーワンな存在として地位を確立するまでの紆余曲折を三回にわたってたっぷり語っていただきます!(中編)
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プラスアルファ何か、面白要素をつけてる方が、私はいいのかもしれないって
── それで決意をして「河西あみ」になって、最初は何を始めたの?
あみ 当時はTwitterがもうあったんで、そこで面白いことばかり発信していこうって。
私、Twitter芸人みたいなとこ、あるじゃないですか
── まあね。でも最初の頃からあんな感じ?
あみ ずっとあんな感じでした。
── 2010年ぐらいか、その頃ってまだ業界にもTwitterが浸透してなくて、メーカーの広報さんがTwitterで撮影風景を宣伝したら、そんなわけのわからないところで勝手に情報を流すなって怒られたって話があって。今でこそ、Twitterって絶対に必要だし、むしろTwitterをうまく扱えない女優だと生き残っていけないみたいところがあるけど。
あみ livedoorブログもあるんですけど、上位にいる人しか注目されないじゃないですか。だから誰もやっていないところをやっていこうと思っちゃって。
── 目の付け所がいいね。
あみ オタクだから、そういう情報だけは入ってくるんですよね。ニコニコ動画とか生配信してましたから。でも事務所からは勝手につぶやかないでって怒られてましたけど。
── でもその頃ぐらいからTwitterで積極的に発信していくっ女優さんって、今もちゃんと生き残って活躍しているよね。
あみ 発信し続けることが大事かなって。かわいい子はかわいく撮ってもらえばいいんでしょうけど、そこを私は求められてはいないってわかっているから。
── 事務所の指示でしてたわけじゃなく自発的だもんね。
あみ たぶん事務所はだんまり決め込んでほしいんですよね。そっちはそっちでキャラ作りをして売り込みたいわけだから。でも経験上、事務所に任せると自分が死ぬってわかっているんですよ。
── そ、そうですね…(笑)
あみ 私、「河西あみ」になってからの事務所は大好きで、社長とも仲良かったんで、「AVを辞めるときは絶対にここの事務所で終わりたいです」ってずっと言ってたんです。2ヶ月ぐらい仕事がなかったときもあったけど、でもマネージャーを信じなきゃいけないと思っちゃって。その間、自分ができることはないかと思ったりして、AVじゃない仕事もやっていこうかなって。
モンハンの攻略本を作ったりとか、アルバイトしてたんですけど、AVを一本にして頑張っても、一周回ったらちょっと飽きられていくわけじゃないですか。プラスアルファ何か、面白要素をつけてる方が、私はいいのかもしれないっていろいろやりだして…。
── あみちゃん、考えているんだね。ちゃんと。
あみ いろんな女優さんを見てきて、仕事がないから落ち込んじゃうじゃないですか。んで、病んでツイートする。これ、一番最悪なんですよね。その子が仕事がないって言っているのも一緒だから。私は仕事がない時でも仕事があるように見せることが大事だと思っているから。たとえ集客がなくても今日、500万人来たとか、言っておけばこの子前向きに明るくやっていけるコなんだと思ってくれるじゃないですか。
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