かさいあみちゃんが監修したBL映画『最短距離は回りくどくて、』を解説!
アダルトグッズ流通大手のトイズハートが送るインターネット生放送番組「かさいあみのやおい穴」が6月15日に放送。進行はアダルト業界のみならず、BL界からも注目される腐女子でアニヲタの“性優”・かさいあみちゃん。
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今回は7月5日(金曜日)から東京・池袋シネマ・ロサにてロードショーが決定した、OP PICTURESレーベルオリジナル企画の本格BL映画『最短距離は回りくどくて、』の話を中心に展開。同作はかさいあみちゃんが初の映画監修を務めたBL作品で、上映前から様々な方面で話題を呼んでいる。
「私の監修している映画『最短距離は回りくどくて、』が、何と7月5日から池袋シネマ・ロサで2週間限定ロードショーが始まります! これは2パターンのエンディングがあります。簡単に内容を言うと向理来君が演じる悠斗(はると)君はネクラの男の子で心を開いてないんですけど、心を開いたのが学校の先生の青山さん(塩口量平)なんです。先生がちょっとずつ距離を詰めて、心を開かせるんです。そして、いろいろ紆余曲折がり、1回のキスが2人の溝を広げてしまうんです。しかし、運命というのは繋がっていたら、また巡り合うというお話です。そうBLです! BLとは結局、純愛だよっていうのが見どころです」とあらすじを紹介するあみちゃん。
気になる2パターンのエンディングだが「脚本をもらった時に、いろんなエンディングがあっていいかなと思った。2種類のエンディングを作ることによって、どちらがよかったのか(観客に)聞いてみたい」と急遽、2パターンに変更したとのこと。通常の映画と異なり、2パターンのエンディングが用意されているのは珍しいことだ。
また、映画にはあみちゃん本人もカメオ出演しているので、そこも楽しみのひとつだ。
番組では2パターンの上映日を解禁。
7月5日、7日、9日、11日、13日、15日、17日の奇数日が「ノアールバージョン」を上映。
7月6日、8日、10日、12日、14日、16日、18日の偶数日が「ブランバージョン」を上映。
「ノアールバージョン」、「ブランバージョン」の2パターンのエンディングが交互に楽しめる上映となり、「見た人によって、どっちがハッピーエンドかバッドエンドか感じてもらいたい」とのこと。
今回、映画館を池袋シネマ・ロサにしたのは「私がどうしてもやりたい映画館があって、池袋は腐女子の聖地なんです。乙女ロードでBLを買った帰りに見に行こうという流れを作りたく、どうしても池袋シネマ・ロサがよいと伝えていた。池袋シネマ・ロサの中の人に腐女子の方がいて、その方が見てくれてOKを出していただいた」と腐女子の聖地である池袋での上映を熱望したとのこと。
「結構エロいんです。上映が15禁すれすれで、私も15禁でいいのかなと思ったほど。主役の向理来君も試写会で見て『エロの暴力を受けてきた』と言ったくらい。70分のうち半分はエロです。向理来君も他の出演者も分け隔てなく、カラミのシーンがある。15禁のBL映画はこういうものだよということが分かると思います」とかなり濃いカラミシーンを監修したあみちゃん。
「キャスティングも私が全部した。若手俳優は私が舞台で共演した人や、知り合いの舞台監督に紹介してもらって『こういう役だけどできますか?』と話をして、オーディションをしました。出演者の塩口量平さんは大手芸能事務所の俳優さんで『役者として一皮むけたいから、ぜひやってみたい』と言ってくれた」と人気注目若手俳優を起用したとのこと。
「有名な俳優さんのBL映画もあるけれど、演技でやっているみたいな、キスシーン嫌やそうだなみたいなのが腐女子的には結構、伝わってくるんです。だから、出てくれた俳優さんたちには、恥ずかしがって欲しくないので、『目の前にいるこの人のことをすごく好きだと思ってやってください』とは言っておきました」と語るあみちゃん。
「もともともらった脚本は“ブランバージョン”でした。誰にも見せていないんですけど、家のノートにキャラクター設定イラスト、名前、生い立ちとかを全部書いたんです。もともとこういう子で、お母さんはこういう人で、名前はお母さんがこうだったから、こういう名前を付けて、いまこういう子になったんだよとか、キャラ立ちさせた方がいいかなと思って全部書き込みました。名前もわざわざ字画を調べて、いい字画にしました」と徹底的なこだわりをみせた。
気になるタイトル名の決定話を聞くと「これもいっぱい考えました。私が考えました。他にも案があって『ひとりぼっちの山羊』とか『山羊の見る夢』とか。山羊って群れていないと生きていけなくて、ひとりで生活していた主人公が群れに入っていく感じ。山羊を連想させることが映画の中にあったので、最初はそれに基づいて付けていた。あとは『タイトロープ』とか、『いつか見た夢の中で』とか、『君への近道』とかもあったんです。最後に『、』とか『。』を付けたりするのが結構、流行っていて、このあと何かセリフが続く予感をさせるタイトルです。2人がすごく遠回りするけど、運命って結局1本で繋がってるって話なので『最短距離は回りくどくて、』になりました。『、』のあとに何か続くように、みなさん何かを入れてくださいということで、このタイトルにしました」と命名秘話も語ってくれた。
最後に見どころを聞くと「映画の見どころは2つの結末と10分に1回のカラミ! これ!」とキャッチーにコメントするあみちゃん。
この映画にかける熱い気持ちが伝わり、60分の放送時間を30分延長。90分語りまくった回でした。
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【ストーリー】孤独な高校時代を過ごす悠斗(はると)。新任教師の青山は悠斗のことを気にかけ2人は交換日記を始める。次第に悠斗は心を開くが、ある日風邪で休んだ時、お見舞いに来た青山にキスをされてしまう。突然の出来事に動揺した悠斗は激しく拒絶し青山は教職を追われた。3年後、高校を卒業してホストになった悠斗は客とのトラブルで借金を背負い男娼として体を売ることになるが、ふとしたことで青山と再会し……。
◉スタッフ:監督&脚本 山内大輔 監修 かさいあみ
◉出演: 向理来、塩口量平、服部武雄、初瀬川博人、おみのじんや、結城駿、ほか
◉上映期間&上映館:7月5日(金曜日)~7月18日(木曜日) 池袋シネマ・ロサ にて2週間限定ロードショー!(舞台挨拶多数)
(撮影・取材 神楽坂文人 映画スチール提供 OP PICTURES)
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