【キカタンのエースから専属女優へ　栄川乃亜インタビュー】「2019年は、AVを大事にしたい年にしたいなと思って。ワンランクステップアップした状態で、AVというものを原点に帰ってみてもいいかなと思ったんです」中編

札束がマジ重いんですよ。それを持って走るから、腕も筋肉痛になるし。拳銃も本物のヤツで…

──　AVの語り方が、キカタン系の女優さんは冷静なんだよね。乃亜ちゃんも語れるでしょ？

乃亜　ああ、確かに。

──　今の意見は、昨年度にスカパー！アダルト放送大賞新人女優賞を獲得したときから思ったりしていたの？

乃亜　いや、スカパー！のときは全然考えていなかったですね。スカパー！を取って、去年1年間が変わっちゃったからだと。

ファンの人は、AVをやめちゃうのかなって思ったらしいんです。去年1年の活動を見ていて。私はそういうわけではないし。AVをおろそかにして、他の仕事をやっているわけじゃない。私はむしろ、両方を引っくるめてやっていきたいなと思っているから。別に、そっちをやめているわけじゃないよ、と思った。

──　本業であるAV女優じゃない仕事をする人は多いんだけど、本業をおろそかにしちゃう人は、どちらも絶対に落ちるので。

乃亜　うんうんうんうん。

──　逆に、本業じゃない仕事も真面目にやらないと、これもどちらも落ちるし。

乃亜　そうですね。私はAVを捨てて、別仕事をやっているわけじゃないよと。スカパー！を取ったから、新しいお仕事がたくさん増えたじゃないですか。どちらも含めて、今年はAVを大事にしたいぞと思って。

そこから、「アイエナジー専属」というアイデアに考え方がなっていった感じですかね。

──　今年のスカパー！発表式のとき、アーンバサダーとして登場したときにも、同じことを言ってたね。「AVを大事にしたい」って。

乃亜　確かにそうですね。言ってました。

──　じゃない仕事としてAV近似値として、Vシネのお仕事もやってますね。パッケージがTwitterにアップしていて、「この可愛い子は誰？」って聞いたはず（笑）

乃亜　聞かれましたね（笑）「どこから見ても栄川乃亜！」とレスしました（笑）。
昨年は、それ以外にもピンク映画もやりましたし。
初主演のVシネマは、女性陣が全くいない感じでして、お母さん役の方しかいない。内容は、ちょっとヤクザ系というか、戦う系ですね。

──　殺陣できるの？

乃亜　やりましたよ、本当に一生懸命に！　全力疾走を毎日やらされて、毎日が筋肉痛で。ヒーヒーヒーヒー言ってましたね。

2019年4月2日に発売する「マネーハンター美鈴」というタイトルなんですけど、お金をめぐって、いろいろ起こるんですよ。

札束がマジ重いんですよ。それを持って走るから、腕も筋肉痛になるし。拳銃も本物のヤツ（重量が同じ撮影用エアガン）を使っているし。それで、撮影中、右手首の筋が痛いんですよ。「なんでこんなに痛いんだろう」と。よく考えたら、鉄砲をバシバシバシバシ撃っているから痛いんだと（笑）

ロケは沖縄だったんですが、ロケ自体はとてもスムーズに終わったんですよ、案外。だから沖縄を満喫する時間もあって。

──　それTwitterに上げてたよね。

乃亜　上げてました。それだけ見ると、まるで私は、「沖縄に遊びに行っている」みたいになっちゃって（爆笑）。でも結構、満喫させてもらいました。

そして、東京では絶対に撮れないだろうなとうロケーションでした。ロケ地とかが、何十年と続いているbarとか、何十年も使っていない場所とかがいっぱいあったので、すごかったです。

──　東京だと、あんなに火薬をパンパンできないですしね。

乃亜　そして、こっちで撮るのと色が違っていました。そしてなにより、史上最強にセリフが長くて死にそうになったという（笑）

──　セリフは大丈夫なほうじゃないの？

乃亜　割と大丈夫なほうだけど、大丈夫じゃなかったですね（笑）。

会話とかではなく、淡々と時系列を語っていくみたいな感じだったので。「私の父は……」という感じのが果てしなく続く。死ぬかと思いました。

──　ボイトレはやっているんだっけ？

乃亜　やってないです。やってないけれど案外頑張れましたね。

──　学生時代は、吹奏楽部ですよね。運動の話って聞いたことあったっけ？

乃亜　したことないですね。

──　運動はするの？

乃亜　いや、しないですね。

──　それを思ったことがあって。初期の歌のステージでのダンスを見て、「あ、この人、運動神経が悪い人だ」と（笑）

乃亜　ホント!? でも私、昔から普通なんですよ。クソ悪くもないけれど、クソ良くもないんです。ただ、筋肉がつきやすいんですよ。だから、運動したらマッチョになる自信があります。しないんですけどね、マッチョになりたくないんでね。

──　乃亜ちゃんの場合は、単にハマると、そっちにグアーっとなるのもあるでしょうし。それと女性らしくいたいんでしょうね。

乃亜　そうですね。女性らしくいたいです。でもなんか、現場とかで、背筋あるとか腹筋あるとか言われるんです。何にもしていないんですけどね。

「ジムに行ってるの？」とか聞かれて。私、何にもしていないから。絶対に言われるんですよ、初めて会った人に。「いや、何にもしていないんですけどね」となります。

──　AV女優って、猛烈に運動神経が良い子か、猛烈に運動神経が悪い子のどちらかだからだよ。

乃亜　確かに、そうですね。

──　ダンスを見ると大体分かるよね。ダメな人は、カクカクしているか、グニャグニャしている（笑）

性格が真面目だとカクカク。いい加減にしている子はグニャグニャ。なので、乃亜ちゃんは典型的な前者。真面目。

乃亜　あっははははははは（笑）真面目でしょう（笑）。セカセカしていると言われるから、そういうところなのかもしれない（笑）

──　さて単体になると、月一撮影になり、ある程度、自分の意見も言える可能性があるじゃないですか。

キカタンって、「今日はこれですよ」という。

乃亜　「はい！　分かりました！」みたいな感じですね。

──　ダサいジャージを渡されて、「あなたは今日、お金のために体を売りに来た子よ」と言われてね（笑）

乃亜　山奥に連れてかれてね（笑）ありましたね～。あっははははははは。
最後は時給下げられちゃうしね。「増えるよ」って言われてやったのに、くれない（笑）
「ヒドい！」という感じの作品ですね（笑）

※上のやりとりは乃亜ちゃん出演作品「田舎娘、時給696円。【超】幸せ愛人契約。のあ 自分の価値をよく解っていない地味カワ素朴ガールが最低賃金でヤラれまくりの中出し。」（ビッグモーカル）についての作中エピソードです。FANZAでは、「栄川乃亜」として女優登録されていません。この作品の、乃亜ちゃんの表情にご注目な作品です。

明日公開の後編では乃亜ちゃんがアイエナジーさんで何をしたいのかを聞いちゃいます！

（取材/写真：麻雅庵）