2019年12月13日、「10年に1人の純真ピュア美少女」というキャッチコピーでAVデビューした八木奈々ちゃん。引っ込み思案な自分を変えたくてAV女優になった彼女が、ついにデビュー1周年!待望の1st写真集『こやぎ。』が12月25日に発売!
それを記念して八木奈々ちゃんにインタビュー!
デビューから一年の成長をたっぷり語っていただきました!(前編)
写真に八木奈々ちゃん本人が書いた“言葉”を添えて、詩集のような写真集になりました。発売を記念して奈々ちゃんにインタビュー! 写真集の感想やこの1年で変わったこと、これからの目標などなど、たくさん語ってもらいました!(全3回・前編)
1st写真集『こやぎ。』発売!「できるだけエッチな表情や雰囲気を出したいと思って、撮られながら勝手に妄想とかしてたんですよ(笑)」
── デビュー1周年記念のファースト写真集『こやぎ』が発売になりましたね。
八木奈々(以下、八木) はい。パッケージの写真撮影とはまた違って、色々な表情を撮ってもらえるのは嬉しいです。
── 撮影はどうでしたか?
八木 沖縄で撮っていただいたんですけど、海がとても綺麗でした。写真集は初めてでしたし、ロケも初めてでした。もう、初めてなことだらけで、すごく緊張しちゃったんです。特に初日の撮影は表情が固かったんじゃないかと心配なんです。
── でも、この表紙は初日の撮影らしいじゃないですか。
八木 あ、本当ですね。
── すごくいい表情ですよ。
八木 うれしいです。(この写真集の)撮影の時は、あまりポーズの指定もなくて、自然にしているところを撮ってもらうことが多かったんです。表情を作ろうとすると固くなっちゃうタイプなので、ありがたかったです。かなり素の私が出ていると思います。
── やっぱり写真の撮影は、AVの撮影と違いますか?
八木 AVってエッチなことをしているわけですから、そのままでもエッチですけど、写真となると脱いではいても、それをエッチに感じられるかは見る人の捉え方によって変わるじゃないですか。だからこそ、できるだけエッチな表情や雰囲気を出したいと思って、撮られながら勝手に妄想とかしてたんですよ(笑)。
── 実用的な写真集になるようにということですね。
八木 私はAV女優なので、綺麗で可愛いだけの写真よりも、エッチだな、この子のAVを見てみたいなって思ってもらえるような写真集になればいいなと思ってました。
── 写真集には、八木さん自身が書いた文章も掲載されていますね。
八木 表情だけでは表現できないその時の感情を言葉でも伝えさせてもらえるのは、私にとってすごく嬉しい。たくさん書いたんですけど、そのうちのひとつを使われるのかなと思ったら、全部載せていただけて、それも嬉しかったです。
── 読書が趣味で、文章も前から書いていたんですよね。
八木 でも、こういう詩のような文章ってあまり書いたことはなかったんです。小説は小学生の頃から書いていたんですけど。
── どんな小説なんですか?
八木 読んだ小説のストーリーの続きを考えたり、ミステリーで犯人を変えて書いてみたり。ゼロから作る才能は今のところないんですけど、作家さんの世界を自分なりに広げていくというのはずっと好きでした。
── 二次創作みたいな感じ?
八木 そうです、そうです(笑)。
── 子供の頃から読書好きだったんですよね。
八木 はい。教室のはじっこで、いつも本を読んでいる子でした。
── みんなとワイワイ遊ぶよりも、一人でいる方が好きだった?
八木 人と話すのが苦手だったんです。本を読んでいれば話しかけづらくなるじゃないですか。だからそういう目的で読んでいるというところもありました。でも中学1年生の時に、筒井康隆さんの『残像に口紅を』という本を読んで衝撃を受けて、そこからは小説にのめり込んでいったんです。
── わ、『残像に口紅を』って、ずいぶん渋いですね! 30年くらい前のかなり実験的な小説ですよ。
八木 どんどん言葉が無くなっていく世界の話で、小説に使える言葉もどんどん少なくなっていくんです。その世界観の面白さももちろんありますけど、言葉が無くなっていくのに、物語を書き切ろうとする作家としての挑戦、言葉のプロとしての挑戦に感動したんです。筒井康隆さん、すごいなって憧れました。
── 中学1年生で、そこに感動するのもすごいですよ。他にはどんな小説が好きなんですか?
八木 ミステリーとか、ちょっとイヤな気持ちになるような小説が好きです。今日は道尾秀介さんの「向日葵の咲かない夏」を読んでいました。すごいオススメです。ぜひ読んで欲しいです。
── そういえば、いつも手作りのブックカバーを使っているとか……。
八木 はい、たくさん作ってます(笑)。あと買ったものも使ってます。カバーしていないと、ちょっと驚かれるような本を読んでいることが多いので。
── あ、ミステリーとか殺人とか(笑)。ずっとそういう感じで人づきあいが苦手だったんですか?
八木 そんな自分を変えたくてAV女優になったということもあります。
(文:安田理央)