今年7月売春島として知られる渡鹿野島へ女ひとりで宿泊しました。
周囲約7キロというとても小さな島です。
東京から約6時間、渡船場から島までは小さなポンポン船に乗って3分程で到着。
売春島の象徴とも言える「シーサイドホテルつたや」が聳え立っていました。
現在この大型ホテルは廃墟となっています。
島を歩くと人通りは少なく、すれ違う人のほとんどが高齢者。置屋として使われていたスナックや女の子達が使っていたアパートなどもすべてが廃墟。
売春業が盛んだった1970年代後半から90年代前半、この小さな島に一日数百人もの男達が押し寄せていたそうです。
現在島にはリゾート地を思わせる大型ホテルがあり、ビーチでは家族連れやカップルが楽しむ様子もありますがそのすぐ隣には廃墟となった大型ホテルが並んでいます。
窓ガラスは割れ、柵の間からそっと中を覗くと解体途中のプールが朽ちゆくままに放置されていました。
私は小さな民宿旅館「寿屋」を事前に予約し宿泊しました。
旅館は船着場からすぐの場所にあり、そこはかつてのメイン通り。
ホームページには「コンパニオンお見合いコース」がありチャイナドレスを着た美女達がもてなす姿がありました。
まだこの島で売春は行われているのか確かめたい。
そんな気持ちで決めた旅館でしたが、宿泊者は私ひとりだけ、売春婦の姿はどこにもありません。
綺麗に掃除された8畳ほどの部屋、共同風呂は温泉でとても気持ちよく快適。
ですが、この部屋も日々売春行為が繰り返されていた場所です。
当時の様子を想像しカラダが熱くなる思いでした。
夜外を歩くと人通りはなく、暗闇にはたくさんの猫が走り回っていました。
やはりこの島からかつての売春業は完全に消え去っているようです。
渡船でしか行くことのできない特別な場所、最後の桃源郷といわれたこの島は、この先どのように姿を変えていくのでしょうか。
紅子…
10代で売春婦となり吉原、川崎堀之内、歌舞伎町、など関東各地の風俗街を13年以上転々。現在は色街写真家として、風俗街、赤線、遊郭跡地などを訪れ、日本の性文化を記録する。過去の風俗体験を語る『
紅子の色街探訪記』
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関東では見かけることがなくなった風俗がまだ現役として生々しく残されていました…男のアソコではなくカメラを握りしめ風俗街を歩き続ける元風俗嬢〜紅子の色街探訪記vol.20・沖縄栄町社交街