ダマす男が悪いのか、それともダマされた女が悪いのか……
ときおりニュースにもなる〝風俗店の店員を装った〟ヤリ逃げ事件。
今回は、その被害者が本誌に一部始終を語ってくれた!!
青森から上京の純朴な田舎娘
風俗というと、ダマされるのはお客である男の方。
「また会いに来てくれたんだぁ、うれしいぃ♥」
風俗嬢のこんな言葉にダマされて、一体いくらつぎ込んで来たことか、なんて男性も少なくないはずだ。しかし、そんな中で……。
「たぶん、私が無知過ぎてダマされたんだと思います。楽にお金を稼げるかも、なんて思ったのが間違いの元でした」
と語るのは、みゆきちゃん。都内の大学に通う20歳の女子大生で、実家のある青森から上京し、ひとり暮らしを始めて1年が経ったとか。
「実家はあまり裕福じゃなくて。東京の大学に通わせてもらった上に仕送りまでもらうのが申し訳なくて。今はファミレスでバイトしています」
お聞きの通り田舎育ちの、本来はすごく真面目な女のコ。そして、こういう真面目な女子を狙う悪いヤツが、東京にはウヨウヨしているわけで……。
そう、タイトルにもあるように、彼女は風俗店の店員を装った男に、講習と称してヤリ逃げされてしまったのだ。詳しい話を、みゆきちゃんが語ってくれた。
「最初は、渋谷でモデル事務所の人間だっていう男性から声をかけられたんです」
ご存知の通り、東京での路上スカウトは迷惑防止条例が適用される違法行為だ。
「そうなんですね、全然知りませんでした。で、最初はファッションモデルやりませんか的な話だったんですけど……気がついたら風俗店ならすぐにお金になるという話になってて」
〝きみは可愛いからお店のナンバーワンになれる。そうすれば確実に月収100万円稼げるよ〟的なことを言われた気がすると、みゆきちゃん。それでも不安そうな顔をしている彼女を見た男は……。
「もしあれだったら、講習受けてみてから決めてもらってもいいよ。そこでムリそうだった止めればいいじゃん?」
そう言ったそうだ。迷っている女性にハードルを下げて提案する……これが女をダマすスカウトのテクニックだ。
巧みなクンニと指マンの快楽に
とはいえ、男が本当に風俗店のスカウトだったなら、今ごろ彼女は記者の取材を受けることなく風俗嬢として人気者になっていたかもしれない。みゆきちゃんが話を続ける。
「なんか親切そうな男性だったし、稼げるって聞いて講習だけ受けてみることにしたんです。そしたら、風俗店の店員さんだっていう男性を紹介されて……」
ラブホテルに連れて行かれ、実践形式での偽講習が開始された。一緒にシャワーを浴び、お客の体の洗い方、ペニスは消毒液を使って性病の有無を見極めるなど、彼女にとっては知らないことの連続。獲物を信じ込ませるため、偽店員は細かい芸を織り交ぜていたというわけだ。
「その後、キスから全身舐め、フェラチオの仕方も細かく教えてくれました。で、今度は男性が女性を攻める番だからと言われ……」
ここからは信頼させるテクニックから〝ソノ気にさせる〟テクニックのお出まし。巧みなクンニと指マン愛撫で彼女を快楽の底に落とし込み……。
「ほら、そうだよ。気持ちよかったら声を出して。その方がお客さんも喜ぶからね」
「あぁ……あン」
「どこが気持ちいいかいってごらん」
「はうぁ……お、奥が気持ちいいです」
「どこの奥?」
「ああ……ぁぁ、お、お……はうぅ」
「ちゃんと言わないとイカせてあげないよ」
「お、お、オマ●コの奥ですぅ……ああああッ」
そして、気付いたら男の先っぽが彼女の膣の中に挿入されていたというわけなのだが……。
この手口、記者も聞いたことがある。要は男はふたり組。ひとりがスカウト役になり、交互に風俗店の店員役をすることでヤリ逃げセックスを楽しんでいるのである。当然、その後の連絡など付くはずもない。
「名刺も、電話番号もデタラメでした。警察ですか? 行けるわけないですよ。なにされたか細かく聞かれても、恥ずかしくて答えられません。それに、青森のパパとママに報告されたりしたらと思うと……」
最近は応募の女のコが減るという理由で講習はしないという店が増えているそうだ。なので、これは純朴な田舎娘だからこそダマせるテクニック。よいコの皆さんは、決して真似をしないよう、お願いいたします。
(掲載/「実話大報」2018年9月号)