「SとM、どっち?」なんて酒の席の話題で、案外多いのが「どちらかと言えばMかも」なんて答える女性。
そうしたM女予備軍は、ある出来事をきっかけにあっさり本格的なM女に覚醒するものなのだ!!
初めて知った緊縛に興味津々
「お隣、よろしいですか?」
馴染みのバーで飲んでいると、隣にロマンスグレーの髪が印象的な初老の紳士が座り、声をかけてきました。おじさま好きの私は心良くOKしたんですが……。
初対面の緊張感も和らいできた頃合い、彼が思いもよらない告白をしたんです。
「私、“なわし”なんですよ」
「は? なわしって?」
「ほら、縄で縛られている女性の写真を見たことはありませんか?」
「ああ……って、えええ!?」
彼は私をひと目見たときから「緊縛姿が絶対に似合うと確信した」そうで、最初から交渉するつもりで近づいたとのこと。
驚きましたが不思議と嫌な気持ちはありませんでした。むしろ接点のなかった緊縛の世界に興味津々。いろいろ質問するうち、さほど痛くないことも知り、つい引き受けてしまったんです。
荒縄が敏感な股間を刺激する
そしてプレイルームと称する彼の部屋に連れて行かれて、初めて縛り上げられることに。もちろん最初は緊張しました。でも羞恥の感覚に加えて、胸や下半身の敏感なところに食い込んでくる縄の感触と、満足に体を動かせない不自由感が相まって、私は異様に興奮してしまったんです。
気づけば荒縄の食い込んだオマ●コから溢れた愛液が太ももを伝い、床をポタポタと濡らしてしまっていたほど。きっと彼は最初から私のドMの性質を見抜いていたんでしょう。
「ああ、もう我慢できない、オチ●チン欲しいのぉ」
この瞬間、私の中のM女が覚醒したんです……。
(掲載/「実話大報」2017年4月号)