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【ストリップの最高峰『ロック座』潜入レポート!】ピンク映画出演本数100本以上!? 地上波ドラマにも進出した『日本一の隙間産業女優・倖田李梨』 がストリップデビュー4周年!

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今回は日本一の「隙間産業女優こと倖田李梨さんにインタビューさせていただきました。

倖田さんはピンク映画だけで出演本数100本以上。闇金ウシジマくんを筆頭に地上波ドラマにも出演し、女優として高い評価を受けました。

そんな倖田さんは新天地を求めて2015年12月にストリップデビューを決意。今月で4周年を迎え、ますます精力的な活動を続けています。
そんな常に生き急ぐ女・倖田李梨を深く掘り下げてみたいと思います。

 

ストリップでも何故か隙間産業の方へ突き進んでしまうんですよ(笑)

── 遂にストリップデビューして4年が経ちましたが、ベテラン女優から新人ストリッパーになった当時の心境から教えてください。

倖田 女優としての芸歴でいうと、そろそろ何も言われなくなって来た頃だったんです。自分より先輩とか年上の方が日に日に少なくなって行って(笑)。
そういう時期に下から始められたのがとても楽しかったです。うん、下っ端感がメチャメチャ楽しかった

── 自分より遥かに年下の姐さん(先輩という意味)が大勢いる訳で、そういう方達には当然敬語なんでしょう?

倖田 隙間産業女優を名乗るだけあって下っ端感の強い役も多かったですし、なんだったらAD仕事をする機会もありました。ピンク映画ってこじんまりとした業界で、何でもみんなで力を合わせて作る世界なんです。だから上だからどうとか下だからどうっていう考えが最初から無かったんですよ

 

── 話が前後してしまいますが、倖田さんの簡単な経歴を教えていただけますか。最初は違う名前でAV女優をやってましたよね?

倖田 OLをやりながらAV女優をやっていたのが20代の頃で、もう20年も前になります。それが05年に30歳になる節目に倖田李梨に改名して、ピンク映画にも出始め、これ1本で食べて行こうと一般のお仕事を辞めました。そこから数えても15年なんですよね。
そういうキャリアになって来ると、女優業の方だともう新人ではありませんから、甘えられないんです。むしろ新人に自分が教えたり聞かれたりするばかりで、他人を頼れなくなる。
でもストリップでは10歳以上年下のお姐さんがいるような世界ですが、私は新人ですから、分からない事を素直に聞けるし、出来ない事があっても甘えられるし、とても楽な立場になれたんです(笑)。教えて貰えるって自分が成長できるって事ですから、あの状況はとても有り難かったです

── ちなみに、印象に残る公演や演目はありましたか?

倖田 演目に関してはどれも楽しかったし、選ぶのは難しいです。あと意外な事に、私なりに緊張していたのか、デビュー週を覚えていないんですよ。
一緒に上がった姐さん達の事はよく覚えているのに、自分の記憶がない。それと各劇場についても、それぞれ違う特徴や魅力や街並みがあるので、これも選ぶのは難しいですね

 

── 女優業では一通りやってやった感のある倖田さんですが、ストリップという表現方法との違いはありますか?

倖田 ストリップに関しては、女優というより私の音楽好きという一面が強く影響していると思います。私の演目の作り方って音先行なんです。自分の好きな楽曲を1曲選んで、それを元に踊りや衣装や小道具を考えるんです。そこに雰囲気の合う他の楽曲を足してみたりして肉付けするので、テーマやストーリー的な物は後回しになってしまうし、他の方がやっていないような独特な演目や雰囲気になって行ってしまう。
ストリップでも何故か隙間産業の方へ突き進んでしまうんですよ(笑)。
だから原作があるとか、あの有名マンガや映画をモチーフにとか、元ネタがある演目って殆ど作った覚えがありません。お客さんからすると分かり難い演目が多くなってしまうかもしれませんが、最近はそんなニッチな世界観でも認めて貰えるようになって来たなと感じています。最初は受け入れて貰えるか不安だったんですけど

── 方法論が特殊な浅草の場合はどうですか?

倖田 浅草の場合は最初からガッチリとテーマもストーリーも決められていて、これまでは分かりやすいキャラクターや人物像が与えられていたので、そういう面では踊り子としてという以外に、女優業の延長という感じで踊れました

── 今回の公演の演目も何かのキャラクターなんでしょうか?

倖田 それが今回は過去と違っていて、特定のキャラクターや参考になる人物がいない静かな演目なんです。なのに制作さんにはお客さんと一体になって作り上げる形にしたいですねと言われてしまって、解釈がとても難しかったです。
色々考えた末に、まずお客さんにも没入感を味わって欲しかったので、紙テープを投げたりという参加方法を一切禁止にさせていただいて、なるべくシンプルな演出・セットにしました。ダンサーもいないので、私ひとりの身体でどれだけお客さんを引き付けられるかという戦いになっています(笑)

── またひとつハードルを越えたという感じがしますが、今回の公演や演目に達成感はありますか?

倖田 毎回やる度に試行錯誤している段階で、これいいかも!と思っても、次になったらまた別の試行錯誤が始まるので、きっと常に何かしよう、何か変えようと思いながら楽日を迎える気がします。
表現方法にとても悩んだ演目でしたけど、最初にもがき苦しむシーンがあるので、それと現実を同化させてしまえと考えるようになったところです。
そういう状況なので、達成感というよりも堂々巡りの真っ最中と言う方がいいかも。それに変に解釈の正解は作りたくないので、お客さんがそれぞれに好きなように感じ取ってくれたらいいですよね。結局はその時々の全力でやった感が出せればいいのかなと思います

── 今回は倖田さんの内面を垣間見れて光栄でした。最後に5周年に向けての意気込みやファンへの一言などお願いいたします

倖田 今回の公演は個性的なメンバーがそれぞれのセンスで景を料理しているので、各々の良さを発揮できていると思います。でもその内容は日々少しずつ変わっていくと思うので、何度も足を運んでじっくり観て貰えたら嬉しいです。
それと5周年に向けてはいつもと変わらず、焦らず自分のぺースで進んで行こうと思います。そうは言っても私はピンと来ると夢中になって突っ走るタイプなので、まずは怪我のないように踊り続けたいなと思っています(笑)。これからも応援よろしくお願いします!

 


このインタビューの後、浅草ロック座の公演を実際に観せていただきました。倖田さんは2景に出演されており、白布1枚をバックにし、白いドレスを着て、ただひとりで踊り狂うだけという、聞かせて貰った通りの超シンプルな演目でした。

白布には黒い鳥の羽のような影が飛び回っており、後半はその影をイメージしたような黒いドレスに衣装チェンジ。

ベッドショーになると一転して切なげなトーンに染め上げられ、前半と後半との落差は女性の感情の波の激しさを表しているようでした。

しっとりしつつも、大人の女性の感情の浮き沈みが表現されていて、これは隙間産業女優の面目躍如だなと感じさせる内容でした。


AV女優から数えると20年、ピンク映画女優から数えても15年、ストリッパーとしては4年、40歳を過ぎてまだまだキャリアを積み、また成長し続ける倖田李梨を、ぜひ皆さんも浅草ロック座で見守ってあげてください!

 

倖田李梨(こうだ りり)
T162cm B83(D-65)W60 H88
1974年3月1日生まれ O型
2015年12月11日 新宿ニューアートにてデビュー
[公演情報]
2019年12月11日~2019年12月30日 浅草ロック座
2020年  1月   1日~2020年  1月10日 新宿ニューアート
2020年  1月11日~2020年  1月20日 横浜ロック座
2020年  1月21日~2020年  1月31日 ライブシアター栗橋
(取材協力:ロック座
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