「月で逢いましょう#1 二宮ひかり」レポート
7月にライブを再開したセクシー女優による音楽イベント「Milky Pop Generation」(通称:ミルジェネ)が、新たなブランド「月で逢いましょう」を立ち上げた。
その第1回目に二宮ひかりちゃんを迎えたライブ「月で逢いましょう#1 二宮ひかり」が東京・三軒茶屋のライブハウスで8月30日に開催されました。
同ライブはこれまで大好評だった「美女と野獣ライブ」が進化。より出演女優にスポットライトを当てた内容となりました。ピアノ演奏はこれまで「美女と野獣ライブ」にも出演していたシンガーソングライターの平方元さんが務め、素晴らしい伴奏を聴かせてくれました。
また、同ライブは人数限定の観覧者と同時に、全国から視聴可能なオンライン配信も行い、ライブイベントの新しい方向性も見せてくれました。
会場が暗転すると緊張した面持ちで登場した二宮ひかりちゃん。
「みなさん、『ミルジェネ 月で逢いましょう』にようこそ。大変な時期に私に会いに来てくれたことが本当に嬉しいです。今日はみなさん一人一人の心を癒せるように頑張ります」と挨拶。
1曲目はイベントタイトルにあやかり『Fly Me To The Moon』(Claire Littley)からスタート。外は真夏の炎天下ですが、このライブハウスだけ月夜が光る涼しげな雰囲気に包まれました。
2曲目は「暑い夏が終わるけど、それにふさわしい歌」とのことで『ガーネット』(奥華子)をしっとりと聴かせてくれます。二宮ひかりちゃんの声は時折、ファルセット気味の鼻腔を通した音域が心地よく、1980年代のアイドルを彷彿とさせます。
3曲目の『Part of Your World』(The Little Mermaid)ではセリフパートも感情をこめて歌いあげます。曲後は「歌っていて楽しい!」と笑顔でMC。
4曲目は『素直なまま』(中島美嘉)、5曲目は『一番の宝物 (Yui final ver.)』(LiSA)でファンを魅了。
6曲目はライブタイトルの月にちなんだ曲ということで『月がきれい』(東山奈央)をカバー。
ここまですべての曲がバラードばかりで「ペンライトを振るときがない」とファンを笑わせますが、バラード尽くしのライブはこの暑さの中、一服の清涼剤になり心地よいものとなりました。
そして、最後は「大大大好き」という『ダイアモンド クレバス』( シェリル・ノーム)を歌いライブは終了。
しかし、半年ぶりに会ったファンはまだ名残惜しく、拍手でアンコールを熱望。コロナ禍のなか「アンコール!」の声援は送れませんが、拍手が二宮ひかりちゃんに届きアンコールが開始。
「アンコールありがとうございます。まだまだ“病みソング”に引きづりこまれたいということで、引きづりこみましょう!」とMC。
「人生で初めて挫折したときに、救ってくれた曲」という『PIECE OF MY WISH』(今井美樹)と、ラストは『letter song』(初音ミク)を歌い、無事、初のワンマンライブを成功させました。
最後は「すごくいい気持ちで歌わせてもらって嬉しかったです」と充実した表情でステージを去りました。
バラード尽くしの難しい楽曲ばかりでしたが伸びのある声と、心地よい性質で聴くものを圧倒した二宮ひかりちゃん。美しい顔にもかかわらず、きょうきんな姿も見せてくれてファンは一層、心を鷲掴みされたことでしょう。
次回、バラードはもちろん様々な楽曲を聴きたくなる存在でした!
(写真・取材:神楽坂文人)