三代目葵マリーさん連載第26回!!
今回は川崎ロック座で行われる、みおり舞ちゃんの5周年記念公演を紹介!
踊り子さんたちにとって大事な周年の舞台。
舞姫みおり舞ちゃんはどのような演出で挑むのでしょうか!?
■マリーさんの今までの連載はこちら
【舞姫の周年】
ストリップ劇場で踊る姫達にとって、デビューからの周年って本当に大事な区切りなんです。
今回、その周年を迎えるのは、みおり舞ちゃん。
みおり舞ちゃんと言えば、あの有名なローザンヌ国際バレエコンクールに出場した事があり、プロのダンサーとして活動していた事もある経歴の持ち主。
みおりんの劇場デビューは2016年。って事で、今年で5周年なんだよね。
え?まだ5年?って思っちゃうのが私だけじゃないはず。
この5年間のみおりんの劇場での活躍っぷりは、5年どころではなく10年でも良い位の経験値を得ているんじゃないかな。
小さいころからのダンス生活もあってか、劇場での踊りも水を得た魚同様に自由に自分を表現してる、みおりんスタイル。
みおりんのステージを観た事ある人なら分かると思うけど、独特の世界観。
今まで誰も劇場のステージではやった事ない様な度肝抜いたパフォーマンス。
なんかさ、今までの劇場ならではの歴史をガラッと変えてくれた様な感じ。
古き好き時代のあれやこれやも大切で、繋いでいかないといけないと思うけど、こうして次世代が変えて、次の次世代に繋げて行く事も大事なんだろうなって思います。
そんな5周年を迎えるみおりんのゲネにお邪魔してきました。
周年を迎えるのは川崎ロック座さん。
踊り子さんのゲネは大抵、劇場が終演してからの深夜にやるんですよ。
なので、最終電車に乗って川崎到着。街が暗いなー。
看板陸亀さん達は寝てました。
川崎ロック座に着いても、お客様も居ないしスタッフさんが居るだけでガラ〜ンとして寂しい。
そこへ、煌びやかなオーラを背負ってみおりん登場。
目力が周年への想いを感じる。強かったな。
周年作は勿論、新作。タイトルは「春の祭典」。
1903年物をみおりん流にアレンジした物。
高校生の頃から1度はやってみたかった演目なんだって。
なので周年作で、やっと長年の夢が叶う訳。
こんな自分の野望もありつつ、今週同じステージに上がる、つむぎちゃん、椿りんねちゃんの振付まで指導したって言うんだから、みおりんのパワーって、いざステージの事となると天井知らずなんだろうな。
恐るべし。
みおりんのゲネを一通り見て思った事。
踊る事で何かを伝える事は容易な事じゃない。
でも、みおりんのステージを観てると何が伝えたいのか感じる事が出来る。
ほんの僅かな時間だけどステージには物語があり起承転結がある。
みおりんの演目は監督もプロデュースもみおりん。
そして主役も勿論みおりん。
この全てを補い表現し、人に伝えられるって凄い。
しかも1回こっきりじゃなく日常。
人生の殆どをステージに費やしてるみおりんって本当に素敵だなぁって羨ましくも思います。
そんなみおりんの周年作が観れるのは3月11日から20日まで。
周年イベントも13日土曜日に開催、そして楽日の20日には何とピアノの生演奏付きでステージを繰り広げてくれるみたいですよ。
ステージって毎回違うし、1回1回のステージはもう2度と観れない。
決して同じ物は観れないからね。
だから今回みたいな周年作は絶対に観て欲しい。
5周年は今なんだからね!
(取材:葵マリー)
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