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【大型新連載開始! 川上パイセンカウントダウン対談カウント10】川上「ポジティブの中にもネガティブがないとダメだから、ネガティブなことを言ってはいけないとは思わないでほしい」【後編】〈抽選でサイン色紙プレゼント!〉

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川上 自立心があるAVクリエーターがもっと増えてほしいと思う。「もったいないなあAV業界は」

川上 自分の声に出した方が解決していくから。多分、れなぱんは書き物をして自分の気持ちを整理するタイプじゃないんだよ。声に出して共感、共有して、そこでやっと自分の未来が見える人だから、間違っているかもしれないけど人に話した方がいいかも。自分の思っていることの3040でもいいから話していったほうがいい。

「恥ずかしいことを言った」ってなっても、それをしないとモノ作りは本当に難しいです。「あんな言い方をしちゃったな」ってなっても、次からは効率よくモノ作りができるようになるし、人と絶対に関わらないといけないことだから、そこが課題になるかな。あとはお金の計算は大事です。

向井 いまのうちに稼がないとね。

川上 私も映画、小説、写真展とやっているけど、抽象的なことしか言えないから、それを理解してくれる敏腕のパートナーを見つければいいけどね。あと、ユーモアをもっと表に出せる人になってほしい。周りのことをいろいろ見ているから、そのことも具体的に言語化できないといけないかな。

あおい 難しい……

向井 言語化と共存が課題だね。

川上 AVのクリエーターたちはAV業界だから人間的に自立しなくても作品は撮れると思うの。でも、AV以外の業界でモノ作りをするなら絶対に自立心が必要。だから、自立心があるAVクリエーターがもっと増えてほしいと思う。カンパニー松尾さんはそれがあるし、すごい特殊な人なんです。私はそういう人たちともっとAVが撮りたかった。だから、いまのAV業界ではやり切ったなと思ったから辞めるの。

ある監督ともたくさん向き合って「一緒にこれをしましょう」、「お金はこうしましょう」と土台まで作ったけど、ジャ~って流すから行動力がないの。それはなにかのプライドが邪魔をしていると思ったの。「もったいないなあAV業界は」って思ったよ。

そうでないAVクリエイターもきっといるんだと思うんだけど、私が一部のAVクリエイターで思ったのがとっても才能があるクリエイターなのに、どうしてその世界だけでとどまって、どうしてその仲間たちと永遠に世の中を斜めに見たような憂さ晴らしみたいなことしか話さないんだろうと疑問に思ったの。日本のAV産業って本当、世界中に誇れるほど素晴らしいから。

だから、いま自分で映画を撮っていて世界に持っていこうと思うの。日本以外の人たちは面白がってくれるから。

── あおいさんはそういう相談に乗ってくれる人や、結婚する人はアダルト業界以外の人がいいですか?

あおい ビジネスと結婚のパートナーは別がいいです。

川上 そうだね。

あおい ビジネスパートナーはAV業界や、私を知っている人でもいいと思うんです。私の思っていることを言語化してくれる人だったらいいなと思いますけど、結婚相手は職業的にこだわりはないです。

── 人生グラフの後半は「海の見える丘で老後を過ごす」と書いてありますが、落ち着きたいですか?

あおい 優雅に過ごしたいんです。

川上 それまでは馬車馬のように働きたいよね。

あおい 必死になってそこまで働きたいです。

── セックスのピークもそのあたりから落ちますね。

あおい 体力的にも厳しいので、こういう人生設計にしたいと思っています。

── 話は少し戻りますが向井さんとあおいさんが仲良くなった決定的な瞬間はどこだったんですか?

あおい なにがきっかけでここまで仲良くなったのか思い出せないんですよ。

向井 撮影現場でちょいちょい会っていて、「ご飯に行こう」って誘って、食事をしてから仲良くなったんです。

── そこでちゃんと話したら「いい子だ」ってなったんですか?

あおい 元々、苦手意識はなかったです。でも、最初の藍ちゃんとの初レズ作品があまりいい印象で終われなかったんです。モヤッとして終わったんです。

川上 不完全燃焼だった?

あおい それはお互いが初レズだったからです。

向井 難しかった。

あおい しかも、藍ちゃんが私を指名してくれたので、メイクルームも別にして撮影で初めて会ったんです。その後もメイクルームは別で距離が縮められなかったんです。

向井 内容がシリアスだったんです。

あおい ラストシーンが終わっても「本当にこれでいいのかな?」ってモヤモヤが残ったので、あまりいい印象で終われなかったんです。その後、撮影現場でちょくちょく会ってしゃべったらプライベートでも会いたいなってなり、連絡先を交換して、ご飯に行って仲良くなれたんです。

向井 私もその頃は年上の女優さんとばかり遊んでいたから、逆に意識したんですかね。

川上 一見、2人とも醒めているように見えるよね。でも、毒はあるし、照れ屋なんだろうね。

あおい向井 確かに。

川上 私もだけど()

あおい 似たような人としか仲良くなれないんです。栄川(乃亜)ちゃんやあべ(みかこ)ちゃんもそんなに「ワ~」っていうタイプじゃなく、落ち着いていて芯がしっかりして、情熱があるタイプなので、そういう人が好きなんだなって思います。

川上 そういう仲良しの女優さんとクリエーターとして一緒になにか作ろうとは思はないの?

あおい なにかやりたいとは思っています。誰かとこういうことをしたいなって、いまから考えています。

川上 あべみかこちゃんと栄川乃亜ちゃんは本当にいいと思う。

あおい 未来を本当に考えるようになりました。だから、本当に楽しいです。

川上 最近、れなぱんから「相談を聞いてください」って連絡がきたことがすごく嬉しかった。これまでそういうことはなかったよね?

あおい プライベートでもご飯に行ってくれるし、仲の良い先輩って勝手に思っていたんです。でも、浅草ロック座のこともあって川上さんには近寄りがたくなっちゃったんです。ストリップ界の先輩でもあるから、ちゃんと「姐さん」って呼ばないといけないしきたりに沿わないといけないと思っていたんです。

川上 気にしているなとは思っていた。

あおい 私は一度しかストリップのステージに乗っていないけど、しきたりを守りたいから、川上さんの存在が遠くなっちゃったんです。

川上 私の圧力がすごい強いからね。藍ちゃんと指しで飲んだときにすぐに言われたから()

向井 私ですか?

川上 「一言、一言の圧力がすごいですよ」って。

向井 ああ()

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