—— 少し前の作品ですが、田舎から出てきた普通の子がエロい!と話題となりヒットした、篠原りこさんの『こんな田舎者だけどAV女優になれますか? 宮崎の人口2000人の街から来た女の子が上京AVデビュー』がやはり素晴らしかったですね。まずは電車の乗り方が全くわからないといった田舎っ娘なやり取りや、交際していた彼氏より好きだったという男優・一徹さんがサプライズ登場したりと、名場面の連続でしたよね!
タイガー 彼女は面接をした時から作品のまんまのヤバい子でしたね(笑)。撮影まで2週間くらいあったので、彼女のことを知るために「今日面接した感想を送って下さい。今日は初めて見たAVについて語って下さい。」みたいなことをLINEで送って、20~30分くらいの話している動画を送ってもらっていたんです。
—— 冒頭にあったシーンですね!
タイガー 毎日彼女のラジオみたいなものを聴いていたので、引き出しが多い子ってこともわかりましたし、人となりも大体わかったからこそああいう演出ができたのだと思います。撮影の1時間前に会って話しただけでもわかることはありますが、やっぱりそれだけでは深い部分の人柄がわからないのでやれることが限られますよね。
—— 情報だけではなく、その人を知っているのと知らないのとでは全然違うということですね。
タイガー あれだけの時間をかけると「この人はどうやったら面白いか?」とか「こういうことを言いそうだな」みたいな予測ができますよね。それでいて彼女はハプニングも起こしますからね。
—— 篠原さんが大好きな一徹さんの目の前で、他の男優さんとセックスをするという演出がありましたが、あれはいつ思いついたんですか?
タイガー デビュー相手の男優の貞松さんに「この子は一徹君が好きみたいなんですよ」ってポロッと言ったら貞松さんが「なら一徹呼びましょうよ! その目の前でやりたいです!」って提案してくれたんです。
—— 貞松さんの案だったのですね。
タイガー でも一徹君はスケジュール的に難しいってなったので、一徹君のお面を貞松さんに付けてもらって登場してもらおうってなったんですけど、急遽前日ぐらいに奇跡的に一徹君が来れることになったんです。
—— だから一徹さんのお面を、本人が被って登場するという流れになったのですね。
タイガー そうですね。なので篠原りこちゃんにも「今日は一徹くんは来れない」って伝えていたので結果的にドッキリみたいになって、感極まるようなあんなリアクションをしてくれたんです。僕の力ではなくて、座組みが上手くいったからこそ撮れた奇跡的な作品ですね。何年かに一回ぐらいしかない珍しい絡みでした。
—— 色々なことが重なったからこそだったのですね。
タイガー 本中の智子さんとも話したんですけど、篠原りこちゃんのこの作品で今後が見えた感じがありましたね。新しいデビューの見せ方があるんだなっていうのと、こういうデビューだったらこれからいけるんじゃないかって思いました。今、本中のデビュー作では、僕が全裸になったり、時間をかけてインタビューするのが指針になっていますね。篠原りこちゃんのお陰で今の僕が撮っているデビュー作の流れがあるんです。
—— タイガー監督が撮ってきた中で特に印象的だった女優さんを教えて下さい!
タイガー 先ほど話に出してしまいましたが、七ツ森りりさんは凄いなって思いますね。まず彼女はかなり凄い芸能人だったじゃないですか?
—— 読者モデルとしても有名でしたよね。
タイガー そんな方が僕なんかと仲良くしてくれる時点でいい子ですよね(笑)。AV監督になっていなければ交わらない世界線で生きている方だと思うんです。それなのにお高く止まってなくて、一緒に同じ方向に向かって走ってくれるので凄いなって思いますね。キカタンの人ならあんなバカなことやってくれるかもしれないですが、彼女みたいな方が一緒にバカやってくれるのは凄いですよね。
—— S1のトップを張っている方ですものね。
タイガー 断られてもおかしくないようなレベルの人が「本当にお前はバカだな!」って感じで乗っかってやってくれるので、凄い方だなって思いますよね。ああいう素晴らしい人たちばかりになったらAV業界はどうなるのって考えると楽しみな気持ちになりますね。潮もバンバン出せちゃいますし、七ツ森りりさんは本当に魅力的な女優さんですね。
—— 七ツ森さんは、私が主催するトークライブにゲストで出てくれたことがあるんですけど、トーク力やアドリブ力も素晴らしくて驚かされたのを思い出します。
タイガー あとは僕が監督になった頃から撮らせてもらっている、ひびやんだったり、はたちゃんとか、AIKAとか、蓮実クレアとは同じように走ってきた思いがあるので、ずっと撮らせてもらえたら嬉しいなって思いますね。彼女たちはAVというものを2~3周考えて、多分辞めようと思った時期もあると思うんですよ。やっぱり10年もやってると色々とあるじゃないですか。それでもやってるっていうのは、何かいいですよね。
—— タイガー監督が同行されていた、大槻ひびきさんの『やんひびが走るってよ AV女優はフルマラソン(42.195km)走り終わった後、何回騎乗位出来るのか検証!!』という作品はいまだに見るのですが、監督はとてもお若いですよね(笑)。
タイガー もう4~5年くらい前じゃないですか?あの頃は痩せてましたよね。節目節目にこういう作品があればいいですよね。「俺も太ったな、ひびやんも年取ったな、この頃は黒髪だったな」みたいに。
—— 「この時はこんなこと言ってるけど、数年後には違うこと言ってる」みたいなのも見ていて楽しいですよね。
タイガー フルマラソンのがあって、ひびやんの10周年(『人気SNSいいねナマ中出し旅 前編 大槻ひびきを日本一好きな素人男性は誰だ!!?ある日突然、北海道、佐渡島、高知、鹿児島に飛び立ち3日以内にひびやんのDVDを売って自力で東京に帰って来られるか!??勝者はご褒美中出しSEX!!』)があって、ひびやんとAIKAの木更津の(『本中10周年感謝祭 うら美少女中出しアイランド絶倫男抜きまくりの旅』)とかを見ると2年ずつ空いているので、人がどう変わっているのかがわかっていいですよね。