ずっとお酒でお金を使って「貯金はどこにいったの?」みたいな(笑)。逆にどうしたらいいんでしょうか? みぃななさん?
── 小向さんは川上さんのAVやストリップや映画は観ていましたか?
小向 舞台を観に行った時に泣いた。
川上 どの舞台ですか?
小向 「おっちゃん」しか言えない役の舞台。
川上 ああ! 『悲しき天使』(2015年)だ!
小向 すごいよかった!!
川上 うわ~! マジですか!
小向 「みぃなな、演技うまっ!」ってなった。
川上 うわ! 嬉しい! 嬉しい!!
小向 どんな表現もできるし、あとやる気しかない子だから。「大丈夫です! やります。はい!」ってずっと言っていたから、すごいなこの子と思っていた。最初の頃のイメージね(笑)。
川上 そういう印象だったんだ。
小向 そうだよ。気合の入ってる子だなって思った。誰よりもイモっ子ちゃんだったけど、やる気はすごいあるの。
川上 あった! 内心揺れてはいたんですけど、無意識に「なんでもやります」っていう言葉が出ちゃうんです。
小向 だからアリスた~ず★でも恵比寿マスカッツでもどんどん前にいくし(笑)。それが成功の秘訣なんじゃない。
川上 ああ、そういうことか。
小向 そこでぶつかり合うことも覚えたじゃん。それでよくない?
川上 そうかあ。えへへ(笑)。
小向 なに?
川上 やだ~、優しいと思って。
── 川上さんのストリップは観たことはありますか?
川上 一度来てくれた思い出はあります。「頑張ってるね」って言ってくれました。
小向 本当?
── ははは(笑)。いいエピソードなのに(笑)。
小向 その時、ベロベロだった?
川上 ベロベロか分からないですけど、ベロベロでも私と話す時はちゃんとしてるんです。
小向 『コーヒールンバ』歌った?
川上 そうです!
小向 ああ、すごかった!
川上 えええ!
小向 歌っていたよね。
川上 歌っていました。
小向 あっ、思い出した! ダンスも上手い!
川上 ああ、嬉しい!
小向 あの時だ! 「キレイ!」ってなった時だ。
川上 母みたい目をしていました。母性がヤバいです。会うたびに目を合わせたら泣いてしまいます。目の奥がすごく優しいから。
── 妹分として売り出しましたが年齢的には7歳違うんですね。
川上 人生経験が違いますから。
── 小向さんは10代から芸能界で活躍していますから。
小向 14歳から働いていました。
川上 14歳からだからすごいよ。時代の流れを相当見てきていますよね。
小向 怖いね。でも、いま自分がいる状況は、考えても出てこないよね。それこそこの対談で人生グラフを書くって言っていたでしょ、いままでのことと先のことって考えられるけど、いまこの現状を自分で把握するのは難しくない?
川上 難しい。いちばん難しい。
小向 そうだよね。だから、なにも分からないの。
川上 そう言えるのがすごいですよ。
── 小向さんはその場その場の状況で考えて、ここまでやって来たんですか?
小向 なるようにしかならないからね。
川上 わ~、すごいですね。
小向 そうしたら仕事がないことに気が付いたの。
川上 え~!
小向 仕事をしてないの。
川上 仕事してないんですか?
小向 ずっとお酒でお金を使って「貯金はどこにいったの?」みたいな(笑)。逆にどうしたらいいんでしょうか? みぃななさん?
川上 え~(笑)。
小向 あはは(爆笑)。教えて!
川上 絶対に悩んでないですよ(笑)。
小向 だって、なるようにしかならないじゃん(笑)。
川上 ほら、ほら、ほら(笑)。
小向 お金がなくても楽しいよ。
川上 いまストリップ劇場には出ているんですか?
小向 たまに乗っている。
川上 どこの劇場が多いんですか?
小向 新宿ニューアートが多いかな。
川上 次に乗る予定はないんですか?
小向 ない。予定は未定!
川上 未定なんだ!?
小向 そんなもんだよ。
川上 でも、「踊りたい!」ってなりませんか?
小向 踊りたい!
川上 ほら!
小向 踊りたい。
川上 私も観たいですよ。
小向 年だから毎日動いていないときしむの(笑)。
川上 いやいや。なんだかんだ外に出てるじゃないですか。
── 自転車に乗っていますよね。
小向 自転車は好き! この前は熱海まで行った。
川上 何時間ですか?
小向 朝8時に出て、夕方の5時半くらいに小田原に着いて、そこから熱海まで行ったの。東京から熱海まで110キロくらいだよね。
川上 お尻が痛くならないですか?
小向 お尻よりも足のマメが痛かった。
川上 全然、体力衰えていないじゃないですか。私は自転車で110キロ走るのは無理ですよ。
小向 ずっとポテトのことを考えて走ってたの。
川上 どういうことですか?
小向 先に美味しいポテトがあるって聞いてて。目的地に美味しいものがあると、「ご飯! ご飯! ご飯!」ってそれ目的で走れるね。