「川上パイセンカウントダウン対談」今回は、川上奈々美ちゃんはアダルト業界の大先輩である蒼井そらさんと、デビュー以来アダルト業界の同じ歴史を見てきた古川いおりちゃんを指名。恵比寿マスカッツとAV現場の違いや、AV女優の引退後の生活などを話され2時間30分ものロング座談会となりました。
大いに盛り上がった対談も今回が最終回! どうぞお楽しみください!
川上パイセンカウントダウン対談3・後編!!
川上 こっちゃんは結婚や出産や仕事だとなにを優先する?
古川 いま私がやりたいことを優先したい。その中でも将来やりたいことが今後の優先事項だと思う。
川上 優先順位ってシビアじゃないですか。そらさんはどうですか?
蒼井 いまは子どもが一番優先だよね。思考が子育てになっているから、他の仕事が手につかなくなっている。平日の昼間は保育園に入れて、今日の座談会みたいに仕事はしているんだけど、なにしているのかなとか、ご飯はなにを作ろうかなとかばかり考えてる。いまは仕事というより家庭に入っている感覚の方が大きいかな。優先順位を考えているわけじゃないけどそうなっちゃう。
川上 人生グラフには将来、海外移住って書いてありますけど?
蒼井 これを目標にしていまも仕事を頑張らないといけないなって思っているし、新しい事業をやりたいなとも思っている。将来は拠点をアジアにしたいの。
川上 それはどうしてですか?
蒼井 日本は住みやすいし大好きだけど、海外には夢があるなって感じ。実際に海外に住んだら、「こんな感じか、イヤだな」ってすぐに日本へ帰ってくるかもしれないけど(笑)。アジアって言っているけどハワイでもアメリカでもいいかなって考えてる。
川上 「蒼井そら」っていう名前と存在があるから日本じゃない方がいいって考えですか?
蒼井 そうじゃなくて単純に夢ってくらいかな。そういう夢を持っているから仕事を頑張ろうって思っていて、本当に漠然としている。
川上 お子さんもいずれは独立するじゃないですか? その後は考えていますか?
蒼井 20年後くらいでしょ? 私が60歳くらいだよ。
川上 人生100歳で長いですから(笑)。
蒼井 そう思った時に海外に移住したいなって思っちゃうんだよね。あと英語をずっと勉強してたけど、やっぱりしゃべれないコンプレックスも含めて海外に移住したいの。
川上 そこに挑戦するのはすごいですね。
蒼井 そこはずっと挑戦したい。だから、子どももバイリンガルになってほしいかな。英語をしゃべれるだけで世界が広がるからね。
川上 それは私も思います。
蒼井 ただ、日本語や日本文化もしっかり学んで欲しい、でも海外で生活したらそれは疎かになりそうで、「じゃあ日本でインターナショナルスクールか?」って考えても学費がめっちゃくちゃ高いし(笑)。
川上 あと聞きたかったのが結婚、出産を発表して、ぶっちゃけ周囲からどういう反響がありましたか? ポジティブ、ネガティブを含めて。
蒼井 結婚は中国も含めてめちゃくちゃ祝福されたよ。
川上 じゃあ発表してよかったんですね。
蒼井 よかった。でも、出産に関してはネガティブな反応が多かったよ。
川上 どういう反応ですか?
蒼井 「AV女優が子どもを産むなんて虐待だ」とかあったから。
古川 それはちょっと聞かせてください。我々にとっては結構、大事だから。
蒼井 まあ、そう言われるのは分かっていたからね。
川上 割り切りましたか?
蒼井 そういう言葉もあるよねって感じだった。他の誹謗中傷もそうだけど、そういう人はいるよね。でも、その人たちと友達になり話をしたら、多分、そういう意見にはならないだろうし、ただ、そういう人たちは私のことを知らない人、ただのAV女優っていうカテゴリーでしか見ていない人たちだから、「まあ、そういう気持ちは分かるよ」くらいかな。この世界は誹謗中傷多いじゃん。
川上 AV女優だったことで仕事が制限されたことはありましたか?
蒼井 AV女優だからってことで断られた仕事はいっぱいあるよ。テレビのゴールデンタイムで決まっていたドラマも直前で断られたし、スポンサーありきなことは分かる。まあ、そういうことはいっぱいあるから。そう言われるのは分かるからね。
川上 私も引退してからの不安はありますね。AV女優をやっていて役者業もやっているんですけど、出られない作品はいっぱいあるので。現役のAV女優という看板を下ろしたら少しは変わるかなっていう思いもあっての引退だから、実験です。
蒼井 ははは(笑)。
古川 そうだよね。やってみないと分からないからね。
川上 そらさんの時代こそ厳しかったと思いますよ。
蒼井 うんうん。
川上 いまはそれが少し和らいでいるかな。そらさんは引退して長い時間が経っているいまでも、元AV女優だからという理由でNG扱いはありますか?
蒼井 あるある。この前もあったよ。