毎回、ファン、業界関係者から大注目されている当連載「川上パイセンカウントダウン対談」も佳境に差し掛かりカウントダウンも「5」に突入!
2022年2月にアダルト界から引退する川上奈々美ちゃんが、今月もセクシー女優と真剣勝負の対談を敢行! 人生の酸いも甘いも嚙み分けた奈々美ちゃんがゲストから今後の人生設計やプライベート話をガチンコで聞き出します。
今回のゲストは事務所の後輩でもある加美杏奈ちゃんが登場。杏奈ちゃんがMCを務めるYouTube番組(「はだかいっかん!」)で共演もあるというのだが、深い話は今回が初めて。
当連載史上最大の文字数19,000字にも及んだ熱い2人の対談をご覧ください!(全3回・後編)
川上パイセンカウントダウン対談5・後編!
川上 (加美ちゃんは)自分をおろそかにしすぎかな、そこかな私が不安なのは。伸びしろがすごいんだから、「伸びしろがあります」って言っていいんだよ。言葉から変わるから。
加美 言うと良いって言いますよね。
川上 本当に自分に自信がなかったから、私は真逆のことを言うようにした。加美ちゃんは結構、間を話で埋めるよね。
加美 そうなんですよ! 間が怖くなっちゃうんです。
川上 自信のなさからくるのは分かるけどやめていった方がいいよ。
加美 そうなんですね。
川上 加美ちゃんという人間と話したいのに、なかなか話せないの。だから一回、ちょっとテンションを落としてほしいなって思う(笑)。
加美 そういうことですね。
川上 一回リラックスして、プライベートの自分に戻した方がいいかな。
加美 でも、プライベートとAV女優・加美杏奈でいる時の差がないんですよ。
川上 一人でいる時もそういう感じなの?
加美 一人でいる時もずっと動いていますね。
川上 疲れることはないの?
加美 逆にじっとしていられなくて、ボ~っと静かにしていられないんです。
川上 そういう時間を作った方がいいよ。それだと、どこの撮影現場に行ってもスピードが変わらないよ。あと、周りの人もそれに合わせないといけなくなるし。だから、いろんなスピードを覚えた方がいい。
加美 なるほど!
川上 人を誘導していく表現の仕方をする人だと思うから、じっとしている時間を作ってみたらどうかな。
加美 それだったらすぐにできるので作ってみます。
川上 いったん話さないで様子を伺うことが必要かも。
加美 全然できていなかったから、それはやってみます。
川上 まず自分をアピールすることは大事かもしれないけど、相手の様子をうかがってみることも必要だよ。
加美 確かに間が怖いことはあります。
――加美さんのそのストレートさは魅力でもありますよね。
川上 ストレートとは思わないんですよ。すごく考えて出している言葉だってことが分かるから、本能のままとは思わないです。多分、それで失敗した経験を活かしているっていうこともあるんだと思う。
加美 占い師みたいじゃないですか。
川上 あはは(大爆笑)。
――みなさん言いますね。
川上 人が好きだから人を見ているの(笑)。
加美 全部見透かされているんだろうなって思っていました(笑)。
川上 「みんな同じ人間なのになんでできないの?」とか、「なんで私のスピードについて来れないの?」ってイライラしたことがあったの。でも、そこに対してイライラしている自分はダメなんだと思った。それって無駄な労力であり、相手に対して失礼なことだと思うから、そこにイライラしていてはダメだし自分が悪い。この仕事をしていて私はそこに対しての壁がずっとあったの。恵比寿マスカッツの副キャプをしていたけど、降ろされた原因がそれだった。
加美 え~~!
川上 「私がみんなを引っ張って行かないといけない」と思っていたけど、プロデューサーのマッコイ(斎藤)さんにそこを指摘されたの。
加美 へ~~!
川上 だから、そこに対しては意識して気を付けてる。
加美 なるほど。
川上 でも、私はそれでいい部分もあって「みんな同じ人だから、やりたいことはなんでもできる」っていう思いもあったの。例えばパリに行った時に「クレイジー・ホース」でバーレスクダンスを観た。足が長くて、ものすごく上がるすさまじい踊りを観て「私もできる!」って思ったの。
加美 だって人間だもん!
川上 そう、だって人間だもんって思って(笑)。そのバイタリティってすごいことだと思うの。加美ちゃんもそう考える方でしょ?
加美 「なんであの人にはできて、私にはできないんだろう」とか、「負けたくない!」ってすごく思うんです。
川上 できるんだよ!
加美 できますかね? 空回りしがちなんですよ。
川上 空回りするのはかわいいからそのままでいいです。空回りしている自分を客観視して納得できればいいの。空回りしている自分がダサいと思わなければいいの。
加美 なるほど。
川上 そういう自分を見せるのが恥ずかしいと思っているから、とってももったいない。