私、アンチいないんですよ。悪口書かれたこと、この2年マジでなくて
──あそう? 寝転んでイカせてもらうから楽ちんっていう女優さんも多いけど。
沙月 痴漢物とかもそうですけど、徐々に受け入れていくっていう「徐々に」が私の中で難しくて。
── なるほど。実は最初から感じちゃってるから、台本の流れどおりの表現は難しいとか?
沙月 そうそう。最初から気持ちいいから、どこから温度上げていけばいいのかすごい難しくて。
── アタッカーズのレイプ物もやったよね。あれも嫌がっているのが快感に変わっていく表現が難しいのでは?
沙月 ちゃんとストーリーがあると、気持ちが入っていけるんですよ。
── ドラマ物だから台本に沿ってやればいいわけだ。
沙月 こうなってこうされたから感情が動くっていうストーリーがあるからやりやすいんですけど、エステ物は短時間の中で高まっていかなきゃいけないので。
── たしかにね。えなちは真面目に考えて仕事に臨んでいるんだね。
沙月 私けっこうごちゃごちゃ考えちゃうタイプなんで(笑)。
── ファンの人に喜んでもらえるような作品を作りたいと意識している?
沙月 それはもちろんです。飽きられたくないじゃないですか。私、AVのレビューは全部読んでるんです。2ちゃんのスレとか、毎日エゴサして。
── 悪いこと書かれてるの見ると病んだりしない?
沙月 私、アンチいないんですよ。悪口書かれたこと、この2年マジでなくて。
── へえ。でもほんと、アンチいなさそう。
沙月 2ちゃんにも「ちょうどいいブスでヌケる」みたいな。ありがとうって(笑)。
── ブスって言われてるのに、ありがとうなの?
沙月 結局ヌケてるから私の勝ちなんですよ。
── ハハハ。そのとおりだ! しかしえなちは全然ブスっぽくないどころか美少女なのに、中学高校と付き合った人がいなくて、初体験がなんと二十歳なんだよね。
沙月 うん。
── なんで女子校生の時になにもなかったの?
沙月 私も不思議なんですよね(笑)。
── 教室にこのコがいたらヤリたいよ。
沙月 ヤリたいですよね(笑)? 高校の時、女子から「えなち、ヤリマンて言われてるよ」って言われて。私、処女なのに何でだろね? って喋ってて。
── こういう可愛いコは、男子が「絶対ヤリまくってるよ」って噂して広がったんじゃない?
沙月 あー、そうなのかなー。
── 男友達は多かった?
沙月 めちゃくちゃ多かったです。
── そりゃヤリマン話も出るよ。でも、好きになった男子はいなかったの?
沙月 いなかったんですよねー。
── 告白はされた?
沙月 ありましたね。「えー? 今まで友達だったじゃん? 急に何でそんなこと言うの?」っていう感情でした。
── もともと年上が好きなんだよね?
沙月 そう。だから同級生にはときめかなかったっていうのはありますね。
── じゃあ青春時代は何に夢中になっていたの?
沙月 バイトしてましたね。高校時代からお金が好きで。ていうか貯金が好きで。貯金があるとメンタルが安定するんですよ。
── それは誰でもそうだと思うよ。
沙月 溜めたお金で友達と旅行行ったりするのが好きだったから。
── 元気なバイト娘って感じだよね。居酒屋とか間違いなく似合いそうだもん。
沙月 居酒屋やってました!
── サラリーマンのおじさんが行く大衆居酒屋は、だいたい高校生の女の子がバイトでいるよね。
沙月 そうそう。ホールで働いてて、よく来るお客さんにはビールをサービスしてあげたりね。
── 放課後は恋をせずバイトして、家に帰ったらオナニーはしてたんでしょ?
沙月 12〜3歳くらいからしてました。お兄ちゃんのエロ本を見つけたのがきっかけで。最初は指でしてたんですけど、お兄ちゃんの部屋にあった電マを借りパクして使うようになりました。
── お兄ちゃん、電マを何で持ってたの?
沙月 彼女に使ってたんじゃないかなー。肩凝りに使ってたのかもしれないけど。
── 若いもんが電マで肩マッサージしないでしょ(笑)。で、お兄ちゃんは電マがなくなったのに気づくわけでしょ。
沙月 でも、「俺の電マ知らない?」ってさすがに妹に聞けないでしょ(笑)。
(インタビュー:沢木毅彦)