OP PICTURES+フェス2022開幕初日舞台挨拶レポート!
ピンク映画を製作する大蔵映画のOP PICTURES+レーベルによるR15ピンク映画の祭典「OP PICTURES+フェス2022」が今年も盛大に開幕した!
今年は12月2日~12月15日の間、東京・テアトル新宿で11作品+アンコール上映2作品を加えた多彩なラインナップでの開催となった。「OP PICTURES+レーベル」はひとつの作品をR18+とR15+の2バージョンで制作。濡れ場をコンパクトにし、ドラマ部分をより充実させたR15+をOP PICTURES+シリーズとして一般劇場で公開する特別企画だ。
12月2日の初日には栄川乃亜ちゃん主演、髙原秀和監督の『さあやとこはる』が上映され多くの観客で館内は賑わいを見せた。
同作は乃亜ちゃんが百合作品にチャレンジした話題作で、百合作品同人作家の沙綾役を演じた。
沙綾が描くチハルはかつての恋人・小春(燃ゆる芥)をモデルにしていた。ある日、沙綾はその性的嗜好が広まり地元にいられなくなった小春と再会して……。
脚本を手がけた百合漫画家・福井遥香さん描き下ろしの劇中漫画も注目の作品となっている。
上映後の舞台挨拶には髙原監督、乃亜ちゃん、燃ゆる芥さん、直樹フェスティバルさん、脚本と漫画を担当した福井遥香さん、音楽担当のおおくぼけいさんが登壇し華やかなステージとなった。
司会進行も務めた髙原監督から「取締役!」と言われた乃亜ちゃんは、「すいません(笑)」と恐縮(笑)。AV界のみならず映画界にまで肩書が浸透しているのだった。
続けて主演作の感想を聞かれると、「面白かったです。客観的に観ました。映画では私が漫画を描いているシーンがあるんですけど、どう絵が付いてくるのか想像できなかったので、福井先生の素晴らしい絵が上手く融合していてステキな作品になりました」とコメント。作品では福井さんが描いた漫画を背景に乃亜ちゃんと燃ゆるさんが演じるシーンもあり、不思議な世界観が観られるのだ。
そして、髙原監督が「大好きな頭脳警察というバンドがありまして、PANTAさん(ボーカル)がグループサウンズでデビューする予定だった曲が去年リリースされ、そのジャケットデザインを福井遥香がやり、頭脳警察のキーボードをおおくぼけい君がやっていた。その縁で百合漫画を描いていると知り、脚本を書かないかすすめた」と意外な映画の成り立ちを紹介。
その時、脚本を書くことをすすめられた福井さんは、「冗談と思い、お世辞を言われたかと思いました」とコメント。
その後、プロットを書いてもらい企画も通ったということで、「漫画もいいし、脚本もいいし、いい才能をつかまえた」と笑顔で髙原監督がマル秘エピソードを披露した。
キャスティングに関しては、「栄川を以前のOPPICTURES+フェスで観て気になっていた。事務所にオファーしたら『髪の毛を黒く戻さないならいいです』と返事をもらい、こういう役だからOKとの返事も大蔵映画からもらった」と様々な要素がプラスに働き、今回の作品となった。
髙原組に初めて参加した感想を聞かれた乃亜ちゃんは、「他にもVシネやピンク映画を撮らせてもらっているんですけど、組ごとにカラーはあると思います。髙原監督が基本おしゃべりな方だから、他のスタッフさんもおしゃべりな方が多いし、ワイワイしている明るいイメージです」とコメント。
その発言を受けて、「すごく評判がよくて、いままでOPPICTURES+フェスの作品の中で一番かわいいと言われている」と髙原監督が乃亜ちゃんを絶賛。
すると、「本当ですか! 嬉しい! 大蔵映画さんでも上映された時にみなさんがすごくツイートしてくださりありがとうございました。たくさんの人が観てくれて嬉しいです」と喜ぶ乃亜ちゃんだった。
さらに、「続編をやらないか」と髙原監督にステージ上で持ちかけられると、「やりますよ!」と乃亜ちゃんが宣言。続編の構想を嬉しそうに話す髙原監督の姿も見られた。
今回、乃亜ちゃんの相手役を務めた燃ゆるさんも髙原組に参加した感想を聞かれると、「初めはガチガチに緊張していたんですけど、髙原さんがフレッシュな監督なので最高でした」とコメント。続編も相手役の期待が高まった。
また、脚本と漫画を担当した福井さんが「楽しく描きました」とコメントすると、漫画のキャラクターとして描かれた乃亜ちゃんは「かわいく描いてくれてありがとうございます。私は絵がすごく下手なんですけど、作品の中ではすごい絵が上手な漫画家役を味わわせてもらい嬉しかった」と感謝した。
最後に締めのコメントを求められると、「今日は『さあやとこはる』を観ていただき本当にありがとうございます。引き続きツイッターなどで宣伝してくれたら嬉しいです。私事ですけど、今日はツインテールにしたんです。幼稚園以来のツインテールなのでみんな誉めて!」と燃えゆるさんがPR。
福井さんは、「初めての脚本で楽しくやらせてもらいました。もしパート2があれば、頑張って描きますのでよろしくお願いします」と次作にも意欲をみせた。
髙原監督は、「いい評判を聞き嬉しく思っています。次々と作品を撮っていきたいと思っています。10日も上映がありますのでよろしくお願いします」とコメント。
その髙原監督から、「栄川取締役に締めていただきましょう」と締めのコメントを振られた乃亜ちゃんは、「今日は平日ですけど観に来てくださりありがとうございます。R18版とR15版があり、どちらも観ている方は違った面が観られて面白かったのではないかと思います。R15版は10日も舞台挨拶をしますので、ぜひまた観に来てください。今日はありがとうございました」と主演らしく見事に舞台挨拶を締めてくれた。
昨年に続き、今年も髙原監督作品でスタートダッシュを決めた同フェスは12月15日まで東京・テアトル新宿で開催。舞台挨拶も数多く用意されているので、今年もピンク映画の祭典をたっぷりと楽しもう!
栄川乃亜Twitter:@noa_eikawa
燃ゆる芥Twitter:@Gomi08080715
髙原秀和Twitter:@takaharahdkz
福井遥香Twitter:@fukui_haruka
直樹フェスティバルTwitter:@naoki_m_shibuya
おおくぼけいTwitter:@keiookubo
(写真・取材 神楽坂文人)