■メイド喫茶での アルバイト時代に 風俗を紹介されて
「風俗に入った一番最初のキッカケは、アルバイトしてたメイド喫茶ですかね?」
それなりのファンを抱えていたアリスだが、やはりバイトをしなくては生活が立ち行かない。そんな中で見つけたのがメイド喫茶のウェイトレスだった。「アイドルファンの人たちがお店に来てくれたり、逆にお店の常連さんがライブに来たり、最初のうちは凄く良い感じでした」
ところが20歳を超えた辺りで、アイドルとしての彼女の人気にも翳りが出始める。これまで彼女に着いていた固定ファンが十代の若いアイドルに鞍替えし始めたのだ。
「やっぱり男の人ってみんなロリコンなんですよ(笑)。でも、そこで負けたくないじゃないですか。それで必死にライブの回数を増やしたんですけど、そうなるとウェイトレスのバイトだけじゃ生活費が足りないんです。もっと時給の良い店に移りたいって店長に相談したら『系列店で働く気はないか?』って言われて…。そこはセクキャバでしたね」
意外と知られていないことだが、メイド喫茶を経営するオーナーが、裏では風俗店やキャバクラを経営していることは珍しいことではない。より稼げる職場を求めて彼女はセクキャバで働き始め、そこから風俗店に転身するまでは時間がかからなかった。
■本番の代償として もらった1万円は ライブの衣装代に
やがて彼女はセクキャバからデリヘルに職場を移す。フリー客が中心のセクキャバよりも、ホテルで一対一のデリヘルの方が顔バレの危険性が少ないというのが理由だった。
「それにアイドルやってるより何十倍も稼げるんですよ。アイドル活動と並行してデリヘルに勤務し始めて1年くらい経った頃だったかな。大きい合同ライブに出られるチャンスが来たんだけど、どうしても新しい衣装が欲しくて、でも予算がなかったんです」
絶対にこの機会は逃したくないと思っていたアリスだったが、渡りに船と言うべきか、とある新規客に本番を交渉される。店にナイショでもらったのは1万円。そのお金で衣装を新調してライブに臨んだという。
「こんなに簡単に稼げるんだと思ったら、もう面倒なヘルスプレイはできませんよ。ただ、その時に在籍していた店は本番絶対NGだったんだけど、バレちゃったんで辞めて、いくつかの店を転々とするようになりました」
今では本番前提の裏デリヘルに勤務しながら、そこで稼いだお金をレッスン代や生活費に充てているそうだ。
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