
現役の色街として知られる大阪・飛田新地。
飛田の歴史を今に伝える「飛田会館」
かつては陸軍憲兵隊の分所も置かれ後世に語り継ぐべき建物です。
外観からは想像できない世界が広がっていました。
この日の大阪は警報が出るほどの大雨。
本来撮影の目的としていた建物は大雨で立ち入り不可となり落胆し
以前より会館での撮影を望んでいましたが、
まず同行者の女性が会館に入り、自分たちがなぜ飛田に来たか、
突然の訪問にも関わらず会館の方々はとても丁寧に1階から3階ま
1階は事務所や会議室として使われ、
そして2階に上がると空気が一変します。
2階の広間は現在物置として使用され、
ここは公娼制度の時代、飛田で働く娼妓の性感染症検査場。
木板の床に穴がくり抜かれていて、医師が床下に待機し、
この令和の時代まで残っていることに大変な衝撃を受けました。
当時は性病で命を落とすこともあった時代、
階段から床下に入ると穴からは光が差し込み、
そして3階には階段式に席が並んだ議会の議場のような部屋が当時
失われつつある遊郭の記憶が飛田会館には刻まれています。
丁寧に案内してくださった会館の方々に心より感謝いたします。
