オレのズボンをゴソゴソやっている
現れたのは、先ほど駅前で見かけた客引きの一人だった。香坂嬢が言う。
「彼女、私の友達」
「…何しに来たの?」
「私、一人じゃ何かあったらコワイ」
つまり、アナタが襲いかからないとも限らない、そのための見張りということらしい。おそらく、仲間がこの茂みに男を連れ込むのを見かけたら、このように協力し合うことにしてるのだろう。
「でもオレ、乱暴とか絶対しないし。キミの友達にそこで見られてたら気になるんだけど」
「大丈夫、おにーさん。2人でやってあげるから」
2人はさっそくオレに絡みついてきた。香坂嬢がチンコを、ヘルプ女が乳首を攻めてくる。むむっ、これはこれで悪くないかも。
「おにーさん、どうですか?」
「2人とも、コンビプレイが慣れてるね」
「そうですか?」
「なかなか気持ちいいよ」
うっすらと目を閉じ、快感に浸る。ヘルプ女がしゃがみ込み、タマを揉み始めた。サービス精神旺盛やね。これで4千円ならまた利用してもいいかもね。
とそのとき、足もとで妙な気配を感じた。ヘルプ女がオレのズボンをゴソゴソやっている。
「何やってんの?」
「…ズボン全部脱いだほうがいいよ」
「そこまでせんでもいいよ」
「……」
彼女が再びタマを揉み始める。が、片方の手でやはりズボンをガサガサやっている。どうしても脱がしたいのかな。
…いや違う。ズボンのポケットを触ってる。まさか?
「何してんだよ!」
女の手がさっと引っ込んだ。
「今、サイフ抜こうとしてたでしょ?」
「…してないよ」
「いや、しただろ?」
「してないよ!」
ウソつけ。ひょっとしてお前ら、最初から盗みが目的だったんじゃないの?
「まあいいや、オレ不安なんで、サイフは手で持っとくよ」
「……」
「じゃあ、続きをお願いできる?」
「オニーさん、コワイ。怒るなら私たちもう帰るよ」
そう来るかよ!
その後再開した手コキはお粗末極まりなかった。西武新宿駅のマッサージ女にはくれぐれもご注意あれ。
(記事引用元=裏モノJAPAN)