SEX年齢だけは2000歳ぐらいになっちゃいましたね
--女優に恋したことは?
田淵 20代の頃はよくありました。
--共演してSEXして好きになるのか、一目惚れしちゃうのか。
田淵 SEXしてからですよね。それで好きになっちゃったことは何回かあります。でも、それも5年10年やってるとなくなってくるんですね。数やりすぎて達観しちゃって。
--やはりそこですか。
田淵 数やりすぎて、夢も追い求めなくなっちゃうんですね。SEX年齢がだいぶ上行っちゃうんです。実際は20代なのにSEX年齢は2000歳みたいな。
--女なんてみんな同じだ、みたいになってくる?
田淵 はい。SEXとか女に対して、つまらないなという壁が2~3年に1回くらいある。でもそれを乗り越えて、10年越えて達観した人ってあんまり喜怒哀楽がないんですよ。振幅が。若い時ってすぐ怒ってすぐ泣いてって。子供ってそうじゃないですか。でも年取っていくとだんだん中間に納まってくるから、特に思いきり嬉しがるとか悲しがるというのがなくなってくるんですよ。人間て成長すると真ん中のほうに納まるようになってるんですよ。いわゆる中庸に。どっちにも振られずに。 SEX年齢だけは2000歳ぐらいになっちゃいましたね。
--産婦人科医がいちいち女性器見て興奮しないのと似てるんですかね。
田淵 あれとはまた違うんです。AVのムービーのカメラマンが言うのは「僕らスタッフがシラけるようになるのは、射精を伴わないからだ」と。「男優はエッチやって射精という快楽を得られるからシラけずに完結するんだけど、僕らは撮ってるだけ、見てるだけ。だから業務的になってSEXってつまんねえなって思うのは周りのスタッフだ」と。そっちの人たちのほうが被害者です(笑)。
--なるほど、助監督やってて女性器見せられるだけの毎日だったら、しまいには無感動になくなりますよねぇ。
田淵 うん。産婦人科医に相当するのは彼ら周りのスタッフなんですよ。
--そうかそうか。田淵さんはどういう女性が好みのタイプなんですか?
田淵 昔からすごく色っぽい人が好きで、エロ本で見かけるような、いやらしいエッチなお姉さんがいると嬉しいなと。
--手ほどきしてくれるような。
田淵 そうそう。目がパッチリしてたり少女っぽい可愛らしい人は僕あんまり好きじゃないんです。でも、30年近くこの仕事をやってるから、そういうのもなくなっちゃいました。
--好みのタイプというものがなくなったということ?
田淵 ええ。なくなって、人間の心しか見ていない。外側は一切見てない。
--好きなパーツとかは? 今もカラミの時に、ここフェチだからつい見ちゃうとか。
田淵 フェチですか。それは、お尻と脚ですね。おっぱいはあってもなくてもどうでもいいです。
--これ憶えておきます。今後、田淵さんのカラミを見る楽しみが1つ増えました!
(インタビュー:沢木毅彦)
今回のインタビューの別バージョンをDMMニュースでも配信中!
?コチラでは田淵さんでもつらかったという現場のエピソードを語ってくれています