パチンコや競馬、楽をして稼ぐことしか考えていないダメ彼とつき合ってしまったことが運の尽き!親にも逆らったことがないような気の弱いOL女性が、ある日突然、恐喝の共犯で現行犯逮捕されてしまった……
そして、そんな彼女を待っていたのは!?
ダメ男の見本のようなヒモ彼氏
「捕まったときは、予想以上の台数のパトカーが現れて、大勢の警官に囲まれました……。パトカーの赤い回転灯の記憶が、金八先生のあの『腐ったミカン』の名シーンとかぶって忘れられません」
と語るのは、とても逮捕された経験のある人間とは思えないほど線が細くて大人しく、か弱い女性というイメージしか浮かばない女性、春日望美さん(30歳/仮名)。
聞けば、彼女が事件に関わって、恐喝の共犯として現行犯逮捕されたのは2年前。主犯の男は望美さんの彼氏で、働きもせず彼女の稼いだ金でギャンブルをし、勝てばそのまま風俗へ。負ければ家でやけ酒をくらい彼女に八つ当たりをする……そんな、ダメ男の見本のような、典型的なヒモ男だったそうだ。
事件のあった夜も、彼氏はパチンコに負け、酒を飲んで荒れていたそうだ。仕事から帰ってきた望美さんを着替える間もなく押し倒すと、いつものように強引にペニスをねじ込んできた。そして自分の性欲を解消すると、再び酒を飲み始めてこう言った。
「お前、俺と付き合う前に妻子持ちの医者と不倫してたんだよな?」
「え……そんな、3年も前のこと」
「医者のくせに不倫はまずいだろ。俺が天誅加えてやっから携帯出せ、番号残ってんだろ」
「こんな夜中にダメだよ」
「夜中だろうがナンだろうが関係あるかッ」
運の悪いことに、望美さんは元カレの医者の番号を消さずに残したままだった。そして、彼氏に恫喝され、正直に番号を出すしかなかったそうだ。望美さんは、逮捕をきっかけに別れた彼氏を思い出してこう語った。
「外でも、酔って暴力を振るうなんていうのは日常茶飯事。以前にも、しばらく家に帰って来ないと思ったら警察から電話がありました。深夜の繁華街でサラリーマンに暴行を振るって逮捕されてたんです。マリファナ所持で逮捕歴もありましたし、叩けばいくらでもホコリが出るという人だったんです……それでも別れられなかったのは何故なのか、正直、私にも分かりません」
《次ページに続く》