4月15日(日)、新宿のLive Wire HIGH VOLTAGE CAFÉにて、大人の学校神田ゼミ第1回「AIパートナーは電動コケシの夢を見るか?――エロス未来派が生きる平成30年の現実」が開催。
エロスとは何かを追求し続ける作家・神田つばきさんによる、大人の学校のゼミ講義の第1回。今回は神田さんの親友でもある芳賀書店の三代目・芳賀英紀さんをゲスト講師に招き、「平成のエロス」を議題に熱いトークを展開しました。その様子をレポートします!
第一部は二人のエロ業界とお二人の歴史を紐解きます
第一部では、あと僅かで終わりを迎える”平成”のエロスを、元年からお二人が振ります。
まず平成が始まったばかりの頃の出来事として話題に挙がったのが、芳賀書店の発明した一大ムーブメント「ビニ本」について。
現・会長である芳賀さんのお父さんが、横行するエロ本の立ち読みを駆逐する目的で、ビニールをかぶせたことが始まりだったとか。
結果、出版業界全体にこれが伝わって1970~
「早いうちに特許を取っておけば儲かったのに」と、
東電OL事件が話題になった1997年頃の話になると、神田さんが自身がテレクラにハマりまくっていたことを暴露。
出会い系黄金期だったこの時代、神田さんは子宮を全摘出してガーゼを入れた状態でもテレクラで出会った男とアナルでセックスしようとしていたという過激なエピソードを披露。
しかし、ダイアナ妃が死んだニュースを見た瞬間に「私、何やってんだろ」と、我に返ったとのこと。まさかダイアナ妃の死が神田さんにそんな大きな影響を与えていようとは……、イギリス王室もご存じない(笑)。
2000年頃になると、アンダーグラウンドでのエロイベントが活発化。
神田さんもローションをプールにぶちまけて素人の女の子たちと入浴したり、全身タイツパーティを開催するなど、アングラワールドを満喫していたようです。
しかし現在ではそうしたアングラなエロスもすっかり一般化しつつありますよね。「今、そういうイベントをやろうとすると、どこからかスポンサーが出てきてプロのAV女優を使ったりするものになっちゃう」と、ちょっぴり残念そうに語ってらっしゃいました。
そして話は、2011年より開催がスタートした『東京女子エロ画祭』へ。
女性の考える性やエロスを表現するアートコンペディションは、回を追うごとに進化し続け、女性の性の在り方に大きな影響を与えています。
特に今年の3月に開催された第5回のグランプリを撮った写真作品、50代のカメラマン・マキエマキさんによる『自撮りカレンダー熟女』は会場でも公開され、驚きと感動を呼んでいました。
エロスにおいて、若いことが正義ではないと強く感じさせる今作に、芳賀さんも「『老いの美学』という本を出したい」と、強く刺激を受けたようでした。
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