入店直後から鳴り止まぬお誘いコールでまさかの展開に。遊ぶ金もない記者はひたすらおいくらですかと聞いては、金なくてゴメンとくり返すだけのマヌケな展開に突入。
なんということだろうか。まだ入店して10分もたっていないのに、女たちからのガツガツしたお誘いコールが鳴り止まない。この状況をどうしようかと、焦りはじめる。どうせ何も起こらんだろうと完全にタカをくくっていた。
これから2時間ちかく、鳴り止まぬコールに対応しつつも誘いを断り、そのつど女たちからの罵倒や舌打ち、ガチャ切りなどされ続けたら、俺のガラスのハートはもたないのではないか……などと考えていたらプルルルルっ、早くも3人目の女からのコールが!
女三人目・まゆ・職業不明・年齢34歳
俺「もしもし、こんにちは初めまして、どうもー」
まゆ「こんにちはー。今日はお仕事お休みなんですか?」
俺「うん、まあ毎日お休みみたいなもんなんだけどね…アハハ。えっと、僕の名前はですね…」(話の途中でさえぎられ)
まゆ「私、34歳なんですけど大丈夫ですか?」
俺「ああ、僕より全然若いですねーアハハ…」
まゆ「私は身長160センチぐらいでやせ型の体形です。大丈夫ですか好みのほう? これから会えますか?」
俺「え、あーっと…僕のほうはまあ、なんだろう…ちょっとお話してみて(相性が)合えばってかんじかなあ?」
まゆ「私は身長160センチぐらいでやせ型の体形です。歳は34です。(繰り返す)わりとすぐに会えますけど…」
俺「あ、そうなんだー。ちなみに今どこにいるの?」
まゆ「池袋。すぐ近くにいます」
俺「そうなんだ。じゃあ会うとなればすぐだね、そっかそっか……ちなみに、会って割り切り的なこととか、できる人なのかな?」
まゆ「あ、全然だいじょうぶですよ。例えばどれぐらいで遊べるのとか、言ってもらえれば」
俺「うん、そこなんだよね……ちなみに……1枚(万円)とかだとキツイかんじ?」(あえて激安の価格を提示して断られたい)
まゆ「1万円ですよね。全然いいですよそれで」
俺「エーッ! いいんだ…そうなんだ…アハハ、そっかー」
まゆ「いま池袋にいるからすぐ行けますよ。あと、待ち合わせするなら見た目どんな人か教えてもらえれば」(商談成立とばかりに畳みかけてくる)
俺「み、見た目は僕のほうは、身長174センチで体重は65キロぐらい。それで、歳は44なんだけど……」
まゆ「けっこう細い人ですね。わかりました。じゃあ、これから会うなら何分後ぐらいに外に出られるかんじですか? お店のすぐ近くまでいけますけど」
俺「あ、うん、えーっと、そうですね……(焦る。1万どころかホテル代も用意してない)。あのですね、もうちょっとここ(お店)に居たいかんじなんで…」
まゆ「あ、まだ入店したばっかりですか。じゃ、もうちょっといろんな相手さがしてからでもいいですよ」
俺「そ、そうそうそうっ! まだお店入って15分もたってないからね。1時間ぐらいは色々な女のコとね、話してみたいような…ね」
まゆ「わかりました。じゃあかけ直しますね。いま入ってる部屋は何号室?」
俺「部屋はね……5番なんですけど」
まゆ「わかりました。じゃあ、3時にまたそこにかけ直しますからまた後で、ハイ」
音声はこちら…
閑古鳥が鳴くどころか、やる気マンマン女たちからのコールで大盛況だった現在のテレクラ事情。しかし、ひやかしで入店した者には容赦ないツッコミや会話中のガチャ切りが浴びせられるのみ。
入店後わずか15分ではやくも心が折れかけたそんな記者が次回、テレクラで世間話オンリーでひたすら時間をつぶすという斬新なプレイに挑戦。はたして不毛なトークにつきあってくれるテレクラ女はいるのか?
後編へつづく!
湖池ヤスジ
昭和48年生まれ。編集部専属クリエイター兼フリーター、派遣アルバイトと多才な顔をもつ44歳。独身。実家住まい。マスコミ、広告業界に人脈をもち、読者プレゼント発送やロケの弁当発注など、業界の幅広いフィールドで活躍してきた経歴をもつ。趣味は自炊、テレビ鑑賞。テレクラ経験は今回の取材で人生二度目。
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