アダルトグッズはもちろん、AVからコスプレ用品まで幅広く扱う“大人のデパート・エムズ”はみなさんご存知でしょう。東京・秋葉原には「エムズスタジオ」というイベント会場も構えており、セクシー女優のサイン会やDVD発売イベントが開催されているので、会場に行った方も多いはず。
そのエムズには女性広報が活躍中。アダルトグッズの広報を行うとともに、プライベートではコスプレイヤーとしての一面を見せているのが、今回のインタビューに登場する真中つぐさんだ。(Twitter裏垢はコチラ)
これまで話さなかった広報活動秘話、仕事でのハプニングなどのディープな内容を掘り下げてインタビューをしてみた。(全3回・前編)
制限されていると逆に興味が出てきちゃうんです(笑)。
――アダルトグッズやAVを販売する大人のデパート・エムズに入社してどのくらい経ちますか?
真中つぐ(以下、真中):エムズに入社したのが去年の9月末だったので、半年くらい経っています。
――まだ、それしか経っていないんですか!?
真中:そうなんです。
――エムズに入社する前は何をしていたんですか?
真中:その前は全く別の職種だったんです。人材系の仕事ですね。
――いわゆるスーツ姿で仕事をしていたんですか?
真中:そうですね。普通にOLをしていました。
――それがどうして“大人のデパート”と呼ばれるエムズに就職したんですか?
真中:前は全く興味がない業界で働いていたにもかかわらず、仕事や働くことが大好きすぎて、いわゆる“社畜”というか、四六時中、仕事をしていました。
――職種は違えど働くモチベーションはあったんですね?
真中:そうなんです。ただ、興味がある業界でもないのにこんなに楽しいのなら、自分がいちばん好きなことを仕事にしてみたら、どうなっちゃうんだろうって考え始めたんです。初めて好きなことを仕事にしてみようと思ったのが、アダルト業界に入ったきっかけです。
――アダルト業界には前から興味があったんですか?
真中:「何がいちばん好きですか?」って聞かれたら、エロいことがいちばん好きだったと思います(笑)。例えば会議中とか、堅い場所でエロいことを妄想することが大好きなんです。普通の会社に勤めていると、それこそ社内恋愛も禁止ですし、下ネタもあまり話したりとかできないんですけど、そういう制限をされていると逆に興味が出てきちゃうんです(笑)。
――分かります(笑)。できないと思うとしたくなります。
真中:前職の仕事帰りにエムズに遊びに行くこともありました。
――じゃあ、エムズも知っていたし、アダルト業界にも抵抗はなかったんですね?
真中:もちろん知っていましたよ。めちゃくちゃ遊びに行っていたんです。その時エムズの前に求人広告が貼ってあったんですよ。そこで広報を募集しているのを見たんです。半年間くらいずっと迷っていたんですけど、前の仕事は続けていて、半年間悩んで決心して、履歴書を書いて出したのが始まりです。
――半年間も求人が出ていたんですね。いまアダルト業界は若い人が就職するのに抵抗があって来てくれないイメージがあるんですよ。
真中:えっ!? そうなんですか?
――真中さんも仕事で会う人は年上の人たちばかりじゃないですか?
真中:そうですかね?
――そうでもないですか?
真中:ああ、でもアダルト業界に入って驚いたのが、本当にみなさん10年選手、15年選手といった長い方ばかりですよね。
――ちなみに真中さんは何歳ですか?
真中:28歳になりました。
――やっぱり若いですね。アダルト業界で30歳以下ってほとんどいないですよ。
真中:本当ですか!? やっぱりアダルト業界は10年超えている方ばかりですよね。全く未経験の人は周りに誰もいないです。最初は苦戦したというか、衝撃を受けました。こんなに知識がなくても入れる世界なのかなあって。
――そうすると真中さんは目立ちますよね。
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