妄想だけがどんどん、どんどん溜まっていくというか。だからこそ、この仕事に就いちゃったんだろうって思います(笑)。
――真中さんがそもそもエロに目覚めたのは何歳くらいですか?
真中:小学6年生くらいの時にお兄ちゃんがいる友達に教えてもらったりするんです。
――早いですね(笑)。
真中:本当ですか(笑)。小学校6年生とか中学校1年生の時に教えてもらった気がします。三姉妹だったので全然、知識は入ってこなかったんですけど、友達とかに教えてもらうんです。両親が厳しかったので、そういう(エロい)ことってダメなことなんだなって思っていました。でも、制限されているから気になることもすごくありました。
――AVやエロ本とかで知識が入ってきたんですか?
真中:私はAVもエロ本も持っていなかったのでどうなんでしょうね。友達のお兄ちゃんがマンガの『ふたりエッチ』を持っていて、そういうマンガを友達のお兄ちゃんの部屋から盗んできて、一緒にロフトで読むみたいな感じです。
――そのマンガが性的なものっていうことには気が付いていましたか?
真中:やっぱり気付きます。小学生の時でも何か悪いことなんだっていうのには気付きますよね。
――そのマンガを見ていたのが性への入り口なんですね?
真中:どうなんでしょう。
――そこからどういった性に興味を持ち始めましたか?
真中:興味はあるけど、学生の時は実家暮らしだし、両親も厳しいので自分で何かを買ったりとかはできなかったです。
――そうすると、どういったメディアや付き合いでエッチなことを覚えていったんですか?
真中:え~、何だったんだろう? 思い出せないなあ。
――AVは見ていましたか?
真中:見る環境がなかったんです。実家暮らしだとAVを見ることができなかったので、妄想だけがどんどん、どんどん溜まっていくというか。
――そっち方面ですか。世代的にはもうアダルトメディアはDVDですよね?
真中:同世代の男子たちはDVDやダウンロードで見ていたのかな? 便利なものは普及されていたとは思います。
――そういうのを見ようとは思わなかったですか?
真中:家ではそういうのが見られなかったので、本当に見なかったですね。妄想とか友達に聞くことくらいしかできなかったです。だからこそ、この仕事に就いちゃったんだろうって思います(笑)。
――エッチな妄想をしつつ、アダルト業界に入ろうと思ったのはいつからですか?
真中:アダルト業界に興味を持ったのは、入社する3年くらい前からでしょうか。まさか本当に入社できるとは思っていませんでしたが。
――3年間も悶々としていたんですね。長いなあ(笑)。
真中:そもそもエムズの求人広告を見たのも、入社する3年くらい前から店舗に貼り出されているのを見ていたんです。
――AVメーカーの制作や広報になろうとは思わなかったんですか?
真中:私の中で身近にあったのが遊びに行けたエムズだったんです。「他のアダルトグッズメーカーにどうして行かなかったの?」ってよく聞かれるんですが、エムズって店舗もあるし、イベントスペースのエムズスタジオもあるじゃないですか、だから、ファンの方と交流ができて、直接会えるのが大きかったんです。
――真中さんが入社する前、エムズに遊びに行っていた時は具体的に何か購入していたんですか?
真中:自分が使うものを買ったことがあるかもです。
――アダルトグッズのユーザーだったんですね?
真中:一般ユーザーでした。秋葉原のエムズの店舗はアミューズメント性が高いじゃないですか。6階建てで全部エロのところってなかなかないので、テーマパーク感覚で遊びに行っていました。
――まさに“大人のデパート”を満喫していたんですね?
真中:満喫していました(笑)。非日常的な感じが楽しいんです。
――天職ですね。
真中:ははは(笑)。エムズで働く前はエロいことに興味があってしょうがないとか、制限されているからしょうがないって思っていたんですけど、入社したら、みんなが当たり前のようにエロいことをずっと話しているんですよ。
――仕事ですからね(笑)。
真中:エロいことじゃないかのように「アナル」とか「バイブ」とか普通に言葉を発しているので、あの熱い気持ちは一旦、落ち着きました(笑)。
>>インタビューの続きは後日公開!
(インタビュー 神楽坂文人 写真・インタビュー協力 大人のデパート エムズ)