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【“憑依モノ”で注目される・太田みぎわ監督インタビュー!】若きSODのホープとして期待されていた男が、突然のメーカー移籍。その真意と真相にAV大好き芸人リボルバー・ヘッドが斬り込む!【前編】

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── ここまで、太田監督のDogma入りの経緯を教えて頂きましたが、いよいよ気になる噂の最新作品【通電ショック洗脳実験 「パブロフの犬の定理」の電気実験を使って少女を完全にマインドコントロールする監禁術。 冬愛ことねのお話をお伺いさせて下さい。

太田 正直、凄いのが撮れたんですよ!!

── まずは、この作品を撮ることになったらキッカケから教えて下さい。

太田 「パブロフの犬」っていう心理学実験がありまして、それを活用してエロを作れないか?と思ったのがまず始めです。

── 「パブロフ犬」って、犬に鈴の音を聞かせながら餌を与えると、餌が無くても鈴の音だけでヨダレを垂らすようになる。っていうやつですよね?

太田 そうです。「人間のカラダの構造を、反復によって作っていけないか」と薄っすらと頭の中で描いていまして。あと、僕は女の子のカラダをコントロールする「憑依モノ」を撮っていたのですが、ちょうどこの時期に、「憑依大福や憑依チョコレートを食べたら憑依する」みたいなファンタジーに飽きてきた頃だったんですよ。

── 憑依バカッターなどでのやつですね。

太田 なので「リアルな形で、憑依という欲望を形にできないかな?」と思って今回の企画ができました。

── 憑依を突き詰めた太田監督だからこそ、辿り着いた憑依の形だ!

太田 あと、「痛めつけからの解放で、気持ちよくなる」っていうよくあるAVの流れに、距離感を持っていたんですよ。

── と言うと?

太田 「いじめられていた人が、急に気持ちよくなってチン○中毒になるか?」ってずっと思っていたんですよ。

── リアリティの話ですね。

太田 はい。なので、「なんでこうなるのか?」というのを地道に考えていきました。「どうやって女は男を好きになるのか?」、「どうやったらチン○中毒になるのか?」というのを、「パプロフの犬」を利用して一個ずつ理由付けをしていったんですよ。

── いわゆるAVっぽいプロレス感の部分を排除したかったのですね。

太田 例えば最初のシーンは、電気ショックが流れる首輪というのがあって「チン○を触ってないと電気ショックが流れる」と設定すると、チン○以前にそれを触れば電気が収まるって思うじゃないですか。

── そうですね。

太田 なのでそれを何度も何度も繰り返していると、電気ショックが流れ首輪が取れても、チン○を触ってないと落ち着かなくなるんですよ。

── なんか太田監督が科学者に見えてきました。

太田 あと飢餓状態で牛丼を与えて、そのタイミングで膣に電気ショックを流すんですよ。すると「膣痙攣があった時に、牛丼がくる」と憶えて、それを何度も繰り返していると「膣痙攣のみによって彼女は興奮するようになる」という欲情マシーンが完成される訳です。

── 正直、凄すぎて感動してます。早く作品が観たい!

太田 そういうのを、一個一個回りくどく考えていって、「彼女が淫乱になっていくまでの姿」をゲーム感覚で考えたっていう作品です。

── 思った実験結果は得られましたか?

太田 得られました。人ってこうなるんだって思って、自分でもリアリティが凄いなと感じました。最高傑作が撮れたと思います。

── 「検証していく」っていうのが、今っぽくて本当に素晴らしいと思います。今の人は「検証と実証」がないと信じてくれないからなー。

太田 そうですね。TOHJIROさんのようなエロで圧倒するやり方は、相当なエネルギーがないと胡散臭く見えてしまうんですよ。あの方は異次元のところでそれをやっている。だからそのようなやり方は、僕には無理なので早々に諦めました。

── TOHJIRO監督の演出は、画面越しでもバンバンとエネルギーが伝わってきますよね。

太田 なので僕は、TOHJIROさんにめちゃくちゃ憧れる一方で、真逆のことをやってるつもりではあります……。だから彼が100で女の子と繋がるなら、僕は0で繋がりたいと思ってますね。

── 具体的に演出方法に違いはあるのですか?

太田 TOHJIROさんは演出は全く付けないです。女の子とめちゃくちゃ話して、ライブでズバっとやるタイプです。

── 太田監督は?

太田 僕は、基本的には0から100まですべて台本に書きます。で、全部段取りを組んでそれ通りにやってもらいます。

── たしかにお二人は真逆ですね。

太田 でもTOHJIROさんの「グツグツ燃える熱い部分」にはずっと憧れを持ち続けています。僕は、つかこうへいさんという演劇の方が大好きで、シャウトしておかしくなっちゃうみたいなのにずっと憧れていたのですが、どこかで挫折があったんでしょうね。

── そうだったのですね。TOHJIRO監督の「女の子の心の扉を開かせる能力は凄い」と聞いたことありますが、それについてはどう感じますか?

太田 目の前の人を愛しきれるタフさが、TOHJIROさんにはあると思います。本番前はずっと女の子と話していて、VTRが始まると30分の撮り尺を完璧に撮って、さらに終わったら3~4時間また話してと。そして一日が終わったら「またおいで!」と気さくに話せるんです。その女優さんに対する熱意は本当に凄いと思います。

── なるほど。では、太田監督の女の子の心の扉の開かせ方は?

太田 僕は、TOHJIROさんみたいにできないので、「もっと閉じさせる」ということを常に考えています。

── え?開くのではなく閉じさせる?

太田 はい。女の子をもっともっと閉じ込めていったら、TOHJIROさんと一緒のところに出るんじゃないかみたいな。

── 苦手を逆手に取り、徹底されて真逆をやられているということか。

太田 TOHJIROさんと逆のことをやろうと思えるようになったのが、Dogmaに来て良かったと思うところですね。TOHJIROさんがこう言ったら、いつもその逆をやっています。

── お二人はピッタシ対極にいる存在なのかもしれないな。

太田 でも好きな映画などの話は、かなり合うんですよね。

── 根本の部分が繋がっているからこその対極なのかな。なんか、哲学的な話になってきましたね(笑)

太田 僕らの世代は、AVに対する猜疑心(さいぎしん)があると思うんですよ。

── 具体的には?

太田 喘ぎ声だったり、感じ方だったり。僕もそれは思うので、若者のAV離れはしていくなと思っていましたけど、僕ら世代が持っているリアリティなどの感覚を大事にしていけば、それを止められるのではないかと思っています。

── それが、最新作の「パブロフの犬」に繋がっていくという訳ですね!

いや、太田監督の話は実に深くて興味深い!できないことはやらずに、「憧れている人の真逆をやれば同じところに出る。」という話は、自分自身も教訓になりました!
そんな太田監督とTOHJIRO監督と、「パブロフの犬」主演の冬愛ことねさんには、11月23日(月、12:00~と17:00~)秋葉原で行われるDVD発売イベントに行ったら会えちゃうぞ!ぜひ行ってみてね!
インタビュー後編では、太田監督の代名詞「憑依モノ」の話や、「AV監督になった理由」、「太田監督がヤラかした撮影現場での笑える失敗談」をお届けします!お楽しみに!

太田みぎわ(おおたみぎわ)
公式Twitter:@NeilShingu
1991年生まれ。2016年にSODクリエイト入社、同年12月「これマジ!?女体に【憑依】できる男は実在した!」で監督をしてから「憑依モノ」を専門とするノットリレーベルを担当。バイトテロを元にしたAV「憑依バカッター」、同人の実写化、カラオケ映像を模したAVデビューなどネットでバズる話題作を作り続けた。
2020年にSODを退社、自分の中のエロを掘り下げるべくTOHJIRO氏率いるDogmaに入社。2020年エロデミー賞監督賞受賞。
師匠とするAV監督はTOHJIRO、木村真也、二村ヒトシ。影響受けたAV監督は、黒澤あらら、葵刀樹。
リボルバー・ヘッド
公式Twitter:@RevolverHead01
AVを心から愛する芸人。28歳で既婚者。過去には女優さんのリリースイベントに通っていて、お会いした女優さんは200名を越える。過去観た作品は、イチ○ー選手の安打世界記録(4367本)を越える。AVに関するコラム多数執筆中。趣味は筋トレで、ベンチプレスは145キロを上げる。
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