2022年2月にアダルト界から引退する川上奈々美ちゃんが、今月もセクシー女優と真剣勝負の対談を敢行! 人生の酸いも甘いも嚙み分けた奈々美ちゃんがゲストから今後の人生設計やプライベート話をガチンコで聞き出します。
今回は事務所の後輩でもあり、奈々美ちゃん同様、演技で人を魅了する小倉由菜ちゃんが登場!
約1時間40分、17,000文字にも及んだ真剣対談はファンのみならず、誰もが注目する内容になりました。先輩後輩のガチンコトークをご覧ください!(全3回・後編)
■対談前編&中編
天狗になったら終わりだと思っているので、謙虚でいたいと思っています
川上 ずっと表に出ていたい願望はないんだ?
小倉 そうですね。
川上 おお、そうか。エンターテインメントの世界で勝ち取りたいなにかがあるわけではない?
小倉 それは行けるところまで行きたいですけど、そもそも「小倉由菜」の名前を使えるとしたら、おばさんになっての「小倉由菜」になんの価値があるのかな?って思ってしまうんです。
川上 そこに戻るのか? 若さってそんなに尊いかな? そんなに素晴らしいものかな? それが全てかな?
小倉 若さがすべてなら熟女女優さんもいないだろうし、すべてとは思わないです。でも、自分が年を取った時に魅力があるのかって言われたら自信がないですし、いまでも自信がないです。
川上 自信がない繊細さはいいことだよね。
小倉 天狗になったら終わりだと思っているので、謙虚でいたいと思っています。
川上 十分、謙虚なのに。「自分が年を取った時に魅力があるのか」っていうのは容姿の話をしているのかな?
小倉 そうです。
川上 自分の黄金比があるのね。
小倉 なんだろうなあ・・・。AVだけの話をしちゃうと、やっぱり表面が大事じゃないですか。醜いものには勃たないじゃないですか。もちろん、それがいいっていう人もわずかにいますけど。
川上 いまの状態から、そこまで醜くなるかな? ここから自分がそこまで醜くなるって想像できる? よ~く想像してみて(笑)。きっと、どれだけ崩れてもキレイだよ。
小倉 若い子はどんどん育ってきているから、「年を取ったな。だからヌケないなあ。若い子がいなあ」って言われるんだと思います。
川上 もちろんそれはそうだよ。そうじゃない層もいるから、若い子が好きな層と熟女が好きな層は5対5くらいの割合だと思うよ。
小倉 う~ん・・・。
川上 劣化してこようが、人がいいから観ている人は多いと思いうよ。ここ(気持ち)がよければ、きっとここ(容姿)もよくなるんですよ(笑)。
小倉 ああ。そうですよね。
―― AVでも演技力が求められる作品の需要は一定にあるから、容姿にこだわらなくても演技力があれば、老いや容姿にそこまで負い目を感じることはないですよ。
川上 分からないけど、私はそれで売れたから。あはは(笑)。私はそれで10年間できたから。私も体にはコンプレックスがあったけど、それをあえて出しているの。お尻にアザがあるからデビューから5年目くらいまではファンデーションを塗って隠していたの。でも、それを途中でやめたの。
それはお尻が黒かろうがヌケるAVにはなるし、それはどうでもいいんだってことを言いたかったの。一般の女の子でもどこかしら体にコンプレックスを持っているだろうけれど、「それでいいんだよ」ってことを私は言いたいの。私はそこまで「ボンキュッボン」ではないけどストリップで見せているし、「そこじゃないよ」っていうのを見せたくてステージに立っていることもあるの。
だから、容姿を気にするのはナンセンスかなと思う。その考えから抜け出せたら、違うステージに行けるんじゃない?
小倉 そうですね。
川上 ストリップに出てから、私に憧れてストリップデビューした踊り子さんも出てきて、私を見て「あの子ができるんなら、私もできる」っていう子も何人もいると思うの。
小倉 え~!? そうですか?
川上 でも、そう思わせていいと思ったの。その中には努力があるってことをストリップデビューしたら分かるし、人前に出ている人だけど、親近感があって「うちらと変わんないじゃん」ってホッとさせる感じをあえて与えているの。まあ、同じ人間であることには変わりないんだけどね(笑)。