SODのアダルトVRは熱い。
たとえば「雪山遭難」なんて設定で作品を作っている。
現状、アダルトVRはイチャラブ系が多く、ソファのある居間や私室のベッドでイチャコラすることが多いのだが、そこをあえて雪山での野営地にしてみる。
外は吹雪いていて助けはすぐに来そうにない。
仕方なく男女が裸を密着させ体温を維持する。
命がけだ。
だがこれが吊り橋効果というものか。
それとも死に直面した時の種の保存本能か。
互いのぬくもりを感じエロ行為に発展する。
SODは無難な作品を作らない。常に攻めた企画で勝負する。
あるいは歯科助手の作品を作る。
診察台に横たわっていると上から大きなマスクをした歯科助手の女性が近づいて、こちらを覗き込んでくる。
口の中を診察する真剣な眼差し。
マスク越しのくぐもった声と息使い。
顔が命のはずのVRなのに、ほとんどマスクに覆われ隠されている。
その結果、視聴者は綺麗な女優の目元だけがクローズアップされる。そして覗き込むぐらいの至近距離と密着感。その時の目の表情と声でゾクッとさせられる。
そんなSODの作品が昨年の秋にFANZAから姿を消す椿事があった。
『《領域展開/地面特化×天井特化》究極3P密着サンドイッチセックス。 前後左右に完全包囲で射精してもやめてもらえない絶頂射精ROOM 木下ひまり×八乃つばさ』
昨年の6月、これまたSOD野心作の『《領域展開/地面特化×天井特化》究極3P密着サンドイッチセックス。 前後左右に完全包囲で射精してもやめてもらえない絶頂射精ROOM 木下ひまり×八乃つばさ』がリリースされた。
【VR】《領域展開/地面特化×天井特化》究極3P密着サンドイッチセックス。 前後左右に完全包囲で射精してもやめてもらえない絶頂射精ROOM 木下ひまり×八乃つばさ
これが今まで見たことがない異次元撮影で大ヒット。
当然、新シリーズとして作品が続くのかと思っていた矢先、9月に入ってFANZAからこの作品ごと消されてしまう。
すでに購入していた自分はしばらく気づかなかった。
だがどうもFANZAでは新作が出ないなぁとは思っていた。SODのホームページに行くと新作は出し続けている。
しかも不思議なことに春先にリリースしていた旧作の方は今まで通りFANZAで購入できるようだ。
これについてしばらく噂が飛び交ったが、公式のアナウンスが出ていないため、理由がはっきりしないままとうとう年を越すことになった。
FANZA以外にもアダルトVRの配信サイトはあるにはあるが、最大手はやはりFANZAで自分はFANZAでしか購入していない。そんな自分にとってSODの新作リリースがなくなったことはかなりの痛手だった。いよいよ他の配信サイトに登録する日が来たのかと迷ったぐらい。
そしてようやく3月に入り、再びSODの新作が視聴可能になった。
半年分の作品が一気に放出されたのだ。
するとたちまち日間ランキングの上位をSODの作品が埋め尽くす事態となった。
やはりみんな心待ちにしていたんだね。
さて、そのあおりを食った形の《領域展開サンドイッチVR》シリーズである。
1作目以降、昨年の暮れまでに9タイトル作られていた。
これがようやく見られるのだ。
どの作品も魅力的だが、注目はなんと言ってもこの2人の共演作だろうか。
【VR】《領域展開/地面特化×天井特化》究極3P密着サンドイッチセックス。前後左右に完全だいしゅきホールドされて 射精してもやめてもらえないイチャラブ温泉旅行 ※豪華VR初共演 小倉由菜×唯井まひろ
設定としてはAVユーザーであるVR視点の男が、実は2人の人気AV女優とセフレ関係にあって温泉旅行に行くというもの。
かなり現実離れしたお話なのだが、そこはファンタジーということで。
ロールは7つ。
だが、商品コメントにはコーナーとして以下のようになっている。
OP・セフレ2人と、温泉に向かう道中
#1・イチャつきながらハーレム食事
#2・3人だけのイチャイチャ王様ゲーム
#3・領域展開サンドイッチ究極3P (1st SEX)
#4・休憩のお風呂で止まらない3P (2nd SEX)
これによるとコーナー構成としてはオープニングを含め5コーナーということになる。
オープニングの「セフレと温泉に向かう道中」というのはVR映像ではなく2D動画。おぐゆなの運転で出発するところから始まる。
宿に到着すると部屋ではしゃぐ2人の女優。
2D映像はここまで。
VR映像に切り替わるのは、部屋で食事するところから。
人気女優2人から、お猪口にお酒をついでもらったり、ご飯を食べさせてくれたりする。
その後、浴衣に着替えてイチャイチャシーン。
ここまでが#1。
オープニングと#1が収録されている。
以下、エロはこの次のロールから。
#2は、エッチな王様ゲーム。
この王様ゲームのかなり最後の方で王様になった男の「私たちのパンツの匂いを嗅ぎたいっ?」という命令きっかけで、天井アングルに切り替わる。
このR2の最後の残り3分半からR6まで特化アングルで進行する。
#3では、地面特化アングルで男は膝付きのプランク視点となる。
目の直下には、かなり近い距離に女の子がいる。そして上・下・横を見渡すと、別の女の子がいて覗き込んだり、こちらの乳首を舐めてきたり、後方で声をかけてサンドイッチ状態になったりする。これが領域展開サンドイッチその1。
ここではちんちんをオッパイにこすりつけたり、女の子を玩具でいかせたりと男の方からいろいろ仕掛ける。
#4は、R3の続きでそこからセックスパートへ。正常位の体勢で唯井まひろ、小倉由菜の順番で中出し。
#5は、天井アングルで男が仰向けになる。
視野としては天地逆の状態。チンぐりフェラなどがあるが、このとき、目の前に女の子とは別に、もう1人の女の子が真後ろから顔を出す形で覗き込む形になる。
さっきとは逆方向の領域展開サンドイッチその2だ。
#6で、領域展開サンドイッチその2のまま、騎乗位主体のセックスを小倉由菜、唯井まひろの順で進行する。
そして途中でまた裏返り、地面アングルの領域展開その1に戻る。
正常位や寝バックなどして連続中出しでフィニッシュ。
もう一度整理すると、領域展開サンドイッチというのは、地面のその1と天井のその2がある。
すなわち裏と表の2種類あるということだ。
最後の#7は、お風呂場シーン。
洗いッコの流れから座位中心のセックス。こちらは比較的よくあるVRでサンドイッチというわけではない。
領域展開の異次元撮影を見せられた後に、ふつうの座位3Pがあると逆にホッとして落ち着いた気持ちで見ていられる。
もともと座位は女の子の顔が近く来る撮り方が自然なので、座位好きのユーザーも少なくない。
そもそも地面特化にしろ天井特化にしろ「女の子の顔を間近で見たい」「息使いを感じたい」そんな欲求で始まったようなところもある。それまでは座位でのセックスのみが顔近アングルを可能にしていて、騎乗位や正常位だと遠くなってしまうきらいがあった。
仮想現実映像と言いながら、いまだ見ている方から近づけないアダルトVRにおいて、距離感というのはネックなのだ。
顔が命のVRである。
特化撮影は、最初の意図はどうあれ、どんな体位でも女の子に近づきたいということで、多くのユーザーから支持された手法なのだ。
さらに領域展開サンドイッチというのは、覗き込まれるという要素もあると思う。
おぐゆなちゃんとセックスしている時に、それを至近距離で覗き込んでくるただいまちゃん。
単調になりそうなエッチも、あっちこっちからかわいい女の子の手が出たり顔が覗いたりするのは目新しく新鮮だ。180度の視野角であることを忘れてしまうぐらい。
唯井まひろが寝バックしながらおねだりキスをせがみ
「チューしながら中に出して欲しい♡」
と言い出す。
すると、それを覗き込んでいる小倉由菜が、一瞬、羨ましそうな顔をしてから左の耳元で「えー、絶対きもちいじゃん、すごいエッチな顔してるまひちゃん…」
こういう展開がこの作品の味でもあるのだ。
アダルトVRが出来て5年。見慣れていく景色に最初の頃の驚きからどんどん遠ざかっていくのは仕方がないこと。
でもこういう撮り方がまだ残っていたのかと思うと、アダルトVRはいまだ進化の過程にあって、これからも楽しませてくれるのだろう。
そんな期待をしてしまう。
【映像画質○ キス位置○ 目線位置◎ チンポジ○ 体の大きさ◎】
ふだんはフリーのアダルト映像編集&技術スタッフ。時々、月刊FANZAでAVレビューを書いている。VRは月10本ぐらい購入。使用デバイスはOculus Quest2。ゲーミングチェアで横になりながらにVRやサブスク動画を視聴。ときどきVRのプラネタリウムに籠もる。