今夜もシコってますか!? 改めまして、アダルトビデオ芸人のリボルバーヘッドです!
今回のインタビューでは、徹底したこだわりとリアリティを追求して本を書くAV脚本家、きむらさんにお話を伺いました! きむらさんの代表作で特に有名なのは、SODから発売され大ヒットシリーズとなった『催眠光線で支配された○○』です。AV好きな方なら誰もが見たことのあるこのシリーズの誕生秘話や、そもそもAV脚本家とはどういうお仕事なのか、さらには「男優さんが発射するピストン数までを脚本に書きたい」と言うほど徹底したこだわりをお話頂きました! これを見れば、AVの見方がより深くなること間違いなし! ぜひ、最後までお付き合い下さい!(全2回・前編)
「AVでのドラマモノだったら台本が10枚いくことは珍しいのですが、僕は30枚ぐらいになっちゃうことはよくありますね(笑)。」
—— はじめまして。アダルトビデオ芸人の、リボルバーヘッドです。本日はいつもお世話になっているきむらさんとお話できて光栄です!
きむら はじめまして。AV脚本家のきむらです。こちらこそ本日はお声がけ頂き嬉しいです。ありがとうございます。こういう取材は初めてなので緊張してどこまで話せるかわかりませんが、話せることは何でも話しますのでよろしくお願い致します!
—— 今まで企画・脚本してきたAV作品の本数を教えて下さい。
きむら 40~50本ぐらいだと思います。
—— このお仕事を始めたのは何年前ですか?
きむら 7~8年前にSODさんの「一般ユーザーの企画・シナリオを作品にします!」という企画に応募して採用されたのが最初なんです。それから「AVの脚本を書くやつがいる」と数珠繋ぎのように噂が広がっていって、今に至りますね。
—— 「AV脚本家」というお仕事について詳しく教えてもらっていいですか?
きむら 監督さんやプロデューサーさんから「こういう企画があるんですけど、脚本を書いてくれませんか?」というご依頼を頂きまして、打ち合わせで「女優さんは○○さんで、予算はいくらなのでこれぐらいのことができます。」みたいなお話を伺ってから、だいたい一週間ぐらいで借り台本を作るんです。
—— 台本は一発でOKが出るものなのですか?
きむら いや、一発OKというのはほぼほぼないですね。書いた内容で女優さん側からNGが出てしまうことも結構あって、それから訂正を3~6回ぐらい重ねて、ようやく撮影の一週間前に監督さんからのOKがあって納品するって形が多いですね。
—— 修正が大変なお仕事なのですね。撮影は台本通りに進んでいくのですか?
きむら AVは基本的に1日で撮影しているので、どうしても押すことが多いんです。やむを得ず、シーンをどんどんカットして作品を仕上げていくので、僕が上げた脚本通りにいくことは稀ですね。7~8割残っていればいい方で、時には半分ぐらいバッサリカットになっていることも多々あるんです(笑)。なので脚本というより設計図を書いているイメージですね。
—— 半分も…。
きむら だいたい台本は1~2日前に演者に届くことが多いので、直前になって女優さんNGがでたり、台詞が覚えられないというケースも多々あります。そこは撮り切るための監督の手腕の部分なので仕方ないですね。