「AVの矛盾点を無くす」ということをテーマに
—— きむらさんの代表作品を教えて下さい。
きむら SODさんで書かせてもらった『催眠光線で支配された○○』というシリーズがあるんですけど、これは知っていてくださる監督さんも多いので、名刺代わりと言いますか「あ、これを書いているなら、こんな感じの作品をお願いできますか?」みたいな感じでオファーを頂けることが多いですね。
—— めちゃくちゃ大好きな作品ですよ! 特に私が好きなのは『催眠光線で支配された大学テニスサークル』で、リア充な美女部員たちが洗脳され、ど変態な玩具として支配される姿は猟奇的でめちゃくちゃエロかったです! 特に美咲かんなちゃんが、催眠により居酒屋で阿波踊りをさせられるシーンと、浜崎真緒ちゃんが尻文字で「マンコ、キンタマ」と書かされるシーンが最高でした(笑)。
きむら 見て下さっていたのですね!嬉しいです!
—— まだ話させて下さい! あと『催眠光線で支配された上流家族 史上最悪のクリスマスパーティー』も何度もお世話になった作品です! 母親役の凛音とうかちゃんと、娘役の皆月ひかるちゃんが使用人の山田に洗脳されて犯されたのちに、「脳の催眠だけを解除して、カラダはまだ洗脳状態」にされ、言葉では拒みながらもカラダは山田のチンポの玩具となり中出しされるという屈辱的なシーンは激エロでした!
あと、使用人役の美谷朱里ちゃんが山田に催眠をかけられてしまい、好意を抱いているイケメン部下役の男優・向理来さんを嫌うように洗脳されて、何も知らない向さんが朱里ちゃんに話しかけると、突如朱里ちゃんが向さんにビンタを浴びせて、向さんの目の前で山田と濃厚なベロチューをおっ始めるというシーンもたまらなかったです!! このシリーズを書くようになったキッカケを教えて下さい!
きむら 細かいところまで見て頂きありがとうございます! この作品はSODさんの方から「催眠術モノを撮りたいのですが、内部に催眠を題材にして本を書ける人がいないんです。そう言えば昔、この手の作品を書いてくれたと思うのですが、お願いできませんか?」とお話を頂いたことから始まったんです。それでありがたいことに、10本ぐらいシリーズを書かせて頂きましたね。
—— ということは、きむらさんは催眠に詳しかったのですか?
きむら 元々漫画だったり舞台だったり、コアなサブカル系のものが好きだったんです。その一つとして催眠を題材にしているものも見ていて知識があったので、アドバイザーみたいな感じで作品に携わりました。
—— こだわったポイントを教えて下さい。
きむら 最初に書いた時からそうなのですが、「AVの矛盾点を無くす」ということをテーマにしている節があります。「AVだからこれでいいだろう」を排除して、ユーザー目線を大切に書いたんです。例えば催眠をかけることに対して、それまでのAV界は認識が雑な部分があったんですね。
—— 昔は催眠の銃で光線を当てると、すぐに女の子は言いなりになっていましたよね(笑)。
きむら そうなんです(笑)。なので丁寧に段階を踏むようにして「意識を無くす→言葉を擦り込む→正気に戻す→言いなりになっているけど、また元に戻すこともできる」みたいな感じでやったんです。これは漫画では当たり前だったんですけど、AVではここまで踏み込んだものがなかったので評価して頂けたのかなと思いますね。逆にこのシステムを制作サイドに理解してもらう方が大変だったかもしれませんね(笑)。
—— 催眠のルールを説明するところからですもんね。
きむら 「何でこんなことするの?」って、ことある度に言われていたので「この段階を踏むことによって、ここの突っ掛かりや矛盾がなくなるんです。」って一回ずつ説明しながら進めていったっていう感じでしたね。