AV女優や女装男子、緊縛女性などが闊歩するフェチイベントをレポート!!
1月29日に開催された「フェチフェス09」を現場レポート!
まず第一弾はアダルトメディア研究家・安田理央さんがフェチフェスの概要と見どころをご紹介!!
「世界に誇るジャパニーズ『フェチ』という共通テーマの元にアーティスト、コスプレイヤー、女優、AVとジャンルの境界線を越えたボーダーレスな即売会&パフォーマンスイベント」、それがフェチフェス。
2013年1月に第一回が開催されてから、今回で9回目(その他、サブイベントが10回開催されている)。
会場は5フロアに渡り、出展サークル・企業は100以上という大規模なイベントだ。とはいうものの、どのブースにも手作り感が溢れていて、どこか文化祭的なほのぼのとした印象があるのが面白い。ただし、普通の学校ではなく、かなり特殊な学校の文化祭なのだが…。なにしろ出展者だけではなく、スタッフもお客も異様なコスプレをしている人ばかり。満員電車のように混雑した会場内には、女王様に緊縛された女性、女装子、ゾンビ、全身タイツ着用の人などがウロウロしている。魔界学校の文化祭にでも来てしまったかのような錯覚を覚える。
それぞれのブースでは自身が制作したDVDやROM、写真集やグッズなどを販売しているのだが、購入すると特典サービスを受けられたり、
「フェチマスターグループ」のブースでは、AV女優の川越ゆいちゃんが、腕に噛み付いてくれる(!)。甘噛みも可だが、思い切り噛んでもらうと、くっきりと歯型が残る。サービスを受けている人たちも悲鳴を上げながら、でもなんだか嬉しそうだ。
全身タイツのマニアによる「TOKYO ZENTAI CLUB」では、立体バキュームが体験できた。これはパイプで組まれたボックスの中に立つと首から下を吸引されて、真空状態になったラバー膜がぴったりと身体に張り付くというもの。真空パックされた身体は敏感になり、ラバー越しに肌を触られると何とも言えない快感なのだとか。女性客が次々と体験の列に並んでいた。
AVメーカーのV&Rプランニングは、AV女優・横山夏希ちゃんのパンチラ撮影が出来るというサービスを行っていたが、そこはフェチフェス。便器の下から撮影というのが面白い。特製の便器の下に潜り込んで、しゃがんだ夏希ちゃんの股間を見上げることが出来るのだ。まるで汲み取り便所に潜り込んだ痴漢の気分?! V&Rプランニングでは他に痴漢体験が出来るサービスも行っていた。
アダルトグッズのトイズハートのブースでは、緊縛縄を購入すると、その縄でAV女優・かさいあみちゃんが縛ってくれる。ブースの前で縛られるのでその姿は周囲のお客さんたちからジロジロ見られてしまうのだが、それもM男性なら興奮ポイント? さらに縛る時は、あみちゃんとかなり身体が接近するので、そこにも興奮してしまいそうだ。
この他、目についた「サービス」は、「つるぺた研究所」の「貸し三角木馬」。料金は3分300円だが、女子の自撮りは無料。三角木馬に乗った女性に聞くと「けっこう痛い」そうだ(笑)。
さすがの人気で人だかりになっていたのはAVメーカーのドグマの「桃瀬ゆり/公開自縛自慰行為撮影会」。アニメ声で超どMだという桃瀬ゆりちゃんが喘ぎまくる姿を、商品購入すると特等席で撮影できる。超どMというだけあって、多くの観客の視線に興奮してしまっていうのか、その感じっぷりはすごいものがあった。
タイミング的にVR関連も目立っていた。フェチフェスの主催であるサークス「フェ血ス」も女性モデルがリアルタイムでカメラに向かってセクシーなパフォーマンスをするのをVRで体験できる展示をしていた。
余談だが、筆者はアダルトVRの一般的な普及は難しいだろうと考えているのだが、ことフェチ的な素材に関しては相性がいいように思えるのだ。この日もフェ血スやV&RのブースでフェチVRを体験させてもらい、それを確信した。具体的に言うと、唾や尿などの液体をかけられるというシーンのVR体験がなかなかリアルなのだ。いや、それだとユーザー層をかなり狭めることになると思うのだけれど……。
と、言うようにセクシーな女性のパフォーマンスにばかり目を奪われてしまいがちだが、フェチフェスの魅力は、他では見られないようなフェティッシュでユニークなグッズの物販だ。
グロテスクなマスクのアクセサリーを販売していた「a.k.prodauction」、可愛らしいおしりマグネットの「333」、芋けんぴヘアピンやファミコン型アクセサリーなど、もはやフェチとは関係ないような「テクノブレイク中野店」。ストリッパー、パフォーマーの若林美保さんは、彼女のグッズが当たる「わかみほくじ」を実施。
このあたりのレンジの広さも、フェチフェスならではの魅力だと思うのだ。
フェチフェスでは、その様子をニコ生で生中継しているので、ネットでも楽しめるのだが、この雰囲気はやはり現場にいかないとわからないだろう。
フェチフェスの「案内人」、三代目葵マリーさんによれば「フェチフェスは、まだ自分のフェチがわからない人こそ来て欲しい。色んなジャンルがあるので、『これいいな』と思うようなフェチがきっと見つかる。宝探しのようなイベントだから」とのことだ。
(取材:安田理央)