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【秋葉原ラムタラ店員・佐藤花の感じるAVレビュー最終回】これまでご愛読ありがとうございました! 最終回は松本いちかちゃん&河奈亜依ちゃん出演作をレビュー! 新テーマで連載再開も予定!

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これまで1年にわたり大好評連載を続けてきた佐藤花(最上一花)ちゃんのAVレビューが惜しまれつつも最終回を迎えます。思えばAV女優としてデビューも決まっていない秋葉原ラムタラ店員時代から、AV好きの情熱を抑えきれず始まった当レビュー。毎回、ヌキどころを丁寧に解説してくれて読者の指針となってきました。

時には自身が出演した緊縛作品を恥ずかしがりながらもレビューしてくれたり、花ちゃんの性癖が垣間見られる作品をレビューしてくれたりと大いに活躍してくれました!
当レビューは今回で最終回ですが、テーマを一新し必ず花ちゃんは帰ってきますのでご安心を。

それでは花ちゃん最後の渾身レビューを見よ!

佐藤花の感じるAVレビュー【第13回】

前回のレビューで連載1周年を迎えたわけですが、これまでにまだ取り上げていないタイプのジャンルで作品を探していたところ、肝心なレズものをまだレビューしていないことに気が付きました。

読者のみな様のなかで、どれだけの方がレズ作品に興味を持っていらっしゃるのかは全く見当もつきませんが、私が個人的に良いと思った作品を一方的に押しつけてきた自己満コラムなので(笑)、今回もいつも通り楽しく紹介させていただきます!

ところで、ジェンダーや同性愛については様々な考えや認識があると思います。私自身は学生時代、女子校に在籍していて、一つ下の女の子からラブレターをもらったり、友人たちと集まって勉強会をしている時に、仲良しの子からみんなに隠れて際どいボディタッチをされたりなどという、甘酸っぱい経験をした過去があります(笑)。

学生の時にそのような出来事があったり、いまでも自分の周りには性別にとらわれないタイプの友人が多かったりすることから、個人的に女の子同士のイチャイチャには興味があるというよりも慣れ親しんでいるような感覚です。

それなのでレズ作品というよりもAVの作品のうちの一つとして、今回もレビューを書かせていただきたいと思います。

今回選んだ作品は、ビビアンさんの『貴女は誰ですか…? ~襲われた美少女。レズに堕ちるまで~ 松本いちか 河奈亜依』です。

松本いちかさんの出演作品は、私が働いていたラムタラメディアワールドの月間ランキングでよく見かけていたことから、いつかレビューしたいと考えていました。

今回は女子〇生役の松本いちかさんが、学校から帰宅途中に見知らぬ女の子(河奈亜依さん)に尾行され、ネチネチといたずらをされていくといった内容です。

ストーカー、逆恨み系のAVは時々、見かけますがレズ作品でそういったテーマのものはあまり見たことがなく、どちらかというとアングラな漫画家さんが描く作品が持つような、淀んだ雰囲気に包まれた世界観を想像し興味を掻き立てられました。

初めは松本いちかさん目当てでこの作品を選びましたが、鑑賞していくうちに、河奈亜依さんの美人ながら狂気的で完璧なほどミステリアスな雰囲気に強く魅了されてしまいました。

物語はどこかの学校の生徒と思われる制服を着た河奈亜依さんが爪を噛みながらターゲット(松本いちかさん)を待ち伏せしているシーンから始まりますが、さっそくこの作品の不気味な世界観がじわじわと伝わってきます。

この作品が全体的に不穏で狂気的な雰囲気を演出できているのは、始めから終わりまでセリフがあまり無く、観ているこちらが緊張を感じてしまうほど、臨場感、緊迫感に溢れているところにあると思います。

絡みのシーンで自分の身に起きている、あまりに予想外な出来事に困惑し怯えている松本いちかさんを河奈亜依さんが、ニコニコではなくニタニタと笑いながら責めていく様子がいい意味で気味が悪くて、演技だと分かっていても鳥肌が立ちました。

セリフがなくても、表情や動きだけでこの作品の世界観を最大限に表現できているのは、出演されている女優さん方が徹底して各々のキャラクター像を作り上げられているためであると感じました。

レズ作品ということもあり、身につけているお嬢様学校風な灰色のブレザーから、女の子に囲まれた環境の中で育ってきたゆえ、性の対象が異性ではなく同性に向いたのではないのかなどと背景を想像させられます。

また、発育途中の未熟な身体でありながら、性的なことに対する欲求のほかに、自分と同じ女の子の身体に興味があって、触れてみたい、いたずらしたいといった好奇心が見える描写もあり、登場人物の心理的な部分まで考察してしまうほど、一つ一つの細かい場面から制作側のこだわりが伝わってきました。

レズものやロリものが好きな方はもちろん、作品を観てあれこれ考えることを好まれる方にもぜひ、オススメしたい一本です。

ということで、今回のレビューはいかがでしたでしょうか。

そして、突然ですが今回をもちましてこのAVレビューコラムは一度、終了とさせていただきます。

元々、このレビューはラムタラ店員時代に、Twitter上で新作やイチオシの作品を文字数ギリギリで紹介していたことをきっかけに、お話をいただいて始めることとなったので、先日、お店を卒業したタイミング的にもちょうどよいのではないかと思い最終回を決断しました。

いまは主に女優として活動していますが、みな様からレビュワーとしての私も応援していただけたことが、AVレビューを続ける上で最も励みとなりました。本当にありがとうございました!

今後はまた新たなテーマでコラムを続けさせていただくので、私の文章に興味を持ってくださった方は、引き続きお読みいただけたら嬉しいです。今後の展開も楽しみにしていてください!

■今回、佐藤花ちゃんがレビューした作品はこちら

佐藤花(最上一花)
ツイッター:
@hana_hana_satou
インスタグラム:@hana_satou

(文:佐藤花 協力:DIAZ  構成:神楽坂文人

 

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