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【数々のヒット作を生み出すカリスマAV監督・タイガー小堺さんインタビュー】撮影のこだわりを聞く!『上原亜衣のドキュメントで「この人はいい話をしているけど、日傘が壊れてる」ってテロップを入れたのは印象的です(笑)』(中編)

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—— そんな普通の子の現場入りを、タイガー監督が「全裸で待ち構える」というのが定番になっていますが、これの意図を教えて下さい。

タイガー 初脱ぎで女の子は服を脱いでいきますけど、現場のスタッフは全員服を着てるわけじゃないですか。こっちも服を脱ぐことによって「一緒の立場ですよ。あなたも裸で映されるリスクを背負っていますけど、僕も恥ずかしい格好を撮られているんですよ。一緒に裸になりましょうよ!」って言うと女の子も裸になりやすいじゃないですか。

—— 説得力が違いますよね!

タイガー 一蓮托生感といいますか(笑)。こっちが裸になっていないと「私の気持ちを本当にわかる?」って言われたら、服を着ている人はわからないかもしれないですよね。なのでこっち側が裸になることっていうのはとても重要なことだと思っていますね。

—— 現場入りした瞬間に女の子と全裸のタイガー監督が対面した時の、女の子のリアクションや会話のラリーがめちゃくちゃ面白いんですよね。

タイガー いわばあれって「AVデビューをする女の子が現場に来たら、監督が裸だった。監督はどんな質問をする?」みたいな大喜利じゃないですか?毎回問いかけを変えているので、だんだんと質問が無くなっていっているんです。なので、前回を上回る大喜利の回答を考えなきゃいけないので難しいんですよね(笑)。

—— どのような女優さんだと撮っていて楽しさを感じますか?

タイガー バカなことでも乗ってくれたりする、一緒に同じ方向を目指して走ってくれる女優さんは撮っていて楽しいですよね。もちろん人それぞれ仕事に対するスタンスが違うので、一緒に目指してくれなかったとしても仕方ないことですが、バディ感がある方がやっぱりいいですね!

—— タイガー監督は女優さんと良い意味で距離が近くて、まさにバディ感が出ています。

タイガー 監督によっては一線を引くことでいい作品を撮れるっていうタイプの方もいるので、逆にバディ感があると困る方もいると思います。でも僕はスッと懐に入らしてもらって「一緒にバカなことやりましょうよ!」って感じでやらせてもらっていますね。

—— テロップにテンポ感がありこだわっている印象を受けますが、編集で意識されていることはありますか?

タイガー 僕というか、作り手のツッコミが何個か入るように意識していますね。ツッコミで笑わせるというか、誰も思っていなかった視点を一個入れたりしています。

—— ツッコミが決まった印象的な作品はありますか?

タイガー 上原亜衣が引退する直前のドキュメントを撮っていたんですけど、彼女が「AVとは」みたいな感じで語っているシーンがあったんですね。めちゃくちゃいいことを言っていて、とてもいいシーンだったんですけど、彼女が差していた日傘が壊れていて骨が一本剥き出しになっていたんです。なので僕はいい話をしている上原亜衣の日傘ばかりを撮って、「この人はいい話をしているけど、日傘が壊れてる」みたいなテロップを入れたんです。このシーンは面白かったので思い出に残っていますね。

—— 面白い!

タイガー AVの打ち合わせで「中出しをさせたい。いや中出しはさせたくない。」みたいなことを話すことがよくあるんですけど、一般的に見たら大の大人が何人かでそんなことを話しているのって滑稽じゃないですか。こういったシーンに「変なことで打ち合わせしてる」みたいなツッコミを入れたりと、第三者目線のことをテロップで入れることは意識しますね。

—— 編集で影響を受けているテレビ番組はありますか?

タイガー 「ウンナンの気分は上々。」や「探偵ナイトスクープ」は真似しているところがありますね。バカなことを真剣にやっている時にいきなりテロップを入れるのが面白いと思うんです。あとは「水曜どうでしょう」もバラエティ的な上手い編集だと思いますし、最近だと「水曜のダウンタウン」の途中でバツっと切る編集にも影響を受けていますね。

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