吉原の格安素人専門店で働いていたころ、
アソコに真珠を入れたお客さんに何度かあたりました。
まさか、男性の大事なところに真珠を入れるなんて、想像すらしていませんでした。
大抵真珠入りのお客さんは痩せ型でパンチパーマ風の髪型、首には金のネックレス、そして小さなセカンドバッグを持ち、一見するとチンピラかヤクザ崩れといった感じ…。
はじめは、イボかなにかと思いあえてそのことには触れず、ただ性病だったらどうしようという不安もありました。
椅子洗いからフェラに入り、丹念に舐めてあげると大きくなったアソコにくっきりと3つ丸い小さな玉が浮き上がります。
とても不気味な状態…そんなことを思っていると「どうだ、おれのムスコ気持ち良さそうだろ?真珠が入ってるからな」と自慢げな様子。
聞くと手術して入れたという…返す言葉に戸惑いつつも「あら〜素敵ね」と言ってみる。
そして行為がはじまると「どうだ?俺の真珠は気持ちいいだろ?」と繰り返す。
気持ち良いどころか、真珠がグリグリとあたり、とにかく痛い…苦しみでしかない。
そんな状態でも痛いとはもちろん言えず「あ〜ん、気持ちいい…」と繰り返し絶頂に達しているふりをしていました。
風俗街を歩いているとそんな昔の記憶がよみがえります。
今回訪れたのは青森駅から直ぐの場所にある「第三新興街」ここは現役の青線地帯と呼ばれている小さな歓楽街。
地元の人に聞くと子どもの頃「絶対にあそこには行ったらダメ」と大人に言われていたという。
戦後から賑わいを見せていたものの青函トンネルが開通した頃から徐々に客足が途絶えてきたそうです。
私が撮影したこの日も開いている店は殆どなく、歩く人もいない。
恐る恐る新興街の中に入ってみると、カフェー建築の特徴であるタイルやガラスブロックなど美しい遺構がひっそりと眠っていました。
このような装飾をなぜ美しいと思うのか、それは性産業の世界に生きた女たちの姿がそこに投影されているように感じるから。
私は女達の綺麗事ではすまされない情念のようなものを追い求め、風俗街を記録しています。
紅子…
10代で売春婦となり吉原、川崎堀之内、歌舞伎町、など関東各地の風俗街を13年以上転々。現在は色街写真家として、風俗街、赤線、遊郭跡地などを訪れ、日本の性文化を記録する。過去の風俗体験を語る『
紅子の色街探訪記』
YouTubeで配信中
冬の吉原「おかあさんお仕事がんばってね」と手を振るあどけない子ども達…男のアソコではなくカメラを握りしめ風俗街を歩き続ける元風俗嬢〜紅子の色街探訪記vol.13〜1990年代吉原のお正月