葵マリーさん連載コラム第199回!
今回は、前回に引き続き蓬莱かすみさんを筆頭に、星乃結子ちゃん、あかねちゃん、望月あやかちゃんが出演した三代目・葵マリープロデュース新宿ニューアートSM興行・蓬莱かすみDAY「和とみやびの企画DAY」第2部をレポート!
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三代目・葵マリープロデュース新宿ニューアートSM興行。蓬莱かすみDAY第2部
1部では蓬莱かすみ劇団がお笑いと汁のはっちゃけたステージを繰り広げ、場内を大いに沸かせ、みんながみんな汗かいた感じ。
そして第2部は打って変わってシリアスに縄、縄のオンリーステージ。
本来、蓬莱かすみさんの本業は縄師だもんね。思う存分に力量を発揮する時間。なんせ相手するのはただじゃ倒れないM女と言うよりも強者。妖艶な緊縛ショーではなく闘い。どっちが勝つか楽しみ。
闘うと言っても力加減で闘うんじゃなくて、精神力と目力の闘い。観てる方がハラハラしちゃうやつ。
現役の踊り子、星乃結子ちゃんの華麗なステージ。ほんと、結子ちゃんは照明が似合う。泳ぐ様にステージで舞い、光が結子ちゃんを追う。すっごい素敵。こうゆうのを生まれ持ってなんちゃらって言うんだよね。
結子ちゃんのキラキラしたステージの後は、いよいよ闘いが始まる。
無音のステージってだけで緊張感あるよね。まずは、もっちーがスタンバイ。流石のもっちーも緊張の面持ち。こんな表情のもっちーが見れるのもレアだなー。
ゆっくりゆっくり、かすみさんが縄をもっちーの身体に滑らせて行く。次第に縄もキツくなり時々顔を歪ませるもっちー。なかなかのイイ女。この時のもっちーしか知らない人は「めっちゃM女じゃん」って思えるはず。
そしてある程度の時間が経過し、もっちーも本性を出して来て苦痛な表情の中の笑いを求めて来る様になって来ました。
大体、大人しくしてらんないもっちーだもんね。そりゃ笑いもでてくる。このタイミングは、かすみさんが大好きな「芋茎」の登場。これがでてきた瞬間からすっかりお笑いモード。もっちーが笑えばかすみさんも笑うって事で場内の空気感があっという間に和やか。さっきまでの緊張感どこ?
その後はしっかりたっぷり芋茎で弄ばれクジラにも負けない噴水をみなさんにお見せして、もっちーワールドは無事に終了。
そして、お次はあかねちゃん。いよいよ真打登場と言わんばかりに場内が再度、緊張モードへ。この2人は常に本気。いつだって真っ直ぐに向き合う2人。縄がある場所では互いに手を抜く事がない本気勝負。SM界隈で真剣に闘える受け手は数人しかいないけど、その中の1人があかねちゃん。あかねちゃんに関して言えば闘いの相手もプロ中のプロしか相手にしてない。縄会のトップ陣しか闘えない恐ろしい気迫、目力、精神力、全てを備えている。
だから、私はあかねちゃんの事が大好きでたまらない。大好きも嫌も全て全力で表してくれる可愛い娘なんです。
かすみさんが精神統一の後、1本の縄に魂を込めるかの様に握りしめる。その縄をあかねちゃんにかけ互いに見つめ合う。いよいよはじまった。
もうみんなステージに釘付け。いや、私も釘付けだったな。ニューアートで観られるステージは普段のイベントとは違って、短尺じゃなく長い時間のステージ。今回も1時間みっちり取ってあるから濃厚率も高目。
結果を言えば。もうね大満足。かすみさんもあかねちゃんも全精神、全体力で1時間を乗り切ったと思う。この2人だからこそできた貴重なステージだった。
何よりもあかねちゃんが訴えかける目、それを包み込もうとするかすみさんの目、たまらんかった。本気で愛し合う、本気でぶつかり合うってこうゆう事なんだよ。
誰かが見てるとか、誰かの気持ちとか全く関係ない。自分自身に正直に向き合ってる結果が見れたステージ。最高だった!
そして多分、この2人の闘いはまだまだ終わらないし、永遠に続くものなんだろうなーって思ってます。
私は、この2人が真っ直ぐ向き合って闘える場所を探し続けると思います。
(文・写真:葵マリー)
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