AVで一番になる、って何なのかわからなくなった
――あゆさんは、もともと芸能活動がしたかったわけではないんですよね。AVでの目標って、何でしたか?
あゆ 一番になりたかった。
(2014年の)DMMアワードにノミネートされたとき、ノミネートされた中でキカタン(企画単体女優)って私一人だったんです。フォロワーも私が一番多かったし、出演本数も一番多かったし、知名度もあるし、正直自信があった。でもとれなかった。
そのときに『一番って何なんだろう?』って思うようになって。売り上げ的な一番とかは数字で出ますけど、女優としての一番って何なのか、目指そうとしてもわからなくなった
――もし、売り上げや賞で一番をとったとしても、その後どうするのかっていうのもあるじゃないですか。ずっと一番をとり続けることはできないし、そういう中で「一番」を目指すって、どういうことになるのか難しいですよね。
あゆ そうなんですよ。だから、もう一番を目指すのはやめよう、ってともちん(ともだ彩也香)と話したんですよね。一番を目指すとかじゃなくて、今やってるミリガの活動をちゃんとやろうって。
もともと知名度を上げるためにやってる活動なんだから、ちゃんとやらなきゃ意味がないんですよ。
女の子が輝いていくのを見るのが好き
――ちゃんとやるっていうのは、具体的には?
あゆ 最初は正直、MCとかもグダグダで、『アイドルとしてこれはあり得ないよね』って思って、話せない子がいたら、『こっちに目線送ってくれれば、話振るからね』って言って。
私とともちんはキカタンだし、他の二人は専属女優で、実は最初は少し距離があったんです。でも、私とともちんの向上心の強さを押し付けるのも違うよね、って思って、あまり踏み込まずにいたんです。
けど、このままじゃユニットとしてダメになっちゃうから、トークのまずさとか、いろいろちゃんと話し合ったんです。
話せなかったらこっちが助けるし、ともちんが最後きっちり告知で締める、っていう流れも作って。
――すごい、プロデューサーがやるようなことをやってますよね。
あゆ みんなでレッスンしよう、っていうのも私が言い出したし、新しい衣装も、最初に出されたのがダサかったから、私が109に買いに行ったりして(笑)。
みんなが言えないことを上の人に伝えるのも私の役目になってました。
――そうやって、責任を負っちゃうのも「桜井あゆ」っていう人じゃないですか。それはすごくいいところだと思うんですけど、それで疲れちゃったのもあるんじゃないですか?
あゆ それはあるかもしれないですね。でも、私としては純粋に楽しかったんです。そういうことも含めて
――自分が動いていくのが楽しいんですかね?
あゆ うーん、人がどうやったら輝けるかを考えるのがもともと好きなんだと思います。
キャバクラにいたときも、その子がどうやったら輝けるか、メイクを教えて、こういう衣装似合うよって言ってみたりして、その子をプロデュースするのが好きだったんですよね。
ミリガという場を与えられて、ついついそういうもともとの性質が出ちゃったのかもしれないです(笑)。
ロングインタビュー最終回の次回はあゆちゃんの引退後の活動を聞いちゃいますよ!
明日の公開をお楽しみに!
さくらい・あゆ 1991年4月15日生まれ T162 B82W59H81 宮崎県出身 A型 趣味&特技:掃除、バレーボール
(取材:「月刊DMM」 インタビュー:雨宮まみ)