止むを得ない事情で住む家を失い、単身で上京することになったひとりの女のコ。
気の毒な身の上の中でも前向きに、節約・宿無し生活を楽しみながら逞しく暮らす女性に密着した!!
昨年の11月に母親を亡くし…
ちょっと想像してみてください。もしも寒さ厳しい冬、職も住む場所も同時に失ったとしたら……我々男は、一体どうするんでしょうね?
「人生なんとかなるもんですよ。あ、でも……私が女だから言えるのかもしれませんねぇ」
今回、取材に応じてくれたのは桜子ちゃん(20歳)。秋田で生まれ、シングルマザーの母親に育てられたという彼女。しかし、その母親が昨年11月に病気で他界。頼る親戚もなく……。
「ママと住んでたアパートを、家賃が払えなくて追い出されちゃったもんで、2ヶ月前に身ひとつで上京したって話なんですよね。ねぇ、かわいそうでしょ、私って(笑)」
確かに、ずいぶんとお気の毒な話です。なんですが、彼女ときたらまるで他人事のように、笑いながら身の上を告白してくれるんです。もしかしてバカ? いや、ポジティブな性格なんでしょう。彼女のように、どん底にいても明るく笑える女性の話には、きっと生きるヒントが隠されているに違いない? なんて興味が湧いてきた記者。ところが、彼女が寒さ厳しい冬を宿無しで乗り切った裏には、エロ過ぎる節約術が隠されていたんです!
と、その前に……彼女が上京したときの状態を聞いてみましょう。
「ママも貯金なんてできる生活状態じゃなかったから。上京するときに私が持っていたお金は5万円くらいだったかな。家にあった家具とか電化製品をリサイクルショップに売ったお金と……あと、秋田で2回、援交して作ったお金(笑)」
その5万円と、バッグに衣服と下着だけを詰め込んで上野駅に降り立った桜子ちゃん。1月のある日、夜には雪が降り出した寒い日だったそうです。
「とりあえずはネットカフェを探しましたよね。で、お店のパソコンで家出掲示板的なサイトを探して。家出じゃないんだけどね(笑)」
風俗で働かない理由とは……?
ちょっと待って、上京前にも秋田で援交してきたんだよね? で、東京でも援交してお金を稼ぐつもりだったんなら、風俗で働こうって気にはならなかったの?
「実は私ね……背中にけっこうなヤケドの跡があるんですよぉ。あ、ママに虐待されてって話じゃないから(笑)。子どものころに暴れてバタバタしてたら石油ストーブにぶつかっちゃってさ。秋田でもデリで働こうとして面接行ったことはあるんだけど、全部断られちゃったの。とはいえ上京したときにちょっとは考えたけどね。でも免許も保険証もなくて住所不定の女子なんて、家出娘だと怪しんで雇わないですよ、風俗店だって」
あ〜、な〜るほど。家出娘を雇うのはヤ●ザ絡みの怪しい裏風俗業者と相場が決まってますからね。それにしてもヤケドですか。そりゃ悪いこと聞いちゃったね。
「いいの、いいの。全然気にしてないから。それにね、実はママがいっとき風俗で働いたことがあるんですよ。ママの口から聞いたわけじゃないけど……急に羽振りがよくなった時期があってさ。私は中学生ながら〝あ、ママ、風俗かなんかやってんな〟って(笑)。でもね、急に買い物グセがついちゃって逆に借金が増える、みたいな。そんなのを見てるから、風俗で稼いでハマっちゃうのが嫌なんですよね」
そっかぁ。ま、色々事情があるというわけですな。で、ここからいよいよ本題です。桜子ちゃんに節約生活を語っていただきましょう。
《次ページに続く》