
金松季歩「月で逢いましょうvol.144」ライブレポート!
デビュー2周年を迎えた金松季歩さんのアニバーサリーライブ「月で逢いましょう#144 金松季歩」が、4月8日、東京・三軒茶屋グレープフルーツムーンで開催され、会場には超満員のファン、そして配信では多くの視聴者が集まりました。
デビューから2年という節目に立つ季歩さんのステージは、ここまで歩んできた時間の確かさと、これから先へと続いていく未来の輪郭が、くっきりと刻まれていました。
今回もバックを支えるのは、福田正人さん(ギター&コーラス)、平方元さん(キーボード&コーラス)です。


1曲目の『I WISH』(モーニング娘。)では、ほんのわずかに緊張をにじませながらも、一音一音を大切にすくい上げるように歌い上げていきます。客席ではオレンジのサイリウムがやさしく揺れ、その光がまるで背中を押すようにステージへと届き、会場全体をあたたかな空気で包み込んでいきました。
続く『Carry On』(EXILE)では一転、前へ進む意志をまっすぐに響かせます。4月という季節のように、新たな一歩を踏み出す強さと希望が重なり、伸びやかな歌声が会場いっぱいに広がっていきました。
『冬が終わる前に』(清水翔太)では、恋心の繊細な揺らぎを丁寧にすくい取り、切なさとぬくもりが同時に胸へと染み渡ります。
ここで「改めましてみなさん、こんばんは。金松季歩です。声の調子が悪くて、歌えないかもって思ったんですけど、意外と歌えてる」とMC、そのコメントを聞いた平方さんが「意外と歌えてるっていうか、頑張ったなって感じです。すごいケアしたんですよ、今までずっと。だから、たぶんその成果が出てるんじゃないかなと思います」とフォロー。

続けて「なんとか今日一日、歌い切りたいなと思っております。みなさんが知ってるような曲もちょこちょこ入れているので、ぜひ『知ってるな』って思ったら一緒に歌ってくれると、私の声が潰れずに済みますので、ぜひご協力のほどよろしくお願いします。早速、次は『これ絶対知ってるでしょ』っていう曲です。盛り上がっていきましょう!」と言い、『キューティーハニー』(倖田來未)に。
その『キューティーハニー』では空気が一変、ウインクを交えたパフォーマンスで、セクシーさとキュートさを行き来しながら魅力を全開にし、会場のボルテージは一気に駆け上がっていきました。
『モノクロ』(HY)では、感情をぶつけるような熱唱を見せます。そのひたむきさと剥き出しの想いに、観客は思わず息を呑み、ただ見つめることしかできませんでした。
続く『奏』(スキマスイッチ)では、包み込むような歌声が会場の隅々まで静かに満ちていく様子が、強く印象に残りました。

MCでは「みんなから力をもらってる感じがすごくあります。ありがとうございます。そろそろ泣きそうなんですけど……」と言うと、『オレンジ』(SMAP)では、歌い進めるにつれて涙がにじんでいきます。その表情には、この2年間で重ねてきたすべての時間が宿っているかのようでした。
そして『夕陽を見ているか?』(AKB48)に入る前にファンへ感謝の言葉を伝え、曲中はこれまでの女優としての歩みが胸をよぎったのか、ついに涙がこぼれ落ちます。それでも顔を上げた先には、しっかりとした笑顔がありました。その涙は決して弱さではなく、前へ進もうとする強さの証として、ファンの胸を強く打ちました。

一度ステージを後にすると、すぐさま大きな手拍子が会場を包み込みます。その想いに導かれるように、再びステージへと戻ってきました。
アンコールの『ら・ら・ら』(大黒摩季)では、ファンと声と心を重ねながら、会場全体がひとつになっていきます。その一体感は、この日この瞬間にしか存在しない、かけがえのない光景として深く刻まれました。
鳴りやまない拍手とあたたかな余韻に包まれながら、デビュー2周年という節目のライブは幕を閉じていきます。ここまで歩んできた時間は確かな輝きを放ち、そしてここから先へ続いていく物語への期待が芽生えていきました。そんな幸福な予感に満ちた一夜となりました。
次に訪れるステージでは、どんな景色を見せてくれるのでしょうか。その答えを確かめる日を、誰もが楽しみにしています。
(写真・取材:神楽坂文人)







