舞台裏の踊り子同士による壮絶な大喧嘩!!
◯レズのお姐さんがキレた理由とは!?
楽屋に従業員と踊り子さんが集まって鍋をやるといった家族的な光景は無くなりつつあるストリップ業界ですが、昔は昼間っから大部屋で鍋なんて当たり前。寝るときも雑魚寝の時代ですから、人間らしさが浮き彫りになるような、もっと言えば人間の業がモロに露出してしまう楽屋生活でもありました。だからこそ毎日が平穏無事に過ぎるわけもなく、当たり前のように大喧嘩もあったり…。
昔はレズビアンショーで全国の劇場を廻っているお姐さんも数多く、楽屋での喧嘩と言えば、レズショーのお姐さんかフィリピンやコロンビア、チリと言った南米のお姐さんと相場は決まっておりました。
アンリーマキ&マヤ姐さんのお話。ある日のこと。舞台が終わって楽屋に戻ってきた途端、ネコ役のマヤ姐さんがそこら辺にある衣装やら小道具やらを壁に投げ始めて喚いているのです。
そこに後から帰ってきたタチ役のマキ姐さん。髪型は角刈りで、男性ホルモンを定期的に打っているせいか、オッパイはペッタンコ。歩き方もガニ股、喋り方もおっさんそのもの(笑)。
「何をそないに怒っとんのなら!」
「自分の胸に手を当ててよく考えて!」
「勝手に怒っとれや、わしゃ知らんわ!」
いつもこんな感じでした。初めてこの楽屋バトルを見た時はちょっと驚きましたが、色んな劇場でお二人とは一緒になりましたし、ある意味、楽屋の名物になりつつありました。そこで恐る恐るマヤ姐さんにお聞きしたのです。
「姐さん、一体どうされたのですか?」
「だってあの人、イカせてくれないんだもん」
ええーっ!? それだけ昔の姐さんたちは舞台上にいる間は真剣勝負をしていたということでしょうねぇ。