5 嫌いにならないでね
僕は彼女って性癖やイヤらしさがウケている子なのでVRは難しいんじゃないかと思っていました。ところがこれがなかなか良いんですよ。セリフ回しの素人っぽさは彼女が何というか彼女自身を演じているような感じがします(笑)。
VRで見ると引き締まった印象になりますね。メイクが濃い目というのもあるかも知れません。最初にバイブと電マでオナニーをさせ、視聴者はこれを鑑賞するというスタイルなんですが、1パート目の最後に柏倉弘監督が彼女に言わせたセリフは「嫌いにならないでね」です。
このセリフを言わせた柏倉監督は小泉ひなたの作品をかなり丁寧に見ているなという印象を僕は持ちました。2作目の森林くんとのやり取りの中で彼女がどことなく乗れていない雰囲気がしたのは、恐らく彼女の「とってもイヤらしい匂いのしそうな雰囲気」に対して、森林くんの責めが突き放し気味だったことが原因かなと僕は思ったんですが、柏倉監督は小泉ひなたが持っているその部分を「嫌いにならないでね」と取り出して見せてくれているのかなと思いました。
意図した演出なのかどうかは正直に言って判断がつきませんが、まだセックスが始まっていない第1パートでのこの「嫌いにならないでね」はとても破壊力がありました。
そして彼女のVR2作目はお医者さんごっこです。彼女は本作ではJKの制服を着て彼氏とお医者さんごっこをするという設定なんですが、お医者さんごっこをするJKなんて聞いたことありません。
お医者さんごっこって大人の階段を登るような年齢の子はしないと思うんですよ。わざわざ子供に退行するという意味でこの年齢の女の子の持っている志向性と逆の方向の行為なので。ではなぜこんな作品が生まれたのかというのは木村監督に語っていただくしか無いんですが、推測すると「小泉ひなた→お医者さんごっこ」というファンタジーが木村監督から見て違和感が無かったということなのだと思います。
これを拝見した僕も全く違和感を感じませんでした。だって彼女、小さい頃お医者さんごっことかしてたっぽい雰囲気があるじゃないですか(笑)。
幼少の頃女の子のお医者さんごっこのお相手をした経験のある僕にはこのファンタジーはビシビシと伝わります(笑)。とりあえず話が危険な方向へ行く前にちょっと軌道修正をしますが、このVR作品での彼女、意外にもなかなか演技もできるというところを見せてくれています。
そんなにトレーニングを受けている子じゃないはずなんですけど、なぜか自分が演技をするイメージがちゃんとあるみたいです。大好きなエロゲーで素養を養った?そういうことなんでしょうか(笑)。