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【h.m.p専属女優 霧島さくらインタビュー】「一度お休みして演劇をやっていたんですが、ピンク映画に出たくてAVに復帰したんです」「乃亜ちゃんとは性格とかも真逆だと思うけど、話さなくても答えが一致しているんです」後編

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包帯グルグル巻きでドリルで頭を刺されて、愛を受け入れて死んでいくみたいな…

── その間に、初めてお付き合いをしたと。AVを休止している間は演劇をしていたの?

霧島 演劇をしてました。そこで出会った27歳の方が付き合った人です。私は19歳でした。その方とラブホテルでエッチをしたんです。

その作品が、オムニバス的なラブホテルの部屋の4組の男女のお話でした。
ひとつの部屋で展開する感じです。デリヘル嬢と始めて呼んだ作家志望の男の人の話でした。

── ラブホテルは行ったことがなかった?

霧島 あったんですけど、あまりイメージができないから、公演の前日に、「ラブホテルに行きませんか」と。私はイヤらしいとかのイメージではなく、小屋(劇場のこと)の近くに泊まれるしいいなとお誘いしました。

そうしたら、「いいよ」と言われて行ったんですが、そこで、「実は好きだった」みたいに言われました。そのときにエッチしたんですけど、違いすぎて泣いちゃったんですよ。気持ちよすぎて!

「愛があるSEXだ!」みたいな!

── 今までとは違う感覚ですね。

霧島 撮影も、私の作品を観てくれているファンを知っていたので、頑張ろうと思ってはいましたけどね。でも、「なんだこれ! 気持ちいい!」ってなって。涙がポロポロと。

そのときに、「私、AVをやっていたんだ」と告白したんですが、受け入れてくれてお付き合いしたんです。

── その幸せの結末は?

霧島 それがだんだんヒモ化してきまして(笑)

── 甘やかせちゃうの?

霧島 うーーーん…。カッコいい女の子でいたいという自分でありたいというのがあったんですよ。ご飯を食べにいくときも、割り勘もしくは、「私が出すよ」という感じで。相手は劇団員でお金がなかったのですが、私は貯金があったので、それで出していたんです。

── 最初は感謝されているだろうけど、それが当たり前になっていくんだよね。

霧島 そして私がひとり暮らしを始めたんです。けっこう自炊するほうだったんで、「今日、作ったよ」とご飯に誘ったりしていたら、それが当たり前になってしまい……

── それで別れたと。

霧島 別れちゃいましたねぇ(笑)

── 劇団で会うことはなかったの?

霧島 私はフリーだったので、お芝居があると出演する感じでしたから、会いませんでした。

── そんなさくらちゃんは、なんでAVに戻ろうと決心したの?

霧島 元彼が映画に出たと聞いたんです。その映画というのが、古川いおりさん主演のピンク映画だったんです。それを観て、「ああ、こんなのがあるんだ」というのが脳に入っていて。

お芝居をやっている間、ファンの人たちに「AVやってた女の子」と言われるようになって、嫌だなと思っていたとき、それを思い出して。事務所の会長に、「ピンク映画って出ることできますか?」と聞いたら、「できますよ」と言われ、再び、AVをやってみようかなと。

── どちらかというと、AVに戻った感覚よりも、ピンク映画に出演するだったのね。

霧島 そうですね。そっちでした。ただピンク映画に出るためには、名前が売れていないとダメだから、1年はAVを頑張ろうと言われ、「じゃあ頑張ります!」となり、1年頑張ったので、約束通りにピンク映画に出させてもらいました。

── そして、デビュー作の冒頭でいきなり殺されちゃった(笑)

霧島 はい。いきなり殺されました(笑)

── その作品は山内大輔監督の「変態家族 碧い海に抱かれて」ですね。その舞台挨拶でさくらちゃんの演技プランとか大絶賛してましたよね。

霧島 本当にありがたい話です。

── そういえば、ルルディはどちらもピンク映画で殺されてますね(笑)

霧島 あ、そうだ(笑)(※栄川乃亜ちゃんは初出演作「情欲怪談 呪いの赤襦袢」に出演)

そしてAVも、DVD発売イベントをやるようになって、ファンのみなさんから、「ここが良かった」とか言ってもらえるようになり、Twitterのフォロワーも増えていく度に嬉しかったです。

もっと人の目に付くようになりたいと思って。そして、「自分のTweetを見て、クスッと笑ってもらえたら嬉しいな、じゃあもっとフォロワーを増やそう」と思って。いろいろなところに積極的に出たいと思っていて、現在があります。

── 念願のピンク映画出演はどうでした?

霧島 ピンク映画は楽しかったんですけど、山内監督の振り幅が広すぎて大変でした!
初出演が、先ほどの「変態家族~」で、あとの3つは主演させていただきました。

2作品目が、「スナックあけみ 濡れた後には福来たる」です。とてもハートフルなお話です。

ピンク映画ではないのですが、今年2月リリースのVシネマで山内監督とさせていただいたのが、「リベンジポルノ PAIN OF LOVE」です。

最後は包帯グルグル巻きでドリルで頭を刺されて、愛を受け入れて死んでいくみたいな…。
撮影中、病みましたもん。撮影が3日間あって、初日で、「ダメだ」と(笑)

── 台本を読んでいるときに、「ヤバいな、これ」とか思わないの?

霧島 台本では大丈夫なんです。現場に入ると……。吐くシーンでは、ジャスミン茶にプリンを混ぜて本当に吐いたりしますから。けっこうキツかったです。叫ぶシーンも、「キャー!」じゃなくて、「ぎゃあああああ!」なので。

── そんな作品でも、山内監督、淡々と進めるでしょ。

霧島 そうなんですが、私は聞いちゃうほうなので聞くと全部答えてくれました。そして、2日の包帯グルグル巻きのシーンで、私を見ながら監督が、「綺麗だよ」って言ってくれました。

血だらけの私を見て(笑)「あ、これが綺麗なんだ!」となって、そこから撮影が楽しくなりました!

そして、Vシネマでの4作品目が、3月リリース「超・時空変態人間 バック・トゥ・エクスタシー!!」遊山直奇監督です。あれはあれでまぁ……現場によって違うんでなあと思いました(笑)

遊山監督の現場も好きでした。ただ山内監督とは全く違いますね。

── そして、今年55日に行われた、最後となる第31回ピンク大賞にて、新人女優賞受賞、おめでとうございました!

「スナックあけみ 濡れた後には福来たる」は、、優秀作品賞、監督賞、脚本賞、技術賞。それに佐倉絆ちゃんが、助演女優賞と、見事でした!

霧島 ありがとうございました! あれって投票するのに、上野オークラ劇場さんで、4作品以上を見ていないとダメで諦めていたんですが、投票してくれたみなさんのおかげです! 本当にありがとうございました!

投票期間中に、h.m.pさんのイベントが上野ラムタラ店さんで開催されたことがあって、「上野オークラ劇場で映画を観て投票してから、イベントにきてください」ってお願いしたりしました(笑)

ピンク映画は一番やりたいお仕事だったので、嬉しいです。

そして、引退された涼川絢音さんが好きだった方々が、彼女主演の「変態家族 碧い海に抱かれて」、私のピンク映画デビュー作ですね。そこで、私を観てくれて、そのまま私のファンになったよ、と言ってもらえたのが嬉しかったですね。

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