押井守監督が好きっていうよりも『イノセンス』がいちばん好きなんです
── 左上上腕部は『攻殻機動隊』ですね?
うららか 『攻殻機動隊』の『イノセンス』です。
── ああ『イノセンス』かあ! 『攻殻機動隊』は好きなんですか?
うららか 影響受けた映像作品やマンガがあるんですけど、いちばん色濃く影響を受けています。押井守監督が好きっていうよりも『イノセンス』がいちばん好きなんです。『攻殻機動隊』のテーマとか哲学チックなものに救われたんです。私がしんどい時期に。バイブルです。
── バトー(主役)が独り言を言っているイメージがあるんですけど。
うららか バトーさんは草薙素子(登場人物)のことが好きすぎるので。でも、かっこいいんです。「男」って感じがします。
── そうですね。最後に助けに来るのがいいんですよね。
うららか 「素子~」って(笑)。「バトーさん」みたいな(笑)。読んでいるみなさんが分かりやすい話をすると、『攻殻機動隊』は作品ごとに監督が違うじゃないですか、その監督によって女性像の描き方が違うんです。『攻殻機動隊 ARISE』は異性愛が絡んでいたけど、原作はどちらかと言うと同性愛っぽくてエロいんです。『イノセンス』だと、私は生気が通ってないものや、ブチ切れているものが好きなんですけど、いない存在に心のよりどころを求めている感じがすごく気に入って、作品ごとに角度が違うから見ていて面白いです。セリフも秀逸ですし。
── 『イノセンス』はオープニングだけ覚えています。
うららか ♪テ~テ~(と歌いだす)。あれは「おお!」ってなりますよね(笑)。『攻殻機動隊』は有名だしレジェンドみたいな作品です。見たことがないけど知っている人は多いですよね。人と見ないで、ぜひ、ひとりで見て欲しいです。余計な雑念を入れずに作品に集中していただいて(笑)。実写もよかったんです。二次元のアニメが現実になるとどうなるのかという世界観はあったんです。オープニングもかなり忠実で、技術班がすごかったです。世界観もよかったです。
── もう、まるでアニメ雑誌のようなインタビューになりましたが(笑)。太ももにもタトゥーがありますね?
うららか うちの猫です。
── 色が入っていますね?
うららか 額の部分に宝石を埋め込んだらかわいいかなと思って。自分の猫の写真を転写して彫ってもらいました。そのままこんな感じです。生後半年くらいの写真です。人間より猫の方が好きです。
── 読者のみなさんもどういうタトゥーが入っているか気になっていると思いますので。紹介ありがとうございました。
うららか すいません。『攻殻機動隊』の説明を長々してしまいました(笑)。
── いえいえ、そういう部分を見せるのも大事ですので。では、普通のAV女優インタビューにしますか(笑)。
うららか どうぞ、どうぞ。
>>というわけで、明日公開の次回中編ではAVのことについてお話していただきます!
(撮影・インタビュー構成 神楽坂文人 インタビュー協力 アロハプロモーション 現場スチール提供 MOODYZ インタビュー デラべっぴんR編集部)