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【エモいAV監督・梁井一インタビュー】「ゴールドマンさんとか松尾さんは自分の世界を突き進んでる。そういうスーパーマンみたいな方がカッコイイんですよ。でも俺は彼らと同じ所には行けない」【前編】

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ちゃんと自分が女の子に向き合おうとしてないと女の子はこっちを向かないんですよ。

—— 同世代あたりの監督のことは意識したりしますか?

梁井 意識してないっていうとウソになるかな。何となく意識はしてるけど、ちょっと土俵が違うとも思ってます。タイガー小堺監督は嵐山みちる監督とかと同じ土俵だと思ってるって自分で言ってましたけど。「みちるはテレビで言うと日テレとかフジテレビだけど僕はテレ東」だって。でも俺はもっと違っててBSでもないかな。ちょっと畑が違うと思ってます。

—— Netflixとかですかね?

梁井 今だったらそうですかね。

—— 色んな監督がハメ撮りされてるじゃないですか。そういうの観たりするんですか?

梁井 全然観ないですね。自分がハメ撮り始めてから観てた時代あるんですけど、でもその時期は終わったかも。あんまり観てもダメだなって。

—— 確かにタイプは違いますけど、梁井さんのハメ撮りってちょっとエモさがありますよね。一本の作品の中で女の子の表情とかセックスのしかたが明らかに変わっていくというか。10年以上ハメ撮り作品を作ってると、女の子との距離を詰められてるなって手ごたえを感じるものなんですか?

梁井 今気持ちがこっちに向いてるなってこと? それは分かりますよね。

—— 最初はそうじゃなかったですか?

梁井 逆に始めた頃の方が自分も若くて女の子との歳が近かったから、意識せずに距離を縮めることはできてた気がする。20代後半の頃に「30歳超えたら変わるよ」って当時30代中ごろのビーバップみのるさんにすごい言われてたんですよ。今それを実感してますね。ちゃんと自分が女の子に向き合おうとしてないと女の子はこっちを向かないんですよ。言うこと聞いてくれなくなりますよ。ほんとに。

—— 若い女優さんだと二十歳前後ですもんね。若い女優さんと向き合っていくためにやってることってあるんですか?

梁井 今のところまだ肉体的には老いを感じてないから、気持ちの面で向き合うってことをやっていけば大丈夫なんだけど。段々老いてきた時にはどうなるかまだ見えてないですね。若い子は年代の違う人とのコミュニケーションが苦手だったりするから、丁寧にツボを押すっていう作業はやってますね。

—— 絡みが始まる前のデートシーンみたいなところでも距離を測ったりしてるんですか?

梁井 確かにあの時の距離感で色々測れちゃうところもあるんですけど、その前に面接もするんですよ。そこで会って1、2分もすればこの子はそっぽ向いてないかどうか分かりますね。それは俺に対してだったり仕事に対してだったり。基本的に俺も松尾さんも、何てことない普通の世間話ができる子が好きです。

【エモいAV監督・梁井一インタビュー】実際エロは即物的でいいと思うんですよ。99%のAVはエロい体とエロいプロの絡みでいいと思う。でも自分が撮るのは1%でいいと思ってるから。【中編】
【エモいAV監督・梁井一インタビュー】「こだわりのエロっていうよりは、自分がその場にちゃんと興奮して、それを記録する。それも1つの答えだと思うんですよ」【後編】

(テキスト:Betsy

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