男性読者の皆さん、女性限定のアダルト系イベントってどんなイメージをお持ちですか?
ふだん男が決して覗くことのできない秘密の花園。
ゆえに、女同士のエッチな本音が炸裂するような? 卑猥であけすけな場所?
う〜む、そう考えてるとしたら、ちょっと誤解してるかもしれません。
もっとマジメに、もっとまっすぐに性に向き合っているイベントもあるのですよ!
……というわけで。このたび、11月23日(水)に六本木 新世界にて行われた、女性限定トークイベント『iroha夜の女学院Vol.3ー四畳半襖の裏張り しのび肌ー』。女性が性を「教養として嗜む」ことがコンセプトとするこちらのイベントに、デラべっぴんR記者である私・もちづき千代子が潜入取材を敢行!
女性による女性のためのイベントの様子を、レポートさせていただきたいと思います!!
iroha夜の女学院は、著述家の湯山玲子さんを講師に迎え、日活ロマンポルノクラシック作品の上映とともに、お酒を飲みながら性を語り合うトークイベント。
今回、上映される日活ロマンポルノ作品は、神代辰巳監督の「四畳半襖の裏張り しのび肌」。大正中期から昭和にかけてのセックスに関する資料である「小さな悪魔」を原作としており、色街育ちの早熟な少年と、芸者たちの生々しいセックスを通して当時の世相を描いた、日活ロマンポルノの中でも傑作の名高い作品でした。
場内はほぼ満員。女性たちは真剣なまなざしで、上映作品に見入っていました。10分に1回はセックスシーンが入れ込まれているのが、ロマンポルノの定石。この作品も例に漏れず、セックス描写が続きます。結合部に近い場所は、敢えて大げさに黒ベタで処理されていて、妙にアーティスティックな画になってましたね。しかし、どのシーンも恐ろしいほどに生々しい肉感がや汗の手触りが満載。映像からは、その場の匂いや体臭すら感じさせます。
ちなみにこの作品、男と女の1対1のセックスだけでなく、男色や3Pなども描かれており、見ている女性たちが、思わず吹き出してしまうほどに異様な世界観でした。このことについて、後ほど湯山さんから御叱りを受けることになるわけですが……。
上映後は湯山玲子さんが登壇。映画の内容を振り返りながら、当時の時代背景から読み取る女性の性のあり方についてを解説。さらに、現代の性の問題点について斬りまくり! この作品のキモとも言える肉や汗、臭いがある世界を、今の若い男たちはイヤがっているという話。そして、女性も含めて自分を守りすぎているのでは、と提言。思わずうなずいてしまう目からウロコな話が多く、私も個人としても真剣に聞き入ってしまいました。
先ほどの上映中に、笑いが生まれていたことがよくないと湯山さんは指摘していました。あれでつい笑ってしまった人は、自分の中で沸き起こった感情を「テヘペロ」で、冗談に誤魔化しがちなのでは? とのこと。怒りや気持ち悪さ、悲しさも含めてテヘペロで昇華することは、傷つかずに済む代わりに対人との会話がでいていないと。本能がザワつく感覚を確かめることこそ知的な行為であり、その中に素晴らしいことが存在しているのだと。う〜む……一理あります。これについては私、深く考え込まされてしまいましたね。
ここまで読んでいただければわかると思いますが……「iroha夜の女学院」は、本当にアカデミックに性と向き合っているイベントです。湯山玲子さんの性に関する理論はひじょうにためになりますし、日活ロマンポルノの中から垣間見える過去の性の扱われ方も興味深いことばかりでした。次はプライベートで伺ってしまいそうな予感。
さて、今回のイベントではお土産をいただくことができました! なんと、11月に発売したばかりのiroha新作「iroha stick」。今まで女性が手に取りやすくはあるものの、ちょっぴりお高い印象が強かったirohaですが、今回は違います! お手頃価格で手に入る上に、こんなに見た目もキュート。「メイクするように自然に使える」というコンセプト通り、これ化粧ポーチにも入れちゃえますね!
そして、もちろんのこと……いっちょお試しさせていただきました! ……これ、いいですよ。振動が細かくて強い。さらに強弱を手元で調整できる。下手にパターンがない分、シンプルで使いやすい!! ローター部分がクリに直接あたりやすい形なので、ピンポイントに攻撃できるし……これ、見た目先行のグッズかと思いきや、マジで優れものですね。男性の皆さん「iroha stick」、ぜひとも女性へのプレゼントとしてオススメしちゃいますよ!!
(取材・文/もちづき千代子)