先陣を切って1996年に望月英吾が「パンスト狂い」で監督デビュー。M視点の脚フェチ物を得意とする作風は、それまでのV&Rにはなかった領域だった。
1998年には竹本シンゴが「うわさのビキニギャルinオーストラリア」でデビュー。ギャルブームを先取りした「素人コギャルMANIAX」シリーズなどをヒットさせた。
中でも鬼才と言われたのが2000年に「ザーメン死亡遊戯」で監督デビューしたインジャン古河だ。スタイリッシュな映像表現とニヒリズムに裏打ちされた作風は、AV第三世代の代表的存在として注目された。
2004年に、V&Rはビデ倫を脱退し、審査団体をメディア倫理協会へと変更する。それはレンタルからセルへの移行でもあった。流通はソフト・オン・デマンド傘下となる。
またV&R制作部が独立したV&Rプロダクツがリリースの中心となっていき、本家V&Rプランニングとしての活動は、ほぼ停止してしまう。
V&Rプロダクツは、竹本シンゴを筆頭にテンプルすわ、神戸たろう、ささきうずまきなどの新世代の監督たちがメインとなり、「時間よ止まれ!」シリーズに代表されるコミカルでバラエティ色の強い作風が中心となっていく。
しかし、2007年にはV&Rプロダクツの主要メンバーが独立し、新メーカー、ROCKETを設立し、残った社員によってV&Rプロダクツは継続する。
2014年には、流通をそれまでのソフト・オン・デマンドからkmpへ移行。スカトロなどのマニアックなテーマの「V&Rプランニング」と、ドラマやバラエティ物を中心とする「V&Rプロデュース」の2社体制となっている。
数々の有名監督、そして人気シリーズを生み出してきたV&Rは、間違いなくAVの歴史の中でも重要なメーカーのひとつである。V&Rが存在しなかったら、日本のAVはこれほどまでに面白いものにはなっていなかっただろう。
30周年を記念して、「ギニーピック」「デスファイル」などでホラービデオブームを巻き起こした伝説のレーベル「MAD VIDEO」も復活させるという(こちらでは安達監督は本名の三枝進名義で監督している)。
まだまだV&Rからは目が離せない。
PROFILE 安田理央(やすだりお) 雑誌編集、コピーライターを経てアダルト系フリーライターに。 アダルト以外にもマンガやグルメ等幅広く執筆。 AV監督やカメラマン、バンド活動もこなす多才人でもある。 新刊「痴女の誕生 アダルトメディアは女性をどう描いてきたのか」(太田出版)発売中。 公式Twitter サイト『LOVE FOR SALE』 ブログ『ダリブロ 安田理央Blog』
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(画像参照元=DMM.R18)