プロの監督が認めたヌケるAV作品はズバリこれ!
AV監督が愛したアダルトビデオの話を聞いてきた…
毎月、何百、何千という数のAVがリリースされ続けている。
新作をチェックするのも楽しいが、何か指針が欲しい。
そんなあなたには、是非この連載『人気監督オススメAV』を読んで欲しい。
『女の子がセックスをする理由に俺自身が納得したいんです』
(第一回:タイガー小堺監督<前編><後編>) (第二回:麒麟監督<前編><後編>) (第三回:沢庵監督<前編><後編>) (第四回:梁井監督<前編><後編>)
第五回は、熟女系女優のハメ撮り作品で人気を博している、HMJMのタートル今田監督のオススメAV!!
女の子がセックスをする理由に俺自身が納得したいから
そこまでの過程が描かれてる『girl friends』が好き。
今田「『girl friends』は、ターボ向後さんがh.m.pの社員時代にプロデュースした、素人っぽい子のハメ撮りオムニバスのシリーズなんですけど、ターボ向後さんは勿論、他の監督も結構参加しているんです。各々がセックスに至るまでの過程を丁寧に撮ってて、全体の構成というか空気感が好きなんです。中でも特に笠木忍さんの回がヤバい。」
ーーヤバいというのは?
今田「他ではどうか知らないんですけど、この作品の中の彼女は凄く性格が悪くて、矢野さんっていうディレクターは彼女に振り回されてどんどん気が狂って行くんです。」
ーー矢野さんでは無くターボさんが本気で笠木さんを好きになっちゃった、なんて話を聞いたんですが。
今田「みんな笠木さんのことが大好きだったんじゃないですか? いろんな人を振り向かせる力がある女優さんって感じでしたね。」
ーーでも作品を見て、彼女の性格が悪いと思ったと。
今田「当時の彼氏と矢野さんを天秤にかけたりしてましたね。彼氏を現場に連れて来て矢野さんに向かって「アタシ、この男の方が好きだから。」みたいなことまで言ってるのに、矢野さんもキープし続けてた。
ーー矢野さんは彼女にとってどんな存在だったんでしょうね?
今田「矢野さん本人は彼氏のつもりなんです。矢野さんと笠木さんとその彼氏を含めてのゴタゴタが入っている作品が何本かあったんですけど、実はどの作品か忘れちゃって(笑)。この『girl friends』じゃないかも…。でもそういうプライベートの部分が入っているこのシリーズが凄く好きなんです。」
ーー単体作品より企画モノがお好きなんですか?
今田「そうですね。単体物ってなんかウソくさいじゃないですか、すげーつまんねえなって思ってて。昔っからワケわかんないおじさんが、素人に毛が生えたような子をハメ撮りしてるAVの方が好きでしたね。」
ーーその嗜好は監督の作品に反映されていますか?
今田「生々しさは好きだけど、素人モノってあんまりやらないんですよね。」
ーー女の子の生々しさってどうやったら出るものなんでしょう?
今田「これが正解か分からないけど、僕の場合はとにかくとことん女の子の話を聞くんです。
たぶん普通の単体モノAVって「なんでAVに出たの?」って聞いて答えが返って来ても、その答えに対して、二の矢、三の矢みたいなのが放たれないままサラッと流していくじゃないすか、でもそこを聞いていく。
インタビューを二時間くらいやるのでうんざりしちゃう子もいるんですけど、頑張って聞いていくとだんだん仲良くなるから…、それはもう前戯みたいなものなんですよね。
女の子がセックスをする理由に俺自身が納得したいんです。だからそのハメるまでの過程も描かれている『girl friends』が好きなのかな。」
今田監督がAVについて思うこと。そして監督生活10周年を迎え、次に撮りたい作品とは…!?
後編に続く
(取材・文:菊池由貴)