ただ今、村西とおる監督のAV撮影現場を映し出したドキュメンタリー映画が、AVファンの間で話題になっている! という訳で今回はその映画の内容について特別にご紹介しよう♪ 撮影現場では一体なにが起きていたのか? それは下の文章を読めば分かるのだあ!
北海道で行われた壮大なスケールの撮影!
あなたはAVの裏側を見たいですか?
「オッス!」
男ならばそう即答するだろう♪ AVの世界は男のパライダイス、天国である。誰だってその裏側、撮影現場を覗いてみたい。そして出来ることなら「女の子ともやりたい♥」と夢想する。その男たちが夢想する裏側、撮影現場が遂に今、映画『M/村西とおる狂熱の日々』によって白日の下に晒されたのである!
村西とおる監督は皆さんご存知の通り、1980年代にBVDの白いブリーフ姿でカメラを片手に持ち、
「ナイスですね〜♪」
という言葉を発しながら登場し、一躍時代の寵児となった方である。でも、暫くして50億円の負債を抱えて会社が倒産し「火の車状態」に…。だが1996年、
「このまま終わってたまるか」
「今に見ていろ」
という思いを抱きながら、北海道において出演者60人、スタッフ20名と約2週間に渡り一大撮影を行う! 映画『M/村西とおる狂熱の日々』はその撮影時の模様を映し出したドキュメンタリー映画なのである。
そしてありえない展開の数々が起こる…
さて、北海道の撮影はどのような感じで行われたのだろうか? その時のことを村西監督はこの様に述べている。
「曰く、ひとりインパール作戦、そんな感じでございます」
つまり村西監督の思い通りに撮影は進まなかったのである! その進まなかった理由は次の通り。
その1・女優のひとりが突然、自己主張を始めた。
→後日、その女優は東京へ帰される。
その2・主演女優が現場に現れない。
→乗馬に行っていた。
その3・主演女優がケガをした。
→乗馬によりケガをした。
その4・女優のひとりが「疲れてる」と早朝から愚痴をこぼした。
→村西監督はここで激しく怒る。
「今日の初っぱなの仕事でどうして疲れてんだあ!」
しかし、撮影が思い通りに進まないことは他にもあった。
その5・村西監督の考えとは違う女優たちがキャスティングされた。
→村西監督はここでも激しく怒る。
「ブスばっかり集まってさ!」
さらに、こんなこともあった。
その6・多数の女優が海岸で全裸になるシーンを北海道の漁師が見ていた。
その7・多数の女優が滝の下で全裸になっていると親子連れがその横を通過した。
また、男優やスタッフにも事態は勃発する。
その8・男優が愚痴をこぼす。
その9・スタッフが不満を口にする。
等々、ざっと挙げてみただけでもご覧の通りである。撮影は困難を極めた。そしてそれらありえない展開の数々を見ているこちら側は、村西監督には大変恐縮ではあるが、ついつい笑ってしまうのである。村西監督はそのことを解き明かすかのごとく次の様に述べている。
「(AV業界で生きいてる人間たちは)倒けつ転びつ、転びつ倒けつ。みんな真摯に映像の世界に向き合ってる」一方「目が離せないくらいスキャンダラスで、エキセントリックで、面白いですよね」と。
※こけつまろびつ【倒けつ転びつ】倒れたりころがったり。あわてて走るさまをいう。(編者:松村明/2006年/『大辞林 第三版』/三省堂より)
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