無垢さをメッチャ、アピールしてました
── 自分は今でも覚えているんだけど、トイズハートさんのニコ生の時に、るいちゃんが「(AV女優なのに)オタク話をしてもいいんですか?」って聞いてきて、「いや、した方がいいよ」って回りが言ったら、それでも気兼ねして、その場にいたマネージャーさんに「いいんですかね?」って恐る恐る確認してたよね。
るい そうそうそう。
── そうしたら「だから、しろって言ったじゃん!」ってマネージャーさんが即座に応えていて。それで放送中、アニメやマンガの話を思いっきりしだして。…あのあたりから自分を出すようになって、それがファンに受け入れられたのかなぁと思ったんだけど。
るい そうですね。あの番組のときに、番組自体がとても楽しかったんですよ。みなさんに私の話が通じるというのがうれしいなぁって。そのあと、イベントが増えたタイミングで、「番組見たよ。オレも○○が好き」とか言ってくるファンもいて、「あっ、これ、受け入れられるんだ」って思って。そういうファンの人が増えてきたので、たぶんそれで徐々に。
── それまでに自分でアピールはしなかったの?
るい なんか(自分の)売り方がわかんなかった。
── 売り方わかんなかった!?(笑)
るい なんか言われた仕事をやればいいかなぁと。
── デビュー時のインタビューには、「特技はヘビを手づかみできること」とか言ってて(笑)。
るい もうね、絞り出したんですよ。
── 山育ちで、ホンモノの山ガールであるとか、そっち側の話をするんだけど…。
るい そう、無垢さをメッチャ、アピールしてました。
── なんか、プロゴルファー猿のような…(笑)。野生児を扱うかのような。
るい 確かに、でもそんな感じでしたね(笑)。
── 「自然の中ですくすくと育って、エロいことにも真っ直ぐな女の子」みたいな、野趣あふれる変態性を推しだそうとしていたのかもしれないけど、今、妃月るいちゃんと話していると、全然、イメージが違うんですよ。今の方が自然体じゃないですか。それが結果に結びついているのかなぁと。
るい そう!?
── まあ、それと自メイクも格段にうまくなっているのかな。
るい うーん、する機会が増えた!? 化粧品の質を変えようかなぁと思って。
── 撮影の時とかにメイクさんに聞いたりしているとか?
るい 聞いたりもしてました。
ああそうだ! 専属の時は月1回だったので、その時より現場が増えてメイクのやり方を見て覚えていったのかも。「なんか、こうやってやるんだ」「こういうふうにすればいい」とか…。たぶんそうだ。私、特に自分からは何もやってないや。
── ええ、じゃあなんだ、意識的に変えていったんじゃないんだ。自然の流れで変わったんだ。
るい なにごとも機会が増えてきたのが…。
── 場数をこなして?
るい そう、そうそう、それですね、きっと。
── ああそうなんだ。自分は勝手にるいちゃんがどっかで「このままじゃいけない」とかさ、「もっと頑張らなきゃ」とか、自分を変えようと決意しちゃって、自メイクとかも頑張っているのかと思った。
るい (申し訳なそうに首を横に振る)
── そんなの、無いの?
るい (すまなそうに首を縦に振り)…なかったです。ごめんなさい!
── へえぇぇええええ。いや、もうちょっと魅力的に見てもらおうとか、メイクもかなり勉強したんですよとか…。そういうの無いんだ。
るい ぐへぇ!
── 実は妃月るいはものすごく計算高く、たくらんでいて…。
るい (照れ笑い)